【FPが教えるVol.2】老後資金の貯め方|毎月コツコツの生活習慣が大きな差を生む!







世間には様々な節約法やお金を貯めるためのコツがあふれています。しかし、実践しているつもりなのに上手く行かない、どうして貯まらないのか分からない……という人も多いでしょう。

収入やボーナスがあるうちは貯蓄がなくとも何とかなるかもしれませんが、退職後のことを考えると心配ですよね。実は、老後資金が貯まる人と貯まらない人は生活習慣に違いがあります。ここでは、老後資金が貯まる生活習慣にについて見ていきたいと思います。

【FPが教えるVol.1】老後資金の貯め方は家計簿管理が基本

2017.05.27

老後資金の貯め方はお金の付き合い方を見直す

貯まらない人は自分がどこにどうお金を使っているのか理解しておらず、気が付くとお金が無くなっている、という傾向があります。

では、それを変えるためにはどうすればいいのでしょうか?老後資金が貯まる人は、小手先の技術ではなく、お金との向き合い方が上手です。ここでは、具体的な節約方法ではなく、お金との付き合い方を見直して、老後資金が貯まる生活習慣を手に入れていきましょう。

限られた資金でやりくり

老後資金が貯まらない人の特徴として、将来入ってくるお金を見込んで支出してしまう人が多いです。老後資金を貯めたいならば、支出を入ってくる範囲内に抑えることが必要です。入ってくる予定のボーナスや来月の残業分などをあてにせず、今月入ってきた分でのやりくりが基本です。

クレジットカードにも注意が必要

将来の見込み額ではなく、今あるお金を使う。これは当たり前のようですが意外と難しいです。例えばクレジットカードや家電ローンなどは後払いなので、将来の収入を見込んだ使い方をしてしまいがちです。

現金が足りない場合は便利ですが、万が一見込んでいた収入が得られないと、貯金を切り崩したり、家計がひっ迫してしまったりします。カードを常用している人は一度カードの使用をやめてみることをおすすめします。2ヶ月~3カ月間と期限を決めて、現金のみでやりくりしてみるといいでしょう。

貯蓄をしていても老後資金が貯まらない理由

使う前に一定額を貯蓄してしまう「先取り貯蓄」はオーソドックスな貯蓄スタイルです。とりあえず毎月数万円を預貯金している、という人も多いですが、これも万全ではありません。それは車検やご祝儀、旅行などの臨時出費で切り崩してしまうケースが多いからです。

漫然とした貯蓄ではお金の付き合い方は改善されない

貯蓄の切り崩しを繰り返すと、老後の貯蓄に手を付ける習慣ができてしまいます。とはいえ、日々の支出とは別の臨時出費は必ず発生するので、貯蓄の切り崩しを完全になくすのは困難です。

対策として、貯蓄の色分けがあります。単純に貯蓄を行うのではなく、「臨時出費に備える貯蓄」と「使わない貯蓄」に分けるのです。前者は貯蓄というより、将来の支出に備えてプールしておく資金です。後者はいわば貯めるための貯蓄になります。取り崩しが不安な人は、定期預金にしてみてもいいでしょう。

貯蓄額の適正価格は?

預貯金の額が多すぎて、結局生活費が足りなくなるケースにも注意したいです。真面目な人や完璧主義の人は、切り詰めて貯蓄額を大きくした結果、計画倒れになりがちです。

無理のない貯蓄額は手取りの6分の1とされます。仮に手取り30万円ならば5万円ですね。しかし、貯蓄初心者であれば、まずは手取りの5%から初めて少しずつ老後資金を貯蓄をできるようにするのがおすすめです。

習慣化している支出を見直そう

「使わない貯蓄」で確実に老後資金を貯蓄をしてくとともに、支出の見直しも行いたいです。ここで注意したいのは「節約=ケチ」ではないということです。やみくもに節約するのは反動も大きいのでおすすめしません。

日々の生活の中で気づかない無駄をカットすることで、ストレスなく支出を抑えていきましょう。考え方の手順としては、老後の貯蓄ができない理由を見つけます。人によって理由は異なりますが、主に以下のようなものが考えられます。

老後資金貯まらない理由①:買い物が多い

衝動買い、特売、限定品などに弱く、後の利用頻度を考えず購入してしまう。
人によっては買い物そのものがストレス解消法になっているケースも。ストレスの原因を取り除けるよう対処したい。

老後資金貯まらない理由②:交際費が多い

友達の誘いを断れない、飲み代が多い、など。本人が納得して交際費がかさんでいるのならば必要費と割り切ることもできるが、惰性で参加しているだけの飲み会や、不必要に二次会、三次会まで参加しているようなケースがないか考えたい。

老後資金貯まらない理由③:自分のためにお金をかけすぎる

習い事、自分磨き、自己投資など、正当化できる理由があると財布のひもが緩むタイプです。なお、筆者はこのパターンであり、自分のためと思うとついつい大きな投資をしてしまうこともあります。自分への投資は大事ですがが、やみくもに行ってはやはり浪費です。お金をかけただけのリターンがあるかどうかを見極めなければなりませんね。

老後資金が貯まらないのには理由がある

このように、老後資金が貯まらない理由は必ずあります。自分の支出の弱点を知りコントローンすべき欲求を制御すると効果的に貯蓄体質になれます。理由を見つけるのは家計簿をつけるのが理想ですが、出来ないならば一か月分のレシートをとっておき、見直すなどして把握しましょう。

老後資金が定額が貯まったら運用も視野に

なお、老後の生活費の3カ月~半年分を超えたら少しずつ運用も行っていきたい。リスクは取りたくない、という場合は、確定拠出年金やNISAなど節税効果のある運用がおすすめです。通常の運用ならば、課税分を上回る運用を目指さなければならないですが、節税分を考えなくていいぶんローリスク商品を選ぶことができるからです。両者の特徴を簡単にご紹介します。

確定拠出年金

自分で作る年金といわれる確定拠出年金。2017年1月より会社員や自営業者などのほか、専業主婦や公務員も加入できるようになりました。毎月一定額を決めて掛け金を拠出し、運用商品を購入していきます。拠出金が所得控除の対象で、運用益は非課税。更に受取時にも税制優遇があります。注意点として、60歳まで取り崩しができない点です。年金ですので当たり前といえば当たり前ですが、拠出金は慎重に設定しなければなりません。

NISA

NISAは確定拠出年金よりは税制優遇の幅が小さいですが、運用益が非課税なのはやはり大きなメリットです。年間120万円の元本の利益が非課税になりますが、枠内で自由に設定できるため、「普段は2万円ずつの積み立てで、ボーナス時だけ5万円」という風に状況に合わせて投資を行えます。

上手く使い分けをしましょう!

なお、このように、同じ税制優遇がある制度でも特色が異なってきます。節税効果が大きいのは確定拠出年金ですが、掛け金を毎月支出できるかわからない、これから教育費がピークになるので取り崩せないのは不安……などという場合は数年NISAを行ったのちに確定拠出年金を行ってもいいでしょう。まず大切なのは、運用という選択肢を自分のものにすることです。自分の始めやすい方法で第一歩を踏み出しましょう。

まとめ

老後資金を貯めるには、入った分より少ない額を使えばいいのですが、それができないという人が多いです。カードやローンに頼りすぎず、現金で支出を把握していきましょう。そうすれば額は少額でも貯めていけるはずです。一度貯める習慣ができれば、貯蓄額を増やすことも難しくないはずですし、運用という手段でより効率的に増やすことも可能です。5年後10年後には大きな成果が出ているでしょう。









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ABOUTこの記事をかいた人

横山 晴美

AFP/住宅ローンアドバイザー。 企業に属さない独立FP。2013年ライフプラン応援事務所を立ち上げて以降、住宅相談を専門に扱う。マイホームの購入相談では保険見直し、教育費、退職後プランなど総合的な視点で資金計画、および返済計画を考案する。安心して住宅を購入できるだけでなく、家計の課題も解決できるとの声を頂いている。相談業務のほか、セミナー講師、執筆業など情報発信、啓蒙活動にも力を入れている。