【人生100年時代】長生きリスクを打破するための老後の働き方







LIFE SHIFT(ライフ・シフト)100年時代の人生戦略」という本が話題を集めています。これは平均寿命が100歳を超えることが予想される状況において、長寿化時代の人生をどう生きるのか?非常に具体的な考察と日本の課題に触れています。「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」は、従来の3ステージモデル(教育・勤労・引退)からマルチステージという新しい働き方を提唱していますが、“今、人生100歳まで生きた場合の老後の働き方”を今回のテーマとして、長生きリスクを回避し充実した老後の生活を営むための方法についてご紹介します。

長生きリスクとはそもそも何を指しているのか?

タイトルでも記載をしましたが「長生きリスク」という言葉があります。
要はより多くの期間を“生きる”訳ですから生きるためのリスクが通常よりも多頻度で遭遇する可能性が高いということになります。

長生きリスクの一例

  • 100歳まで生きるための老後の生活費
  • 病気、怪我の発生
  • 年金支給額や介護保険の見直しなどの法改正
  • 子供世帯の高齢化に伴い、親族による介護から介護施設などへ移る費用
一例を見るだけでも誰でも起こりうる可能性があることが理解できると思います。このリスクに怯えて生活水準を生活保護レベルないしそれ以下まで落とした「下流老人」として一生を生きることは誰も望まないでしょう。

一体何歳まで働くべきなのか?

男女の平均寿命は厚生労働省の調査より、男性は80.79歳、女性は87.05歳となっています。 仮に男性も女性も100歳まで生きた場合、男性は+20年、女性は+13年長く生きることになります。

老後資金をこれまで60歳から使用できたとした場合、老後資金の使用開始年齢をそれぞれ+20年、+13年後ろ倒しする必要が出てくることから75歳-80歳くらいまでは働ける状況である必要があります。

老後の働き方で重要なこと

なるべく長く働き、老後資金を使い始める年齢を引き上げることが、老後の生活を安定させるために非常に重要なことと言えるでしょう。しかしながら80歳まで働こう!と言われたところでそこまで肉体的にも精神的にも継続的に労働することは難しいと思います。そこで持続可能な老後の働き方をご紹介します。

これまでの人脈や知識を活用した仕事をする

あなたの同期や知り合いの方には、企業の中で出世し取締役を務めている方や起業し成功した方など少なからずいるのではないでしょうか?そのような人脈を欲している企業は以外に多いものです。

そこをマッチさせる「顧問サービス」などに登録すると、その人脈を活用し働くことができます。また、あなたが専門的な知識を有している場合は、あなた自身が顧問として活躍する道もあるでしょう。

2年働いたら3ヶ月休むなど労働と休養のバランスを作る

60歳まで会社員として、会社のために、家族のために毎日の満員電車やストレス社会で生き抜いてきた方も少し肩の力を抜いてみてください。

日本人は非常に真面目で仕事は辞めてはいけないと思う方も多くいるかもしれませんが、2年だけ頑張ったら楽しい休暇がある!と思い仕事をすることが重要です。その際に、現役時代の経験だけに固執せずに柔軟に仕事を探してみてください。

共働きをする

1人あたりの収入には限界があります。そのため、夫婦二人で働く方が非常に効率的でしょう。今の団塊の世代は専業主婦だった方も多いかもしれませんが、老後をきっかけに第2の人生として仕事をすることは、新たな交友関係も作れるため充実した生活を送るきっかけになります。

資格取得など新たなスキルを身につける

老後になれば現役時代よりも多少なりとも時間が作れると思います。その時間を活用し専門的な資格を取得することに時間を使い、取得後は専門性を活用しながら自分のペースで仕事をすることは非常に魅力的でしょう。

資産運用をする・起業する

少々リスクのあることは間違い無いでしょう。現金を元手にする場合は、資産運用も起業もリスクが伴います。一方で資産運用であれば分散投資をすることでリスクも分散させることが可能ですし、企業も顧客ありきでこれまでのビジネススキルを活かして起業をすれば多少なりともリスクを軽減することが可能です。

ただ、未経験で飲食店を経営するなど無謀な挑戦は避けるべきでしょう。脱サラし飲食店を経営するなど流行った時期もありましたが、飲食業も非常に熾烈な競争環境の中で一握りの企業だけが勝ていることから、借金までして未経験者が参入すべきではないでしょう。

それでも80歳まで仕事はできない時の対処法

これまで長く働くために、自分に合った働き方をお伝えしてきましたが、それでも80歳近くまで働き続けるということはとても大変なことです。また、怪我や病気により働きたくても働けない状況になる可能性もあります。 そのため、働けなくなった場合の対処法をご紹介します。

保険の加入はやめるべき

高齢になると医療保険の満期を迎え保証が適用されなくなるケースがあり、不安に思うこともあるでしょう。そこで持病持ちでも加入ができる保険が非常に魅力的に感じますが、そもそも高齢者医療費制度があり、75歳以上の方は1割の自己負担のみで済みます。

また、高齢での保険加入は保険料も割高になりますので、新たに保険に加入してもメリットを享受できる可能性が低いと言えるでしょう。従って、新規の保険加入はおすすめ出来ないと言えます。

高齢者医療費制度の自己負担額

  • 75歳以上の方は、1割(現役並みの所得者は3割)
  • 70歳から74歳までの方は、2割(現役並みの所得者は3割)
  • 70歳未満の方は3割

リバースモーゲージを活用する

自宅を保有している場合、リバースモーゲージを活用し資金を得る方法があります。リバースモーゲージには、長生きをすることで返済金額が増えてしまう。また、融資上限額に達してしまう。というリスクがありますが、このリスクを含めても老後の生活資金を得る方法としては十分に検討価値があるでしょう。リバースモーゲージの詳しい説明はリバースモーゲージの全てが分かる!老後資金のプロが制度を徹底解説!をご覧ください。

生活保護を活用する

生活保護と聞くと抵抗感を感じる方も少なからずいるでしょう。ただこれは国の救済処置であり、国民が健康で文化的な最低限度の生活を保障し、その自立を助長する制度です。本当に働けない状況ならば生活保護もしっかりと検討するべきです。

年金受給が開始する、持ち家があるなどで生活保護が受けられないケースもありますので、厚生労働省のHPなどを参照してください。

老後こそワークライフバランスを重視する

いくつか老後の働き方について述べましたが、老後の働き方で重要ことは“持続性”です。「人生100年時代」を乗り切るためには、無理せずに残された人生に対して何をしたいのか?をしっかりと定め、豊かな老後生活を送るための選択を行いましょう。









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老後資金の教科書

老後資金の教科書は老後の生活をより豊かにするために、金融や老後に関する法改正などを中心に解説記事を掲載しています。 リバースモーゲージ、介護保険問題、年金カット法案、高額医療費の自己負担の増加など難しい制度を分かりやすくご紹介します。