平成29年度最新|日本の離婚率を年齢・婚姻期間・都道府県別に解説







平成29年12月22日に2017年の離婚率の最新情報を厚生労働省が「人口動態統計の年間推計」にて発表を行いました。この統計によると婚姻件数60万7000件に対して離婚数21万1000件と3組に1組が離婚しているように見えます。

実際、この統計データより日本の夫婦は3組に1組が離婚していると言われている訳ですが、周囲を見渡すと「そこまで知り合いは離婚していない。」と感じる方も多いのではないでしょうか?

そうです、上記の数字は事実であるものの、3組に1組が離婚している。というのはデータの誤った見方と言えます。

そこで今回は、平成29年度の最新の離婚率と過去の推移から離婚率の実態を解説すると共に、平成27年度の「人口動態統計(確定数)の概況」より離婚率の高い年齢、婚姻期間、都道府県について解説を行いたいと思います。

離婚率の算出方法から見る統計データの勘違い

まずは、冒頭でもお伝えしたように、日本の夫婦は3組に1組は離婚しているのか?この実態について解説をしたいと思います。

平成29年度の最新情報では、婚姻件数60万7000件に対して離婚数21万1000件と確かに3組に1組は離婚しているように見えますが、婚姻件数は調査年に結婚した件数であるのに対して、離婚数は過去に結婚した全ての夫婦が調査年に離婚した件数になります。

そのため、年間と総計を割っていることから正しくは3組に1組が離婚しているとは言えないのです。

離婚率の正しい統計の見方は1000人あたりの離婚者数で見る

では、どのように統計データを見ると実態に近い数字を把握することができるのでしょうか?

当該統計データを参照すると、人口1000人あたりの離婚件数を示す離婚率が1.7となっております。これは、1000人に対して1.7人が離婚しているのが実態である。ということを示しております。

そのため、正しい離婚率は0.17%であり、1000人中1.7人が離婚していると考えるのが正しい見方と言えるでしょう。では、この1.7という数字は過去の離婚率推移から見ると上昇しているのか?減少しているのか?その推移を確認してみたいと思います。

平成29年度人口動態統計から見る日本の離婚率推移

*離婚率は1,000人に対しての値で表記しております。

離婚率の推移を確認すると2002年(平成14年)の2.3%(1,000人中2.3人が離婚)を上限に徐々に離婚率は低下していることが分かります。直近の平成29年度では1.7%(1,000人中1.7人が離婚)となりますので、0.6%も減少していることになります。

このように、統計データと報道のみを信じていると、日本は3組に1組が離婚しており離婚すること自体が珍しいことではない。と感じるような場合もあることでしょうが、実際は1000人に対して1.7人が離婚しており、離婚率は年々下がっている。と捉えるのが正しいと言えるでしょう。

日本の離婚率と世界の離婚率事情

それでは、日本と世界で離婚率を比較するとどのような違いがあるのか?「世界の統計2017年版」を参照し比較を行いたいと思います。なお、離婚率は1,000人にあたりの数値を表記しております。

国名離婚率
日本1.8%
韓国2.1%
シンガポール1.8%
アメリカ2.8%
フランス1.9%
ドイツ2.1%
イタリア0.9%
スウェーデン2.7%
イギリス2.0%

アメリカが1000人あたり2.8人も離婚していることから日本の1.5倍近くの離婚率と言えます。その他の諸外国を見ても総じて1000人あたり2人が離婚している状況であることから日本は世界的に見れば離婚率が低い国と言えるでしょう。

また、突出して離婚率が低いイタリアは夫婦別姓が基本的な考えで結婚するというよりは同棲する文化が根付いている国になります。従って、籍を入れずに同棲しているような場合は離婚率に反映されないという背景もあるでしょう。

離婚率の高い年齢は30歳〜35歳

次に離婚率が高い年齢について平成21年度の厚生労働省の「離婚に関する統計」を参照したところ30歳〜35歳で離婚する夫婦が最も高い結果となっております。

男性は継続的に30歳〜35歳の離婚率が高いと言えますが、女性の場合は2005年に順位が逆転している状態と言えます。これは晩婚化が進んでいる影響も受けていると考えることができるでしょう。

また、55歳〜59歳になると離婚率が下がる傾向にあります。

これは「2018年最新|離婚原因を夫と妻それぞれでランキング」にて解説をさせて頂きましたが、離婚原因の上位が「性格の不一致」「不貞行為」「 DV」など数十年も夫婦関係を続けることが難しい理由が上位であることが挙げられるためと言えます。

婚姻期間5年〜10年が最も高い離婚率

離婚率の高い年齢が30歳〜35歳が多いことは統計データからも一目瞭然ではありますが、実際に結婚してからどの程度の年数が経過すると離婚するのか婚姻期間別の離婚率を確認してみましょう。

 

統計データを確認すると婚姻期間が5年〜10年の間に離婚する夫婦が21%ともっとも多く、次いで10年〜15年が14%と続いている状況です。

離婚数の多い年齢である30歳〜35歳と照らし合わせると、25歳〜30歳で結婚した夫婦が30歳〜35歳の間で離婚していると考えるの自然であると言えます。

離婚率の高い都道府県ランキング

ここまでは日本全体での離婚率についてお伝えしてきましたが、都道府県別の離婚率はどのような状況なのかも合わせて確認したところ、離婚率1位は沖縄県で1000人あたりで離婚すると人の数が2.53人となっております。

沖縄県は全国で最も所得が低く家庭内暴力の件数は全国で上位であることが離婚率を引き上げている原因の1つとして考えることができます。

また、全国で離婚率が最も低いのは山形県で1000人あたりで離婚する人の数が1.35人となっております。その他の順位については以下の表をご確認ください。

順位都道府県離婚率
1位沖   縄2.53
2位宮   崎2.10
3位北 海 道2.09
4位大   阪2.08
5位福   岡1.99
6位和 歌 山1.97
7位鹿 児 島1.88
8位高   知1.87
9位熊   本1.85
10位東   京1.84
11位香   川1.82
12位神 奈 川1.81
13位茨   城1.80
14位群   馬1.79
15位静   岡1.79
16位愛   知1.79
17位兵   庫1.79
18位千   葉1.78
19位大   分1.78
20位埼   玉1.77
21位広   島1.76
22位山   梨1.75
23位三   重1.75
24位青  森1.74
25位栃   木1.74
26位鳥   取1.74
27位山   口1.74
28位愛   媛1.74
29位京   都1.73
30位岡   山1.73
31位宮   城1.72
32位福   島1.70
33位奈   良1.70
34位長   崎1.68
35位滋   賀1.67
36位佐   賀1.63
37位長   野1.62
38位徳   島1.61
39位岐   阜1.56
40位福   井1.54
41位岩   手1.53
42位秋   田1.50
43位石   川1.49
44位島   根1.48
45位富   山1.40
46位新   潟1.39
47位山   形1.35

まとめ

日本の離婚率について、「年齢」「婚姻期間」「都道府県」別に実態をお伝えさせて頂きました。世界に比べれば離婚率は決して高くない日本ではありますが、それでも離婚件数は毎年20万件近くあるのも事実です。

もし、現在離婚を検討しているならば兎にも角にもしっかりと準備をすることをおすすめしたいと思います。

離婚の準備については「離婚は準備が重要!別れる前に知っておくべき7つの知識【リスト付き】」にてまとめておりますので、離婚後に後悔しないようにしっかり準備を行うようにしましょう。









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