老後の貯金|ゆとりある老後を送るために必要な貯蓄額はいくら?







子育てが落ち着きやっと一息つけると思ったらもう老後の生活は近づいています。老後資金は40歳から50歳くらいからは準備を進めたいものですが、仮に30歳で第一子が誕生した場合、大学卒業時には52歳です。

すぐにでも老後資金を貯めなくてはいけない状態ですが、ここまで仕事や子育てを頑張ってきたので、老後の生活くらいはすこし”ゆとりのある生活”を送りたいというのも本音でしょう。

そこで、今回は老後に”ゆとりある生活”を送るために必要な貯金がいくらなのかお伝えしたいと思います。

一般的な老後資金の必要額は5000万円

まず、ゆとりある老後生活を送るための貯蓄額をお伝えする前に、一般的な老後の生活を送った場合に一体いくらの老後資金が必要なのか説明を行います。

よく言われる情報としては、老後資金は3000万円必要と言われていますが、これでは老後破産する可能性があります。寿命が伸びていることや年金支給が不安定であること、高額な介護費用などを考慮すると、老後資金として5000万円程度の準備をすることが望ましいと言えます。

ゆとりある老後の生活費は34.9万円必要

一般的な老後資金の必要額が5000万円であるということをベースに、ゆとりある老後の生活を送るには一体いくら必要なのでしょうか。

生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によると、老後に最低限の生活を送るための費用は平均で22万円。これにゆとり資金として上乗せが必要な金額を調査したところ12.8万円となり、合わせて34.9万円の生活費を用意できれば”ゆとりある老後の生活”が送れるとしています。

34.9万円を毎月の支出とした場合いくらの老後資金が必要になるか計算をしてみましょう。

60歳から90歳までゆとりある老後の生活を送った場合の必要額
支出:34.9万円×12ヶ月×30年間=12,564万円
収入:22万円×12ヶ月×25年=6,600万円(年金は65歳から支給のため、25年間で計算)
差し引き:6,600万円-12,564万円=5,964万円
ざっくりと計算すると、およそ6000万円がゆとりある老後の生活に必要な貯金と言えます。ただここに、老後資金が5000万円必要と言われる理由を考慮すると7000万円程度の老後資金が確保できると安心した”ゆとりある老後の生活”が送れると言えるでしょう。

ゆとりある老後の生活で旅行をしたい人が6割を超える

それでは、このゆとり資金で何がしたいのか?改めて生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」の調査データを参考にしてみると、やはり旅行に行きたいと考える方多いようです。次いで、身内の付き合いや趣味教養があります。

年1回旅行に行った場合はいくらのゆとり資金が必要?

ゆとりある老後の生活費は34.9万円であることが分かりましたが、年1回だけ旅行に行く場合だとどの程度のゆとり資金が必要になるか計算をしてみましょう。国内旅行は1回あたり5万円、海外旅行は30万円として計算を行います。

年1回国内旅行に行く場合の老後資金

5万円×30回=150万円(国内旅行に年1回60歳から90歳まで行き続けた場合)

5000万円(老後資金の必要額)+150万円=5150万円

年1回海外旅行に行く場合の老後資金

30万円×30回=900万円(国内旅行に年1回60歳から90歳まで行き続けた場合)

5000万円(老後資金の必要額)+900万円=5900万円

海外旅行に年1回行く程度がゆとりある老後の生活費の目安

先ほどのシミュレーションでゆとりある老後の生活に必要な資金は6000万円とお伝えしましたが、ちょうど年1回海外旅行に行く程度の費用と同じ額になります。これを”ゆとり”ある生活と考えることが出来るか出来ないかで老後資金の必要額は変わるでしょう

老後資金の貯め方はやはり貯金が一番多い

ゆとりある老後資金が最低でも6000万円、理想は7000万円必要とした時に、問題なく老後資金が貯金出来る方は非常に少ないのではないでしょうか?

2017年5月に総務省が発表した1世帯の貯蓄平均額は1820万円(あくまで平均です)だったことからも、ゆとりある老後資金を確保することは非常に難しいように思えます。実際に老後資金を貯金するためにどのような取り組みをしているのか日本FP協会の「老後とお金に関する調査」をみてみましょう。

 全体50代60代70代以上
預貯金(定期預金を含む)で準備をする40.9%39.0%48.0%49.0%
老後も働く35.7%39.0%35.0%12.5%
金融商品で増やす16.7%17.5%18.0%20.5%

予想通りではありますが、貯金で老後資金を確保しようと考えることが大半のようです。実際、65歳まで働き続けたとして、5000万円の貯金を作るには毎月いくらの貯金が必要か計算してみましょう。

5000万円の貯金を作るためには毎月いくら貯金が必要?

5000万円÷(65歳-22歳)÷12ヶ月=96,899円

新卒の22歳から定年退職の65歳までひたすらに毎月10万円の貯金をしなければ5000万円の貯金は作れない計算になります。これが実行出来る人は本当に希でしょう。それどころか老後資金3000万円ですら用意が難しそうです。

ここで多くの方は”退職金”に期待をしていると思います。実際、大企業であれば退職金が2000万円近く支給されるような会社もありますので貯金をまとめて増やすことが可能です。ただ、退職金に期待するのは少々危険かもしれません。

退職金は10年間で558万円も支給額が減っている

少し古いデータにはなりまうすが、厚生労働省「就労条件総合調査」から2013年と2003年の退職金の支給額を比較した図が以下になります。全体平均を見ると、退職金支給額が10年間で558万減っています。

そのほか従業員規模でも比較をしていますが、総じて減少傾向になります。余程の成長産業ではない限り退職金が増える見込みは低いでしょう。加えて、従業員規模が100人から299人の会社では、退職金が1250万円と大企業の半分程度しか支給されないのも見逃せません。

退職金は4社に1社は支給されない現実

ただ、退職金はもらえるだけ良い。という話もあります。同じく厚生労働省「就労条件総合調査」を確認すると、退職金制度がないという企業が全体の24.5%を占める結果となり、実に4社に1社は退職金が支給されない現状があります。これでは、ゆとりある老後生活を送る前に老後貧乏老後破産の危険性の方が大きくなると言えます。

老後資金の貯め方はどうするべきか?

老後の厳しい現状から”いったい老後資金はどのように貯めたら良いのか”と思う方も多いと思います。そこで、老後資金の貯め方についてお伝えをさせていただきます。

資産運用は必ず行うべき

先ほどの老後の貯蓄で取り組みをしている割合が少なかった「金融資産で増やす」という方法ですが、すなわち「資産運用」です。この資産運用は非常に重要ですし、退職金制度のない企業は401Kと呼ばれる確定拠出年金で資産運用を行うケースやiDeCoのように401Kがない企業でも個人で年金を蓄える制度もあります。これも全て資産運用によってお金を増やす取り組みなのです。

資産運用が分からない場合

ただ、資産運用と言われても何からどのように始めたら良いのか分からない。という方も多いと思います。その際は、最新のロボアドバイザーと呼ばれるロボットが、自分に最適な投資方法を診断し運用を行なってくれる仕組みを活用しましょう。これであればあまり資産運用のことが分かっていなくても運用ができます。

おすすめはウェルスナビです。大手金融機関からも表彰される注目の最先端テクノロジーを活用し、約50カ国11,000銘柄以上に国際分散投資を行なってくれます。これによって急成長している資産などに効率的に投資ができるので、投資初心者でも高い運用実績が期待できます。

資産運用よりも堅実に老後資金が欲しい場合

以前、資産運用の失敗経験がある。などで資産運用に抵抗がある。という方も一定数いるかもしれません。このような場合、住宅を所有している条件付きではありますが、リバースモーゲージがおすすめです。

リバースモーゲージとは、住宅を担保に金融機関から老後資金の借り入れを行える制度です。契約期間中は元本の返済は不要で金利の支払いのみになります。元本の返済方法は債務者が死亡した後に担保の住宅を売却や代物返済で返済を行うことが出来ますので、貯金が少ない場合は非常に重宝する制度です。

リバースモーゲージはゆとり資金に向いている

加えて、リバースモーゲージで借り入れした資金の利用方法は原則「自由」としている金融機関が7割程度になります。投資や事業資金には活用できませんが、それ以外の旅行趣味子供の結婚式の費用などゆとりある老後の生活費として活用出来るほか、住宅のリフォームや老人ホームの入居一時金などでも活用することが可能です。

まとめ

ゆとりある老後の生活を実現したいならば、貯金額は7000万円を用意したいところです。不足する分に関しては、資産運用やリバースモーゲージなど、あなたにあった老後資金の貯め方を実践することが重要になります。少しでも早く老後資金の準備ができる方が良いので若い方は資産運用から始めてみてはいかがでしょう。









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老後資金の教科書

老後資金の教科書は老後の生活をより豊かにするために、金融や老後に関する法改正などを中心に解説記事を掲載しています。 リバースモーゲージ、介護保険問題、年金カット法案、高額医療費の自己負担の増加など難しい制度を分かりやすくご紹介します。