夫と離婚したい|上手に別れるために妻が取るべき行動を徹底解説







夫と離婚したい。そう考えるようになった背景には人それぞれ様々な出来事があったことだと思います。

結婚当初は惹かれあった2人でも一緒に生活を営めば、これまで見えていなかった部分や価値観の違いなどが浮き彫りになることだと思います。次第に夫への愛情が冷めてしまい離婚を考えるようになる人も少なくありません。

その際、出来れば上手に離婚したい。と考える事でしょうから、今回は夫と上手に離婚するために妻が取るべき行動を解説したいと思います。

夫と離婚したい!と考えてしまう原因

妻はなぜ夫と離婚したいと考えるのでしょうか。離婚の原因は人それぞれだとは思いますが、ここでは、最高裁判所が開示する平成27年度司法統計のデータ(婚姻関係事件数)を元に妻が夫と離婚した原因をまずはお伝えしたいと思います。

夫婦の離婚原因の詳しい解説は「2018年最新|離婚原因を夫と妻それぞれでランキング」をご参照ください。

順位離婚原因離婚件数
1位性格の不一致21,446件
2位暴力(DV)14,167件
3位生活費を渡してくれない12,460件
4位精神的な虐待(モラハラ)11,381件
5位浮気などの異性関係10,789件
6位ギャンブルなどの浪費6,535件
7位家庭を放棄する5,165件
8位性的不調和4,045件
9位家族や親族との不仲3,950件
10位飲酒3,807件

上記が妻が夫と離婚した上位10の原因になりますが、それぞれ詳しく内容を確認してみましょう。

妻が夫と離婚した原因1位.性格の不一致

離婚原因で最も多い原因が「性格の不一致」となります。

性格であれば付き合っている時にある程度判断が出来るのではないか?と感じる方もいるかと思いますが、実際に一緒に暮らして見るとこれまで見えなかった部分が見えてしまう。ということはよくある話です。

また、「付き合っている時はこんな性格ではなかった」、「子供が生まれてから性格が変わった」など結婚後に夫の性格が変わってしまうようなケースもあります。

妻が夫と離婚した原因2位.暴力(DV)

離婚原因の第2位は「暴力(DV)」となります。

これは、妻の命にも関わる問題でありますし、犯罪行為になりますので離婚することは正しい判断と言えます。そのため、離婚原因の2位に該当することは納得の結果とも言えます。

とは言え、暴力を振るう男性が非常に多いというのは、なんとも悲しい結果とも言えます。

妻が夫と離婚した原因3位.生活費を渡してくれない

女性の社会進出が進む昨今ではありますが、それでも夫の収入が一家を支えている。という家族は非常に多いことでしょう。

加えて女性の場合は、子供が生まれると保育園の送り迎えなどで勤務時間の制限が生まれ収入も下がってしまう。というのが一般的と言えます。

その際、夫から生活費が渡されないと日常の生活にも支障が起きてしまうことから妻は非常に困ることから離婚する方が多い結果となりました。

妻が夫と離婚した原因4位.精神的な虐待(モラハラ)

昨今話題になっている精神的な暴力(モラハラ)が4位になりました。

精神的な虐待とは、暴言や過度な束縛などが該当しますが、夫側も自分自身の言動や行動がモラハラに該当しているとは思っていない。ケースもあると言えます。

例えば、夫が口癖のように「お前はバカだから何もできない。俺の言うことに従っておけ」などを妻を蔑むような発言を繰り返しており、妻が精神的な虐待と感じた場合は、立派なモラハラになります。

妻が夫と離婚した原因5位.浮気などの異性関係

男は浮気をする生き物だ。」などの言葉が闊歩している時代もありましたが、男性の浮気による離婚は平成15年から3000件も減少しています。

むしろ妻の浮気による離婚は平成27年度の統計では2位にランクインしていることから女性の浮気による離婚の方が離婚原因では上位にあるのです。

男女である以上は男性も女性も関係なく浮気による離婚は発生すると考えるのが自然なのかもしれません。

妻が夫と離婚した原因6位.ギャンブルなどの浪費

ギャンブル、風俗、趣味、嗜好品など家計の収支を鑑みずに浪費することも離婚の原因になってしまいます。

節操ある支出であれば妻も認めてくれるケースもありますが、借金をしてまで浪費を続けているようであれば妻も許すことは出来ないでしょう。

もちろん、借金をしていないとしてもギャンブルや風俗での浪費は論外と言えるでしょう。結婚後の生活は夫1人で成り立っているものではないので、妻とよく相談した上でお金を使わなければならないと考えるべきでしょう。

妻が夫と離婚した原因7位.家庭を放棄する

「自宅に何日間も帰って来ない。」など実質別居状態にある場合は、民法753条で定められている「夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない」という条項に反していることになります。

家庭を放棄し夫の好き放題に暮らしているようであれば離婚されるのも当然と言えます。また、育児などに非協力であったりすることも妻が離婚したいと考える原因になる。と言えます。

妻が夫と離婚した原因8位.性的不調和

性的不調和とは、セックスレスと考える方も多いと思いますが、そのほかにも「夫がセックスを求める回数が多い」、「子供が欲しいがセックスを拒否される」、「夫の特異な性癖に付き合わされる」などが該当します。

要は、セックスレス以外でも性的不調和として離婚する原因に該当することになります。

妻が夫と離婚した原因9位.家族や親族との不仲

なかなか難しい問題でもありますが、夫には夫の育った環境があり妻が馴染めない。というケースもあるでしょう。逆に妻の家族や親族と夫が馴染めない。という場合もあります。

特に、妻の場合は姑からの嫌がらせなどによって精神的な負荷を感じてしまうケースがあると思いますが、その際に夫が妻を守ってくれないようであれば離婚する原因になることも納得できます。

妻が夫と離婚した原因10位.飲酒

アルコール中毒で飲酒をしなければ日常生活を営めない状態は論外と言えますが、飲みすぎることによって性格が代わり暴力行為や精神的な虐待を行う場合は離婚原因になります。

夫は飲みすぎないように注意すべきですが、飲酒で性格が変わり暴力的になる人は妻にも危険が及ぶ可能性がありますので、離婚などを考えた方が良い。というのは納得と言えます。

妻が離婚したいと考えても簡単に出来ない理由

さて、上記の10項目に該当している場合など妻自身に危険が及ぶような場合は、すぐにでも離婚すべきであると言えますが、実際は簡単に離婚することが出来ない。というのも妻の本音ではないでしょうか。

夫と簡単には離婚できない理由としては以下のような項目が挙げられます。

夫と簡単に離婚できない理由

  • 夫が離婚に応じてくれない
  • 離婚後の生活が不安である
  • 子供のためにも片親にしたくない
  • 子供の親権を獲得できるか不安
  • 家族や親族や近所など周囲の目が気になる

上記のように、家庭を必死で守っている妻であるほど、離婚することで収入面など生活が厳しくなることから離婚に踏み出せない実態があります。

なんとも理不尽であると言えますが、ここからは妻が夫と上手に離婚する方法をお伝えしたいと思います。

離婚に対する不安を無くすために取るべき行動

夫と上手に離婚するためには、しっかりと事前準備を行う必要があります。自暴自棄になりとりあえず離婚が出来れば良い。と考えてしまうと離婚後の生活に苦労することになりますので、しっかりと妻が取るべき行動を学び上手に離婚するようにしましょう。

夫と上手に離婚するために妻が取るべき行動

  • 慰謝料の請求準備
  • 財産分与の計算
  • 親権者に選ばれる
  • 教育費の請求

妻が離婚前に取るべき行動は上記の4点になりますので早速解説を行います。

夫と上手に離婚するために妻が取るべき行動1.慰謝料の請求準備

夫との離婚原因によっては慰謝料を請求することが可能です。一般的な慰謝料が請求できるケースと金額をお伝えしたいと思います。

慰謝料が請求できるケースと金額

  • 不倫の慰謝料:100万〜500万円
  • 暴力(DV)や精神的な苦痛(モラハラ)の慰謝料:50万〜500万円
  • 夫の一方的な同居の拒否による慰謝料:50万〜300万円
  • 性的不調和の慰謝料:100万円

慰謝料はある程度まとまった金額を請求することが出来るので該当する場合は必ず請求するようにしましょう。その際、証拠が無ければ立証させることができませんので、離婚前にしっかりと証拠を集めるようにしてください。

証拠集めに関しては、弁護士や探偵に相談することでプロがあなたに変わって手配をしてくれますので依頼した方が確実と言えるでしょう。

離婚慰謝料の詳しい解説は「離婚慰謝料の相場はいくら?浮気・DV・モラハラなど離婚原因別に解説」をご参照ください。

夫と上手に離婚するために妻が取るべき行動2.財産分与の計算

財産分与とは、結婚後に夫婦共同で培った財産を按分することを指しておりますが、財産分与の主な対象は、現金、不動産、家具や家電、年金、退職金、有価証券などが該当します。

基本的に財産分与は双方で1/2することになりますが、協議の上、双方が納得するならばその比率を変えることも可能になります。

また、夫のギャンブルや風俗など一方的な原因により出来た借金などは財産分与の対象外になりますが、夫婦で暮らすために購入した住宅ローンなどは財産分与の対象になります。

詳しくは「離婚時の財産分与はどこまでが対象?損をしないために知っておくべきこと」をご参照ください。

夫と上手に離婚するために妻が取るべき行動3.親権者に選ばれる

お腹を痛めて産んだ子供の親権は何としても手に入れたい。」と考える妻は非常に多いことだと思います。

実際、夫が原因で離婚する場合は親権を放棄するケースが多いのですが、それでも親権者争いになっては、子供と一緒に暮らすことが出来なくなる可能性があります。

その際、親権者を決める基準は、子供の利益を重視して決定されます。

親権者を決める基準

  • 子供を監督しているのが妻か夫か?
  • 親権者候補の経済力
  • 親権者の勤務中に子供の面倒を見れる人の有無
  • 親権者の年齢と健康状態
  • 住宅事情や学校関係などの生活面への配慮
  • 子供の年齢、性別、人数、発育状況
  • 環境変化の有無とその影響
  • 子供の意思(10歳程度以上から)

親権が欲しいと訴える場合は、子供を養うだけの経済力と親権者が働いている時に面倒を見てくれる人がいるか否かは大きな影響を与えることでしょう。

例えば、妻の実家に戻り、家賃も掛からず両親が子供の面倒を見てくれる。などであれば親権を獲得する可能性も高まると言えます。

親権獲得の詳しい解説は「離婚時に親権を手に入れるために知っておくべき知識を解説」をご参照ください。

夫と上手に離婚するために妻が取るべき行動4.教育費の請求

教育費は離婚前に必ず払ってもらえるように取り決めを行うべき重要な項目と言えます。

しかしながら、厚生労働省が平成23年度に実施した「全国母子家庭等調査結果報告」によると、教育費が支払われていない世帯が80.3%にも上ると報告されているほど、なかなか支払ってもらえない実態があります。

なぜ教育費の支払いが滞るかと言えば、支払う側の夫にも再婚などにより新しい家庭が出来たりし教育費の支払いが負担に感じる。というのが一般的です。

そのため、教育費をしっかりと支払ってもらうためにも公正証書に取り決め事項をしっかりと明記することが非常に重要になります。

教育費の詳しい解説は「離婚時の教育費の相場はいくら?多くもらうために知っておくべきこと」をご参照ください。

夫が離婚に応じない場合に上手に別れる対処法

上記のように事前にしっかりと準備すれば離婚しても比較的安定した生活を送ることが可能であると言えます。

しかしながら、夫側が離婚に応じない場合や慰謝料、親権、教育費の支払いなどで揉めてしまう場合などはどのように決着させるべきなのか?と、不安や疑問を感じる方に向けて対処法をお伝えしたいと思います。

夫への妥協案を提示する

夫が離婚に応じない場合は、離婚したくない理由が存在していると言えます。そこで、夫が離婚を拒む理由に対して妻が上手に離婚するための対処法をお伝えしたいと思います。

離婚を拒む理由対処法
子供に会えなくなる月1回は面会できるようにする
子供のためにも離婚するべきではないお互いイライラしたり喧嘩したりする姿を見せる方が子供には良くない
浮気しているのではないか?と疑われるそのように疑われるのが辛いしどんな気持ちで生活しているか分かるのか
これからは必ず改善するこれまで同じことを○回聞いたけど一度も改善されなかったので信じられない

上記のように夫の意見に対して、時に妥協し時にしっかりと拒否することが離婚を納得させるためには必要であると言えます。妻側がなんとなく冷めたから離婚したいなど曖昧な態度ではなかなか離婚することも難しいと言えますので毅然とした態度で夫との話し合いに望むようにしましょう。

調停離婚を活用する

まず、離婚には「協議離婚」、「調停離婚」、「裁判離婚」の3つの種類がありますので、それぞれの特徴を表にまとめましたのでご確認ください。

離婚の種類形式
協議離婚夫婦間の話し合いにより離婚に合意する方法。日本では最も一般的な離婚方法
調停離婚調停委員と呼ばれる第三者が離婚事由に該当するか判断し最終的には夫婦間での合意によって成立
裁判離婚調停離婚でも決着が付かない場合は裁判所が離婚事由に該当するかの判断を行う

一般的には、協議離婚によって離婚を成立させる方が費用も手間も掛からないのですが、夫が離婚に応じない場合や慰謝料や教育費などの問題が決着しない場合は調停離婚に進むことになります。

調停離婚になると家庭裁判所から派遣される調停委員が夫婦の間に入りますので、顔を合わせることなく離婚の話が進行します。

例えば、DVやモラハラで離婚の話が出来ない。と悩まれている妻にとっては協議離婚ではなく調停離婚から協議した方が安全と言えるでしょう。

また、慰謝料や教育費などに関しては離婚の実績が豊富な弁護士に依頼することで多くの相談に乗ってくれるでしょう。

弁護士や裁判所と聞くと不安に感じる人も多いと思いますが、あなたの味方となり戦ってくれることからまずは相談だけでもしてみることをおすすめします。

まとめ

夫と離婚したいと考えた時に妻が取るべき行動について解説を行いました。

浮気、DV、モラハラなど妻自身が精神的にすり減ってしまい、なかなか慰謝料や教育費の請求まで頭が回らない。考えられない。というケースも多いと思います。

そのような場合は、1人で悩むのではなく弁護士に相談をしてみましょう。

また、夫と話し合いをすることが難しい場合は、無理に機会を設けようとせずに調停離婚で調停委員を介在させてやりとりをした方が心身共に安全と言えるでしょう。









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