世帯年収600万円・退職金なしの45歳男性がリバースモーゲージの契約を決意したワケ







表参道勤務でWebデザイナー。一見華やかに仕事をしているように感じるが、表面上には見えない悩みを抱えている男性を紹介。妻の体調不良をきっかけに老後の生活に不安を感じた45歳男性がリバースモーゲージの契約を前提に老後の計画を立てるまでを紹介。

表参道勤務のwebデザイナー

名前:内藤和夫
年齢:45歳(現在)
年収:500万円、妻100万円、合計600万円
貯金:200万円
退職金:なし
職業:webデザイナー
住まい:東京都立川市(戸建)
住宅ローン完済年齢:65歳
住宅ローン返済額:月10万円
家族構成:妻:45歳(子供なし)

45歳で大手広告代理店から中小企業のデザインオフィスに転職

表参道にあるwebデザイン会社に勤める45歳の内藤。前職は広告代理店でクリエイターとして働いていた。年収は850万円あったが激務だったことやwebデザインを専門に取り扱いという思いがあり、40歳の時に今の会社に転職した。

 「仕事は自分のやりたいことでしたので非常に充実しています。忙しい時期もありますが、前職に比べれば妻との時間も確保できています。ただ、webデザインの形も常に変化しています。流行りを追いかけてはいますが、若い方の感性についていくのが厳しくなってきたことが仕事面での悩みです。」

生活は問題ないが老後の蓄えまでは考えられない

内藤の会社は小規模な経営のため、退職金制度がない。現在は年収500万円と妻のパートタイムの収入が100万円ある。毎月の貯金は老後に向け10万円を蓄えるようにしている。切り詰めれば15万円の貯金もできなくはないが、子供がおらず、夫婦の生活を重視したいため無理のない範囲で貯金をしていた。

 「このまま定年の65歳まで働けば2500万円くらいまで貯金ができると思います。また、デザイン部門の部長として昇格のオファーが先日ありました。給与も550万円くらいまで上がります。」

妻の体調不良により世帯年収100万円減少

そこからしばらくして、もともと体の弱い妻が体調不良でパートを辞めてしまう。内藤は部長に昇格しており、年収は550万円だったことから生活自体は問題なく過ごすことができていた。

 「世帯収入は50万円ほど下がりましたが、月の貯金を10万円から6万円に減らしたので、生活自体は特に大きな変化はありませんでした。しかしながら、妻の体調不良や貯金のペースが減ったため、老後の生活に不安が出てきました。」

老後のシミュレーションをファイナンシャルプランナーに相談

定年までの20年間をどのように生活を送るべきか不安になった内藤は知り合いのファイナンシャルプランナーに相談をすることにした。

 「いろいろ今後のライフプランについてヒアリングを行いましたが、結果として5000万円近くの貯金が理想。という話になりました。ただシミュレーション結果では65歳時点の貯金額は1500万円という結果でした。65歳以降は住宅ローンが完済しているので、年金と別の収入があれば十分ゆとりある生活は送れるとのことでした。」

払拭されぬ老後の不安に悩む

定年後も仕事をすればそこまで不自由なく生活できると伝えられた内藤だが、webデザイナーという仕事柄、65歳を過ぎて個人で仕事ができるイメージが湧かなかった。その旨、ファイナンシャルプランナーに伝えたところ、リバースモーゲージの紹介をされた。

 「提案されたのは、私や妻が元気な内はそのまま現在の住宅に住み続け、私も含めてパートなどで少しでも収入を増やす。その後、夫婦どちらかの体調が悪化(病気や介護が必要)した時に現在の住宅を担保にリバースモーゲージで資金を調達する。この資金を入院費や老人ホームの入居費などに充てるということでした。」

内藤はリバースモーゲージの制度自体をそこまで熟知している訳ではなかったが、まとまった老後資金を手に入れることができる点に魅力を感じた。

 「ただ、ファイナンシャルプランナーからは“リバースモーゲージのリスクや実際にどのくらい融資を受けられるからは分からないので事前に情報収集と金融機関に相談をすること”。と言われ情報収集を始めました。」

金融機関に相談。“十分に資産価値があり2000万円程度の融資が可能”

内藤は、早速金融機関にリバースモーゲージの相談をした。まだ年齢が45歳であったことから本格的な不動産鑑定を行った訳ではないが、実際に融資できそうな相場は2000万円程度だろう。と金融機関の担当者が言っていた。

 「あくまで暫定で実際に専門家に依頼しなければ査定できないという注意はありつつも、立川市の地価は結構高いようです。私の自宅は60平米あり、購入時は土地だけで3500万円程度でした。2000万円ほどの融資が見込めるとは思っていなかったで少し安心しました。」

妻にリバースモーゲージを相談する

リバースモーゲージについて金融機関と話したことを妻に伝えた。子供もいないため、妻の反応もよかった。

 「妻は基本的に賛成でした。老後資金の援助という言葉が先行していたのですが、妻と一緒にネットを見ていると、銀行によっては55歳から対象となるケースもあり、あと10年程度で融資を受けることができる。という部分も安心出来ました。と、言うのも妻は体が弱いので、いつ何があるのか分からない。という潜在的な不安があり、リバースモーゲージの対象条件に該当する前にもしものことがあったら。。と考えていたためです。」

でもあなたが亡くなった後、私はどうすれば?妻からの質問

確かにリバースモーゲージは、内藤が死亡した後は金融機関に所有者が変わる。ここについては相続可能なリバースモーゲージの商品があることを事前に金融機関から伝えられていた。

 「金融機関に行った際に、よくある質問などを聞いたおかげでとても親切に教えてもらえました。特に配偶者が契約を継続することができるのか?などは質問が多いようでした。」

リバースモーゲージという支えと仕事の継続という選択

結果的に内藤はリバースモーゲージの契約を老後の支えにしつつ、やはり健康な内は仕事を続けることにした。子供がいない内藤家にとっては、いざという時に助けてくれる身内も少ないことから少しでも多くの老後資金を蓄える選択をした。リバースモーゲージがあるからこそ、安定して毎日を過ごすことができている。









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