定年後の生活|夫婦・独身の平均的な収入と支出をそれぞれ算出







定年後の生活は想像以上に時間が余ることでしょう。毎日8時間の仕事に加えて通勤も含めれば10時間近く拘束された方は非常に多かったのではないでしょう。この時間がぽっかりと空いてしまうことから定年後の生活に何をするのか?しっかりと計画を立てる必要があります。そこで定年後の計画を立てるために知っておきたいお金の話と定年後の生活を楽しむ方法をお伝えしたいと思います。

定年後の生活費はいくら?

定年後の生活を楽しむためにまずは、いくらの生活費が発生するのか理解する必要があります。老後資金の全て|老後破産を回避するために身に付けたいお金の知識を参照すると夫婦世帯で毎月27.7万円、独身世帯で15.4万円が定年後の生活費として発生しますので老後の期間を65歳から90歳とする場合、夫婦世帯で8300万円、独身世帯で4600万円程度は定年後の生活費として必要になります。

介護費用と葬式費用も用意しておきましょう。

介護費用は生命保険文化センターの「生命保険に関する全国実態調査」を確認すると毎月7.9万円の費用が4年11ヶ月(平均介護期間)発生していることが分かりました。そのため1人あたりの介護費用は466万円と見積もり、葬式費用は日本消費者協会の葬儀に関するアンケートを確認するとおおよそ200万円となります。

定年後に発生する支出

  • 夫婦世帯:8,310万円(老後の生活費)+932万円(介護)+392万円(葬式)=9,634万円
  • 独身世帯:4,620万円(老後の生活費)+466万円(介護)+196万円(葬式)=5,282万円

定年後の収入は確保できているか

定年後の生活費は夫婦世帯で9600万円、独身世帯で5300万円程度用意する必要があることが分かりました。さて、この定年後の生活費よりも収入が減ってしまうと老後破産となってしまいます。これでは、定年後の生活を楽しむどころでは無くなってしまいます。そこで定年後どの程度の収入が確保できているのか把握する必要があります。

退職金の受け取り金額を知る

退職金は老後資金を蓄える上で非常に重要な所得になります。「就労条件総合調査」を確認すると平均1,941万円の退職金が支給されるようですが、4社に1社は退職金の支給が無い企業もあります。実際ここまで支給される会社は希かもしれないですね。退職金の算出方法は企業によって異なりますが、一般的には「月給×勤続年数×60%」で計算されるケースが多いようです。東京都産業労働局に退職金のモデルが記載されていますが、大卒で定年まで働いた場合で1400万円弱になります。期待し過ぎないように1000万円程度と見積もっておくのが良いかもしれません。

勤続年数高卒高専・短大卒大学卒
勤続年数10年895,000円1,002,000円1,242,000円
勤続年数15年1,753,000円1,998,000円2,425,000円
勤続年数20年3,061,000円3,415,000円4,154,000円
勤続年数25年4,688,000円5,300,000円6,382,000円
勤続年数30年6,550,000円7,398,000円8,999,000円
定年時の退職金12,191,000円12,345,000円13,839,000円

公的年金受給額の受け取り金額を知る

次に公的年金の受給額を必ず確認するようにしましょう。50歳を越えれば「ねんきんネット」で確認ができます。一般的な年金受取額は厚生労働省の「平成26年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を確認すると夫婦世帯で23万円、独身男性で18万円、独身女性で10.8万となっています。

世帯構成年金支給額/月生涯受け取れる年金
夫婦世帯の年金収入230,000円69,000,000円
独身男性世帯の年金収入180,000円54,000,000円
独身女性の年金収入108,000円32,400,000円

退職金+年金でいくらの収入が確保できるか

それでは、定年後の主な収入である退職金と年金を足すといくらいになるのかシミュレーションしてみましょう。退職金は1000万円で計算した場合、夫婦世帯で7,900万円、独身男性は6,400万円、独身女性は4,240万円の収入を得ることができそうです。

世帯構成退職金年金収入定年後の収入
夫婦世帯の定年後の収入10,000,000円69,000,000円79,000,000円
独身男性の定年後の収入54,000,000円64,000,000円
独身女性の定年後の収入32,400,000円42,400,000円

定年後に準備が必要な老後資金

それでは、定年後の生活費や介護、葬式費用から収入を引くと老後資金として定年までに準備しなければいけない貯蓄を算出することができます。シミュレーションすると、夫婦世帯は1700万円程度老後資金が不足します。退職金がなければ3000万円近くの老後資金が必要です。独身男性は年金収入が18万円ありますので余裕がありそうです。そして独身女性は年金収入が低いこともあり1000万円以上の老後資金が必要となります。

世帯構成定年後の収入定年後の生活費老後資金の必要額
夫婦世帯79,000,000円96,340,000円△17,340,000円
独身男性64,000,000円52,820,000円11,180,000円
独身女性42,400,000円△10,420,000円

老後資金が不足しても不安になる必要はない

老後資金が2,000万円不足している。退職金が無ければ3,000万円の不足。と言われると途端に不安になってしまいますが、定年後の収入は退職金や年金だけではありません。老後の貯蓄はいくら必要?貯金額に応じた老後資金の貯め方を解説にて解説を行なっていますが、資産運用としてiDeCoでの運用やソーシャルレンディングというリスクを下げながら投資ができる制度、資産運用を丸っと任せられ手数料が安いロボアドバイザーなど定年後に収入を確保する方法が続々と誕生しています。また、自宅を保有しているならば住宅を担保に老後資金を借り入れできるリバースモーゲージもおすすめです。そのため、不足する分だけリスクを下げながら老後資金を準備すれば十分に間に合うのです。リバースモーゲージの説明はリバースモーゲージとは|1から理解し使いこなすための全知識を参照ください。

それでも不安なら仕事をすると良い

「やっと定年退職したのにまた仕事をするのか。。」とため息が出てしまうかもしれませんが、定年後の仕事は現役時代とは異なり短時間の仕事や出勤日を週3日だけにするなど柔軟な働き方で問題ありません。そのためアルバイトなどで無理せずに働くという選択が良いかもしれません。それでも時給900円の職場で1日4時間×12日間勤務で4.3万円の収入を確保できます。65歳から70歳までの5年間続けるだけで260万円程度の収入が確保できます。夫婦で働けば520万円です。老後のアルバイト探しは老後の仕事を探すのに便利なシニア向け求人サイト7選から探すと便利です。

定年後の生活は趣味を持つことがおすすめ

定年退職するとこれまで仕事に使ってした時間がぽっかりと空いてしまいます。定年後の生活は計画が重要|退職金・年金・貯蓄の使い方と老後の支出を理解するでお伝えしましたが朝4時間、夕方5時間程度の空き時間が生まれます。この時間に趣味などがないと1日が何もなく時間だけが過ぎ去ってしまいます。のんびり過ごすのも良いのですが、何もすることがないと健康面でも認知症などを発症してしまう可能性があります。そこで趣味を持ちながら健康的に定年後の生活を過ごすことが非常に重要になります。

 定年後の趣味はどうやって見つければ良いのか

特に趣味なく仕事に熱中していた方は、趣味を持とうと言われても何を趣味にして良いのか分からないものです。そこでシニアに人気の趣味を老後の楽しみ方を見つけよう!老後におすすめな趣味26選にてまとめさせていただきました。理想は明るい時間はスポーツ系の趣味を持ち、日が暮れたらVOD(動画配信サービス)などで映画鑑賞を楽しむなどアウトドアとインドアの趣味を上手く組み合わせると良いでしょう。たまには旅行やスポーツ観戦など非日常な趣味も魅力かもしれません。

まとめ

お金の話が続きましたが必要な情報ですのでしっかりと理解頂ければと思います。老後資金の不安は知らないが故に不安になっているだけというケースも多々ありますのでしっかり準備できれば問題はありません。それでも老後資金が枯渇する場合はリバースモーゲージや仕事をする期間を長引かせることで老後破産、老後貧乏を回避することができるでしょう。そして、定年後の生活を楽しむために趣味を持つことでいつまでの元気に定年後の生活を送りましょう。









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