老後の住宅はリフォーム・購入・賃貸どれがおすすめ!?







老後の住宅は「資金面」、「健康面」、「生活面」から見ても非常に重要な問題です。その住宅は老後の生活に合わせて大きく「リフォーム」・「購入」・「賃貸」の3択から最適な選択を選ぶことになるでしょう。今回はこの3択を比較しタイプ別に老後の住宅を選べる情報をお伝えしたいと思います。

老後の住宅事情

50代になると子供が独り立ちをし、そろそろ老後の準備を始める時期になります。そこで老後にどのような暮らしを送るのか。その基盤となる住宅事情について「平成28年度住宅市場動向調査」からリフォーム・購入・賃貸においてどのような選択を行なっているのか見てみましょう。

老後にリフォームを行う方

住宅のリフォームを行う方の平均年齢は58.4歳と定年前に老後の生活に向けた準備をしている方が多いようです。実際、50歳以上で住宅リフォームを行う方の割合は75.5%にも登りますので、住み替えを行うよりもこれまで住み慣れた住宅で暮らし続けるという選択肢を選ぶ方が多いことがわかります。

老後に住宅を購入する方

続いて住宅購入ですが、購入者の平均年齢は戸建・マンション共に43.3歳になります。50歳以上が占める割合は戸建が25.5%、マンションが25.9%とおおよそ25%くらいの方が購入を選択していることが分かります。老後まで賃貸住宅で暮らしていた方やリフォームするくらいならば住み替えをしてしまう、と考える方が該当しています。

老後に賃貸住宅に引越しをする方

賃貸住宅にお住いの方は一番若く平均年齢が39.2歳、50歳以上が占める割合が21.0%になり、この3択では一番低い割合ですが、一定数の方が賃貸住宅への住み替えを行う方がいることが分かります。

リフォーム・購入・賃貸を5つの項目から比較

それでは、早速リフォーム・購入・賃貸を比較するにあたり、老後の生活に重要な介護面、生活面、資金面の3つの側面から比較を行いたいと思います。

比較項目リフォーム購入賃貸
老後の身体的な住みやすさ×
介護のしやすさ×
住宅資金×
住宅のランニングコスト×
住環境の変化××
老後の住宅事情はリフォームが人気
一覧表を見ると住宅のリフォームが人気な理由がわかります。支出も生活環境の変化も少ないリフォームは老後の生活を安定させるポイントかもしれません。それ以外の購入派・賃貸派も含めて詳細を確認してみましょう。

リフォームの詳細を解説

老後の身体的な住みやすさリフォームの一番のポイントは、住み慣れた住宅を老後の生活に合うように部分的なの修繕で済む点でしょう。気になる箇所や劣化した部分をリフォームするだけなので生活自は変えずに住みやすさを追求することができます。
介護のしやすさ住みやすさにもつながりますが、車椅子が通りやすいように廊下幅を調整するなど介護用にリフォームすることで問題なく生活ができるでしょう
住宅資金リフォームは必要箇所のみになりますので、住宅購入と比較すると支出は少なくて済みます。加えて、バリアフリーリフォームを行うことで固定資産税の減額対象になるなどメリットもあるのでぜひ活用するようにしましょう。
住宅のランニングコスト住宅ローンをすでに完済していれば、住宅のリフォーム資金以外の費用は固定資産税程度になりますので、そこまで大きな支出にはならないでしょう
住環境の変化リフォームのため引越しなどは必要なく、これまでの生活が続けられるのは非常にメリットと言えます。

住宅購入の詳細を解説

老後の身体的な住みやすさ住宅購入も注文住宅であれば、設計時に老後を見据えたバリアフリー構造を採用できますので非常に住みやすい住宅を手にいれることができるでしょう。
介護のしやすさこちらも設計段階で通路幅、段差、トイレ、浴室などをバリアフリー構造にすることで介護をする方も楽になり、介護負担を低減できるでしょう
住宅資金×人生最大の買い物とも言われる住宅ですので、新たに購入するとなると住宅ローンを組むなど大きな支出とリスクが伴います
住宅のランニングコスト固定資産税やマンションの場合は修繕積立金と管理費が加算されますので月々の支出は大きくなるでしょう。
住環境の変化×近場で住宅を購入したとしても、引越しは必ず発生しますので住環境の変化は起きるでしょう

賃貸住宅の詳細を解説

老後の身体的な住みやすさ×一部、高齢者向けの賃貸住宅もありますが、基本的には高齢者が住みやすい住宅と言えないでしょう。
介護のしやすさ×賃貸住宅の場合、介護用に設計されておらず介護するには適した環境と言えないでしょう。そのため、身体的な衰えや病気や怪我をした場合、介護施設などに引越しすることをおすすめします。
住宅資金契約時の資金は敷金、礼金になりますので、一時期としては住宅のリフォーム、購入と比較すると安く済むでしょう。
住宅のランニングコスト×毎月の家賃支払いが発生します。夫婦二人世帯の場合、1LDK程度の住宅を賃貸しても7万円〜12万円程度の支出が発生しますので家計への影響は非常に重たくなると考えられます。
住環境の変化×賃貸も住宅の購入同様、引越しが伴いますので、住環境の変化が伴いますし、同じ賃貸マンションに住む方も数年で引越しをするため、交流関係が生まれづらいデメリットがあります。

同居する世帯数から間取りを決める

リフォーム・購入・賃貸の比較を行いましたが、上記の比較項目加え老後に一緒に同居する世帯人数についても考える必要があります。世帯人数に応じた最適な住宅の間取りをご紹介します。

単独世帯のおすすめな間取りは1K、1R、1LDK

単独世帯の場合は、1部屋あれば十分でしょう。ポイントは一人で老後の生活を営むことで発生するリスクに対してしっかりと対策できるかが重要です。このリスクとは万が一のことがあった場合、管理人に連絡ができるように24時間常駐のマンションを選ぶことやセキュリティ会社と契約している住宅に住むことが挙げられます。このリスク対策によって支出が増える可能性がありますが、優先事項としては非常に高くなります。

夫婦二人世帯のおすすめな間取りは1LDK、2LDK、3LDK

夫婦二人で生活する場合は、リビングと寝室が分かれている1LDKでも十分でしょうが、趣味の部屋や夫婦が別の寝室で寝る場合は2LDKを確保するようにしましょう。頻繁に子供世帯や孫が泊まりにくるような場合は、3LDKでも良いかもしれませんが購入資金が高くなることや固定資産税も高くなってしまうのであまりおすすめ出来ないでしょう。

子供世帯と同する場合のおすすめな間取りは4LDK以上または二世帯住宅

子供世帯と同居する場合は、住宅の広さとプライバシーを担保するために部屋数が必要になります。そのため、3LDKでは非常に手狭であり最低でも4LDK以上は必要でしょう。同居する人数に応じて1部屋づつ確保することが理想のため、マンションではなく戸建さらには二世帯住宅に暮らすことがおすすめでしょう。

老後の生活に適した住宅を選択する

ここまで、リフォーム・購入・賃貸の比較及び同居人の数で必要な間取りをご紹介しましたが、やはり、一番重要なことは、老後の生活に適した住宅を選ぶことですので、生活タイプ別にご紹介をしたいと思います。

住宅のリフォームがおすすめなタイプ

住み慣れた場所で支出を少なく快適に暮らしたい方

  • 住宅に必要以上の資金を使用したくない
  • 介護もできる限り在宅介護が理想的である
  • 住み慣れた場所や住宅から離れずに子供世帯が集まる場所でありたい

住宅の購入ががおすすめなタイプ

老後資金にゆとりがあり住宅の相続をさせたい方

  • 二世帯住宅の計画があり、住宅を相続させたいと思っている。
  • 老朽化が進みリフォームだけではバリアフリーの対応が困難
  • 現在の住宅は広すぎるため固定資産税の削減なども見据えてライフスタイルにあった住宅に転居したい

賃貸住宅がおすすめなタイプ

住みたい場所重視で将来は老人ホームへ入居したい方

  • 短期的ではあるが、どうしても住みたい場所がある
  • 体調不良があった場合は老人ホームや介護施設への入居を希望している
  • 生活にゆとりがあり細かい手続きが面倒

住宅資金を確保する方法

限られた老後資金をどの程度”住宅費”に使用するのかは非常に大きな問題でしょう。お金がなく、住宅のリフォームや住み替えを怠ってしまい、住宅に大きな支障が出てしまってからでは遅すぎる結果となってしまうでしょう。

そのようなことが起きないように事前の準備が必要です。とは言え、住宅資金は非常に大きな金額が発生しますので、おすすめの資金確保の方法としてリバースモーゲージが挙げられます。これは住宅を担保に金融機関から借り入れを起こし、死亡後に担保の住宅を売却し返済しますので、現在の住宅を手放す必要がありません。

そのため住宅のリフォーム資金へ充てることも、二世帯住宅の頭金として現在の住宅を担保に住み替えをすることも可能です。老後の生活を安定させる目的としては非常に重宝する制度ですので検討する価値は高いでしょう。

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まとめ

老後の住宅はリフォーム・購入・賃貸のどれが良いのかを見てきましたが、やはり支出が少なく、住環境の変化が少ないリフォームが人気なのも頷けます。それ以外の選択ももちろん可能ですので、老後生活に適した住宅を早めに検討し安定した暮らしを手にすることが非常に重要でしょう。









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