年金定期便(ねんきん定期便)は誕生日月に日本年金機構から送られてくるはがきになります。35歳、45歳、59歳の年は、はがきではなく封筒で送られてきます。
あまりに気に止めない方も多いかも知れない年金定期便(ねんきん定期便)ですが、自分自身の年金に関する情報が詰まった大切なお知らせになりますので必ず確認しましょう。
とは言え、年金定期便(ねんきん定期便)の詳しい見方を知らないと、どの項目を確認すれば良いのか分かりませんので、今回は年金定期便(ねんきん定期便)の見方について解説を行います。
年金定期便(ねんきん定期便)とは?
年金定期便(ねんきん定期便)とは、加入している年金保険料の納付状況などをお知らせするはがきまたは封筒で送られてくる通知文書になります。
年金定期便(ねんきん定期便)の送付が始まったのは、以外にも日が浅く2009年4月から実施され、毎年1回誕生日の月に送付がされます。
1日生まれの方は前月の月に年金定期便(ねんきん定期便)が送られてきますので覚えておきましょう。
また、記載される内容に関しては、50歳未満、50歳から58歳、節目年齢の35歳、45歳、59歳で記載される内容が異なります。
年金定期便(ねんきん定期便)の年齢別記載内容
それでは、年齢別にどのようなことが記載されているのか一覧表で確認をしてみましょう。
記載内容 | 50歳 未満 | 50歳から 58歳 | 35歳 45歳 | 59 歳 | 年金 受給者 |
送付タイプ | はがき | はがき | 封筒 | 封筒 | はがき |
年金加入期間 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
加入実績に応じた年金額 | ◯ | – | ◯ | – | – |
老齢年金の種類と受給見込額 | – | ◯ | – | ◯ | – |
累計保険料納付額 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
国民年金の納付状況・厚生年金の月別状況 | ◯ | ◯ | – | – | – |
これまでの年金加入履歴 | – | – | ◯ | ◯ | – |
厚生年金保険における標準報酬月額の月別状況 | – | – | ◯ | ◯ | – |
国民年金保険料の納付状況 | – | – | ◯ | ◯ | – |
年金定期便(ねんきん定期便)の見方【50歳未満】

50歳未満の方に送られる年金定期便(ねんきん定期便)の見方を解説します。まずは表面において確認するポイントは6つあります。
番号 | 項目 | 記載内容 |
1 | 国民年金、厚生年金、船員保険の加入月数 | 国民年金、厚生年金、船員保険の加入月数が記載されています。(記載は加入している年金のみとなります) |
2 | 国民年金、厚生年金、船員保険の合算月数 | 国民年金、厚生年金、船員保険の合計加入月数が記載されております。120ヶ月に満たない場合は年金が受け取れませんので確認するようにしましょう。 |
3 | 国民年金の年金額 | 金額が少なく感じる場合があるかもしれませんが、年金定期便作成時までに納付した保険料をもとに算出していますので慌てる必要はありません。 |
4 | 厚生年金の年金額 | こちらも同様に年金定期便作成時の納付額より算出しておりますので、金額が少なく感じることがあります。 |
5 | 国民年金の保険料納付額 | 年金定期便作成時までに納付した国民年金保険料の額が記載されています。 |
6 | 厚生年金保険の保険料納付額 | 年金定期便作成時までに納付した厚生年金保険料の額が記載されています。 |
年金定期便(ねんきん定期便)50歳未満の裏面の見方

次に年金定期便(ねんきん定期便)の裏面ですが、注目して頂きたいポイントは「最近の月別状況です」というポイントですので詳細を確認しましょう。
番号 | 項目 | 記載内容 |
7 | 最近の月別状況です | 最近の月別の年金保険料の納付状況が記載されていますが、記載内容の誤りや不備などがないか必ず確認しましょう。 また、転職した際は納付漏れなどが発生しやすいので要注意です。また、第3号被保険者に変更になった場合なども保険料の納付漏れが発生しやすいので手続きをしっかり行いましょう。 詳しく「国民年金第3号被保険者とは?申請が漏れると受給額減少の危険性大」をご参照ください。 |
年金定期便(ねんきん定期便)の見方【50歳以上】

50歳以上の方に送付される年金定期便(ねんきん定期便)は、50歳未満の方とは記載内容が異なります。まずは表面の4つのポイントから確認をしてみましょう。
番号 | 項目 | 記載内容 |
1 | 国民年金、厚生年金、船員保険の加入月数 | 国民年金、厚生年金、船員保険の加入月数が記載されています。(記載は加入している年金のみとなります) |
2 | 国民年金、厚生年金、船員保険の合算月数 | 国民年金、厚生年金、船員保険の合計加入月数が記載されております。120ヶ月満たない場合は年金が受け取れませんので確認するようにしましょう。 |
3 | 国民年金の年金見込み額 | 国民年金の受給見込み額が記載されますが、毎年変動するでしょう。平成29年度は「平成29年度|国民年金(老齢基礎年金)の満額支給は年額77万9300円」をご参照ください。 |
4 | 厚生年金の受取開始年齢と受取見込額 | 厚生年金の受給開始年齢と受給額が記載されていますが、法改正によって変動する可能性があります。年金の平均受給額は「2017年最新|年金支給額の平均は国民年金5.5万円・厚生年金14.7万円」をご確認ください |
年金定期便(ねんきん定期便)50歳以上の裏面の見方

続いて50歳以上の方に送付される年金定期便(ねんきん定期便)の裏面を確認しましょう。
50歳以上の方は年金ネットで将来の年金受給額などを閲覧することが出来ます。この年金ネットへのアクセスに必要になるのがアクセスキーです。年金定期便(ねんきん定期便)に記載されておりますので無くさないようにしましょう。
年金ネットへのアクセス方法は「年金ネットの使い方|登録・ログイン方法から見込額の試算までガイド」をご参照ください。
番号 | 項目 | 記載内容 |
5 | お客様のアクセスキー | 年金ネットのアクセスキーが記載されています |
6 | 【参考】これまでの保険料納付額(累計額) | これまでに納付した年金保険料の累計額が記載されています。 |
7 | 最近の月別状況です | 最近の月別の年金保険料の納付状況が記載されていますが、記載内容の誤りや不備などがないか必ず確認しましょう。また、転職した際は納付漏れなどが発生しやすいので要注意です。 |
年金定期便(ねんきん定期便)のまとめ
現役世代、特に若い内から年金定期便(ねんきん定期便)を確認する習慣を付けることは、老後資金に対する考えを高めるきっかけになりますので非常に重要なことと言えます。
「老後資金の必要額|夫婦二人で5000万円の貯蓄が必要な理由」でも解説しましたが夫婦で5000万円の老後資金が必要と言われる中で、若いうちからしっかりと準備することが必要になります。
そのためにも、まずは年金定期便(ねんきん定期便)を通じて年金制度の理解を深めるようにしましょう。年金制度について詳しく知りたい方は以下の記事もご参照ください。