国民年金をクレジットカード払いにするとお得なの?割引率を徹底比較







国民年金を毎月支払うのは少々手間ですよね。コンビニでの支払いは、ついつい払込書を忘れてしまったり、銀行では長い時間待たされるなど。そんな国民年金の支払いにうんざりしている方は「国民年金をクレジットカード支払う方法がおすすめ」です。ただ、クレジットカードで支払うと手数料などを考えて高くなるのでは?(手数料はかかりませんよ。)と思う方も多いかもしれません。

そこで、今回は、国民年金をクレジットカードで支払う場合の割引率、メリット・デメリット、手続き方法をご紹介します。

国民年金は2年分まとめて支払うことで15,000円の割引になる

国民年金には「前納」と呼ばれる、国民年金を事前に支払う制度があります。

前納には6ヶ月、1年、2年と3つの期間で先払いすることができるのですが、この期間と支払い方法によって割引率が異なります。まずは、割引率が一番高い口座振替で支払った場合を確認してみましょう。

前納期間1回あたりの納付額割引額
2年前納378,320円15,640円
1年前納193,730円4,150円
6ヶ月前納97,820円1,120円
当月前振替(早割)16,440円50円
翌月末振替(割引なし)16,490円なし

平成29年時点で2年全納すると15,640円も国民年金の支払いを節約することが可能です。これは、非常にメリットがあると言えるでしょう。懸念事項としては全納は「一括払い」の「払い戻し不可」という点になります。

2年前納は一括払いの払い戻し不可

まず、一括払いですが、2年全納するとなるとまとめて37万円もの支払いが発生するため家計への影響も大きいでしょう。また、全納は一度払った年金保険料の払い戻しができませんので、翌年の年金保険料が下がった場合も差額が返還されることはありません。

ただ、保険料は毎年値上がりしてますのでそこまで気にする必要はないでしょう。詳しくは「平成29年度|国民年金(老齢基礎年金)の満額支給は年額77万9300円」をご参照ください。

クレジットカードで国民年金を支払う場合の割引率

それでは、クレジットカードで国民年金の保険料を支払う場合は、どの程度の割引率になるのか確認したいと思います。先にお伝えすると「口座振替」より割引率は劣ります。金額を確認してみましょう。

前納期間クレジットカード(現金も同様)口座振替
通常支払い(翌月末支払い)16,490円
2年前納379,560円378,320円
1年前納194,370円193,730円
6ヶ月前納98,140円97,820円

2年前納の場合、クレジットカード払いですと379,560円となり、口座振替の場合は378,320円ですので、口座振替の方が1,240円お得です。1年前納場合は640円、6ヶ月前納は320円ほど口座振替の方がお得と言えます。

あれ、では口座振替の方が良いのでは?

と思う方も多いと思いますが、重要なのはクレジットカードにある「ポイント還元」です。クレジットカードの多くは1%から1.5%程度ポイントが還元されますので、上記の金額からポイント還元率を計算して見たいと思います。

前納期間納付額ポイント還元率1%ポイント還元率1.5%
2年前納379,560円3,796pt5,693pt
1年前納194,370円1,944pt2,916pt
6ヶ月前納98,140円981pt1,472pt

上記のようにポイント還元率を含めると1.5%のカードで2年前納することで5,693ポイント付与されますので、口座振替の割引率よりもクレジットカードで支払いをした方が断然お得なのです。もちろん手数料で支払額が増えるということもありません

ただ、注意点としては、クレジットカードで支払いができないカードがありますので、利用できるカードの種類をお伝えします。ポイントが付与されるかは各カード会社にお問い合わせをください。

利用可能クレジットカード(平成29年現在)

イオンクレジット・NC日商連・OC・Orico・セゾン・JCB・セディナ・ダイナーズクラブ・ジャックス・東急・トヨタファイナンス・日専連・三井住友・三菱UFJニコス・UCS・ライフ・楽天・UC・VISA・Master

アメリカン・エキスプレス(アメックス)が利用できるのはセゾンのみ

アメリカン・エキスプレス(アメックス)が利用できるのはセゾン・アメリカン・エキスプレスのみとなります。従って、本家のアメリカン・エキスプレスを使っての国民年金の支払いは出来ませんのでご注意ください。セゾン・アメリカン・エキスプレスをご利用の方はカード選択欄の「セゾン」の箇所に◯印をつけるようにしましょう。

国民年金の支払いにおすすめのクレジットカードはどこ?

まず、国民年金の支払いにおすすめしたいクレジットカードの一番は「すでにお持ちのクレジットカード」です。というのは、国民年金の支払いができポイントが貯める前提にはなりますが、普段からよく利用するクレジットカードにポイントを集約させてしまった方がポイント活用を考えるとメリットが大きいでしょう。

新規契約するなら「楽天カード」を推奨

それでも、新規のクレジットカードの契約を検討されている方は、ポイント還元率が高く使い勝手の良い「楽天カード」がおすすめと言えます。楽天カードは100円で1ポイント付与され、1ポイント1円として利用できるもっとも有名なカードではないでしょうか。クレジットカードの人気ランキングでも常に上位に君臨する鉄板のカードと言えます。

楽天カードをおすすめする理由

なぜ、おすすめなのかと言うと貯まったポイントを「楽天市場」や「楽天トラベル」で利用できるので、日用品の購入から旅行まで様々なところでポイントが使えるというのが魅了です。もちろん年会費も無料ですし、初回契約時のポイントバックも魅力です。従って、契約するなら楽天カードをおすすめします。

楽天カードの公式サイト:https://www.rakuten-card.co.jp/

コンビニ支払いが良い方はnanaco×楽天カードでポイント二重取りが良し

どうせ毎日コンビニ行くのでそのついでに国民年金を支払ってしまうよ。という方も多いかと思います。そのような方にはセブンイレブンのnanacoに楽天カード(JCB)でポイントを貯める方法をご紹介します。

nanancoカードは1回にチャージできる金額が5万円まで、月の利用金額は20万円までとなりますので通常払いでしか利用できない(前納では使えない)点に注意が必要です。

nanancoカードに楽天カードでチャージしポイント二重で貯める

  1. nanacoカードにJCBの楽天カードでチャージをする
  2. チャージしたnanacoカードで国民年金の支払いを行う
  3. 結果、楽天カードとnanacoカードに二重でポイントが加算される

クレジットカードでnanacoカードにチャージする場合もクレジットカード会社の指定があります。詳細はnanacoカードに問い合わせを行う方が良いのですが、楽天カードを活用する場合は「JCB」を選択しておくようにしましょう。

国民年金をクレジットカード支払うメリット

クレジットカードで国民年金を支払うことでポイントが貯まるというメリットをお伝えしましたが、その他のメリットも確認してみましょう。

待ち時間不要で払い忘れもない

コンビニや銀行で支払いをする場合は、わざわざその場所まで出向き順番を待ち支払いとなります。それなのに払込用紙を忘れてしまった日には二度手間も良いところです。クレジットカード払いであれば毎月自動で引き落としがされますので、長い時間待つことも支払い忘れることもないので非常にメリットと言えるでしょう。

ポイントやマイルが貯まるのはやはり大きい

手間賃だけであれば、口座振替という選択肢もありますが、やはり「ポイント」や「マイル」が貯まるのは非常にメリットと言えるでしょう。国民年金は必ず支払う必要がありますので、どうせ払うならポイントを貯めておきたいところです。

2年前納であれば、ポイント還元率1%のクレジットカードで3,700ポイントも獲得できます。その他の生活費なども加えればさらにまとまったポイントを獲得するチャンスと言えます。

納付日と引き落とし日のズレを活用し合法的に支払いが延長できる

納付日にまとまったお金を用意するのは結構大変なことです。そのためできる限り支払日を伸ばしたいと考える方も多いでしょう。その場合、現金や口座振替ですと納付日に必ず現金が出てしまうのですが、クレジットカードの場合は一時的にカード会社が立て替えを行い、引き落とし日に請求されることになります。

これによって、1ヶ月から2ヶ月程度支払いまでの猶予が生まれます。その間に国民年金のお金を用意することが出来るでしょう。

国民年金をクレジットカード支払うデメリット

ここまで、国民年金をクレジットカードで支払うのは魅力ばかり。とお伝えしてきましたがデメリットもありますので確認をしてみましょう。

クレジットカードの申請が必要

手続き自体は非常に簡単に行うことができますが、それでも必要書類の記入や送付などは発生しますので手間はあるでしょう。ただ、申請は基本的に1回で完了し、クレジットカードによっては有効期限が切れても再手続き不要なカードも多数あります。

そのため、最初だけ面倒だが、後は楽という考えもできますので、賢く準備したいポイントです。(手続き方法は後述しております)

限度額には注意が必要

クレジットカードの限度額にも注意が必要でしょう。30万円が上限のクレジットカードでは2年前納の支払いができません。1年前納でも19万円をほどの支出が発生します。限度額がいっぱいで利用ができないということがないように、事前にカードの上限を確認するようにしましょう。

また、一時的に家計の現金が減ることになりますので、その点も踏まえて検討するようにしましょう。

支払いは一括のみのため分割やリボ払いは不可

上記に付随しますが、支払いは一括支払いのみとなります。

そのため、まとまった額を決済できるクレジットカードが必要です。加えて、分割払いやリボ払いにすることも出来ませんので、その点も含めて注意しましょう。限度額が気になる方は6ヶ月前納などから始めてみても良いかもしれません。

クレジットカードの有効期限が切れた場合も対応しなくても大丈夫

クレジットカードの有効期限が切れた場合は、更新手続きが必要になるクレジットカードがあります。ただ、先ほど紹介した楽天カードを始め、多くのクレジットカードは再手続き不要でそのまま更新ができます。

カード会社によって異なりますが、年金事務所とカード会社が連絡を取り合い更新をしてくれるのです。

自分のカードが再手続き必要なのかを確認する方法は、クレジットカードの有効期限が近づくと日本年金機構より「国民年金保険料のお支払いにクレジットカードをご利用いただいているお客様へ」というはがきが届きます。このハガキに再手続き不要のクレジットカードが記載されていますのでそちらをご確認頂ければと思います。

クレジットカードで国民年金を支払う時の手続き方法

国民年金をクレジットカードで支払う場合は事前の申請が必要になりますので、手順を解説します。

  1. 国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書を印刷し記入
  2. 最寄りの年金事務所に必要書類を持参し提出する。(郵送での手続きも可能)
  3. 手続きが完了すると「国民年金保険料クレジットカード納付のお知らせ」が届き終了

ざっとした流れはこのような形となります。詳細もお伝えします。

申請書類及び準備物

まず、国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書はこちらのリンクからダウンロードが可能ですので印刷を進めてください。もし、国民年金の被保険者とクレジットカードの名義人が異なる場合は、合わせて国民年金保険料クレジットカード納付に関する同意書も必要になりますので準備をしてください。

その他、年金手帳と利用するクレジットカードを持参して申請を行うようにしましょう。

手続き「完了」と「未完了」は通知が異なる

先ほどお伝えしましたが手続きが完了すると「国民年金保険料クレジットカード納付のお知らせ」が届きます。以下のようなハガキタイプのものです。

一方で「未完了」だった場合は、「クレジットカード有効性確認結果のお知らせ」が届きますので、こちらのハガキが届いた場合はクレジットカードが利用できない種類であった可能性が高いでしょう。別のカードで再手続きするなどの対応を行いましょうことを推奨します。

「クレジットカード有効性確認結果のお知らせ」は以下のようなハガキが届きます。

国民年金をクレジットカードで支払うことのまとめ

国民年金をクレジットカード支払うポイント還元がありますので非常にお得になるということをお伝えさせていただきました。また、現金派の方でもnanacoにクレジットカードからチャージすることでポイントを二重取りすることもできますので、ぜひ実践して頂ければと思います。

クレジットカードの利用の際は、限度額を事前に調べ無理のない範囲で前納することも重要となります。

また、国民年金は20歳から60歳まで長きに渡って支払いが必要ですが、その分、満額受給となれば平成29年度では、年額77万9300円を受け取りできますのでしっかりと納付したいものです。

詳しくは「平成29年度|国民年金(老齢基礎年金)の満額支給は年額77万9300円」や「2017年最新|年金支給額の平均は国民年金5.5万円・厚生年金14.7万円」をご参照ください。









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