老後貧乏の生活実態|5つの原因と3つの対策で破産を回避







厚生労働省の発表によると65歳以上の生活保護受給率が50%を超えている昨今、老後貧乏ではない高齢者世帯の方が珍しいのかもしれません。とは言え、老後の生活を少しでも楽しみたいでしょうし、老後の貧乏状態に何も対策をしなければ下流老人、老後破産に繋がることになってしまいます。そこで、今回は老後貧乏の生活実態がどのようなものなのか事例を用いてご紹介し、その対策をお伝えしたいと思います。

老後貧乏の原因

老後貧乏と呼ばれる方は、もともと収入が低かったり貯金が作れなかった方だけではなく、現役時代からしっかりと仕事をして貯金を作った方でも陥る危険性があります。そこで老後貧乏になる原因を把握しましょう。

老後貧乏に陥る原因

  • 高額な介護費用及び老人ホームへの入居費
  • 通院回数の多い病気や怪我
  • 仕事をしてない子供との同居
  • 熟年離婚
  • 社会的な孤立

高額な介護費用及び老人ホームへの入居費

老後の生活において介護ほどお金のかかる支出はありません。非常に支出の大きな介護費用は、介護施設や老人ホームへの入居一時金や月額費用です。この費用は介護保険の適用外になりますので、非常に高額な支出が発生し老後貧乏に陥る危険性が高まります。

通院回数の多い病気や怪我

高額医療費は自己負担が1割ですが、これも通院回数が多いとその分支出が増えることとなります。病気や怪我をしてしまうと節約できない支出でもありますので家計が圧迫され老後貧乏になる危険性が一気に高まります。

仕事をしていない子供との同居

老後の生活費は非常にお金のかかるものです。夫婦二人の生活費でもやっとのところ、子供の生活費も負担するとなると余程の貯蓄がない限りは、老後貧乏になるでしょう。下手をすれば老後破産にもなりますので非常に注意が必要です。

熟年離婚

実は、熟年離婚も老後貧乏のきっかけになりますので注意が必要です。離婚すると財産分与によって夫婦で貯蓄した資産を原則1/2にすると決まりがあります。これによって、1人あたりの資産は半額になることに加え、年金支給額も減ってしまい老後貧乏になってしまうケースがあります。

社会的な孤立

社会的な孤立は、行政からの情報がしっかりと伝わらないことや犯罪などに巻き込まれてしまうケースがあります。長年、連絡を取っていなかった子供に偽って振り込め詐欺などの被害に合ってしまうなどのリスクがあります。これによって少ない預貯金が減少し老後貧乏となるケースがあります。[/aside]

老後貧乏の生活実態

ここで1つ具体的な事例をご紹介します。70歳まで、奥様と二人で喫茶店を営んでいたAさんです。

Aさんの事例

35年もの間、夫婦で喫茶店営業を続けてきましたが、老後の生活を楽しみたいとの思いから68歳の時に閉店を考え始めました。店舗のローンも完済しており、貯金は1500万円あったのでそこそこの生活はできると思い70歳で喫茶店の閉店を決意。

その後、3年程度は悠々自適な老後の生活を送っていましたが、妻の体調が悪くなり、高齢でもありましたので有料老人ホームに入居することにしました。その際に現在の住宅は1000万円で売却し、老人ホームの入居一時金500万円と毎月の支払い30万円の足しとしました。

赤字ではありましたが、先も限られていると思い契約をしましたが、実際に入居をしてみると決して心地よい生活とは言えませんでした。色々な人がいるもので私たちは馴染むことができず、結局1年で退去しました。

ただその際に入居一時金の返金がほとんどなく無駄にお金を使ってしまったことになります。加えて、住宅もなく新たにマンションを契約するためにさらに60万円の支出。せっかく貯めた預金があっという間に減ってしまい、とにかくに食費を削るような状態になりました。

老後貧乏はひとつの誤算から始まる

Aさん夫婦のように、たった一つの誤算から老後貧乏は始まります。そのほかの事例も簡単にご紹介しましょう。

老後の誤算から始まる老後貧乏の事例

  • 一人立ちした子供がうつ病で実家に帰ってきた。仕事もしていない。
  • 90歳を迎える父の介護が発生し、支出が急激に増えた
  • 主人が脳梗塞になり治療費に加え在宅介護による支出が急増した

などのように、誰にでも起こりうることから老後貧乏は始まり、生活を切り詰めてはいくものの改善はできずに老後破産をしてしまう。と聞くと決して他人事では済まされないでしょう。そこで、老後貧乏にならないための対策をお伝えします。

老後貧乏にならないための対策

老後貧乏にならないためにはどのような対策を講じるべきなのか。先ほど、老後貧乏はちょっとした誤算で引き起こしてしまうとお伝えしましたが、老後貧乏の対策も同様にちょっとしたことを行うだけでも状況は一変するでしょう。まずは老後資金の計画を立てることが必要ですの以下の記事を参考にしてください。

老後貧乏の対策|具体例・回避策を理解し老後の生活を安定させる3つの秘訣

2017.04.26

元気なうちは緩やかに働く

現在、寿命は年々伸びていますが、それはより多くの老後の生活費が必要であり、病気や怪我をする回数も増えるということです。そのため65歳で一旦は定年退職をしても、短時間勤務などで働くことが必要と言えるでしょう。配偶者の方も数時間でも良いの仕事をすることが必要です。

老後の仕事を探すのに便利なシニア向け求人サイト7選

2017.06.24

【人生100年時代】長生きリスクを打破するための老後の働き方

2017.03.24

高齢者向けの給付金は必ず活用する

高齢者向けの給付金制度を理解し活用できている方は以外に少ないものです。その理由は行政の情報は自ら探しに行かなければなかなか見つけることはできませんし、理解するのも一苦労です。この情報を収集するには市役所などに相談に行くのが一番早いでしょう。生活保護を受給する前に有益な情報をもらえるはずです。特に高齢者雇用継続給付金を活用し60歳から65歳の所得低下を軽減させる給付金もありますので以下の情報をチェックしましょう。

高齢者給付金で必ず抑えたい3つの制度|消費税・雇用・年金問題の対策に

2017.05.28

リバースモーゲージを活用する

住宅を持っている場合はリバースモーゲージを活用するのも一つの手です。契約者が亡くなるまでは住宅を手放さずに老後資金の借り入れができますので、先ほどのAさんの事例のように老人ホームが合わなかったとしても自宅に戻ることができます。これは非常にメリットがあると言えるでしょう。

リバースモーゲージとは?よく分かる15項目のQ&Aを解説

2017.06.04

まとめ

老後貧乏は誰もが陥る危険があります。特に現役時代にしっかりと働いた方のほうが油断をしてしまい老後貧乏になるケースも多いと聞きます。そのため、老後貧乏にならないように事前の対策を行うべきでしょうし、何もしないままですと老後破産まで一直進になってしまうため細心の注意を払いましょう。









ABOUTこの記事をかいた人

老後資金の教科書

老後資金の教科書は老後の生活をより豊かにするために、金融や老後に関する法改正などを中心に解説記事を掲載しています。 リバースモーゲージ、介護保険問題、年金カット法案、高額医療費の自己負担の増加など難しい制度を分かりやすくご紹介します。