失業保険は延長できるって本当?手続きや延長解除の方法を解説







失業保険の給付は延長することが可能になります。

その際、「給付されるまでの期間を延長する場合」と「給付期間そのものを延長する場合」の2つがあります。大きな違いとしては、前者は給付額の総額に変更がないのに対して後者の場合は給付総額が増額されることになります。

そこで今回は、失業保険の延長によって給付総額が増額する場合としない場合に加えて、手続き方法と解除方法について解説をしたいと思います。

失業保険の延長には給付額が増額されるものとされないものがある

冒頭でもお伝えしたように、失業保険の延長には給付額が「増額されない場合」と「される場合」があります。まずは、双方がどのようなケースで該当するのかをお伝えしたいと思います。

失業保険の延長で給付額が増額されない場合

失業保険の延長で給付額が増額されない場合とは、「病気」、「怪我」、「妊娠」などによって30日間以上働けない場合に、失業保険の給付期間を最大4年間延長ができる制度になります。

通常、失業保険は退職した翌日から1年以内に全ての給付を終える必要があるのですが、上記に該当する場合は、すぐに働くことが出来ないため失業保険の給付を受けることが出来ません。

しかしながら、病気、怪我、妊娠などによってすぐに働けない場合でも、その期間を終えれば再就職したい。という思いはあることから失業保険を受け取れる権利を4年間延長することができる。という意味です。

したがって、受け取る権利が延長されるだけになりますので、失業保険の受給総額自体は増額されないことになります。

失業保険の延長で給付額が増額される場合

次に、失業保険の延長で給付額が増額される場合とは、公共職業訓練に通う場合になり、職業訓練に通う期間は失業保険の給付が延長されます。

具体例としては、120日間の失業保険が給付される人が60日受給後に180日間の職業を訓練を受けると、残りの60日間に加えて180日間の失業保険が受け取れることになります。

結果的に、「60日間+180日間=240日間」も失業保険の期間を延長できることから給付総額も増額されます。

個別延長給付は平成29年3月31日で終了

この他に、なかなか就職が決まらない人が一定条件を満たすことで失業保険の給付を延長できる「個別延長給付」と呼ばれる制度もありましたが、こちらは平成29年3月31日で終了となっておりますので注意してください。

ただし、雇用情勢が悪い地域については60日の延長を5年間認める暫定措置が取られておりますので、ご自身のお住いの地域が該当しているかハローワークで確認してみましょう。

失業保険の延長手続きと必要書類

失業保険の延長は、手続きが必ず必要になります。そのため、まずはお住いの地域を管轄するハローワークに出向き「受給期間延長申請書」を入手し記入しましょう。

合わせて、離職票、印鑑、延長の状況を証明する書類を持参し窓口に持って行くことで手続きは完了します。

その際、延長を証明する書類については、個別のケースによって様々であることから、どのような書類を用意すべきか分からない場合は、事前にハローワークに電話で問い合わせをしておくと良いでしょう。

また、手続きに自力で行くことが難しい場合は、郵送や代理人によって手続きを行うことも可能になりますので、忘れずに手続きを行うようにしてください。

失業保険の受給期間の延長を解除する方法

失業保険の受給期間の延長解除とは、職業訓練などで増額された失業保険を解除する。という意味ではありません。ここでの延長解除とは、病気、怪我、妊娠などによって失業保険の受給期間を延長している場合の解除になります。

要は、すぐに働くことが出来ない人が働けるようになった場合に、失業保険の受給を開始したい場合に、延長を解除し失業保険の受給を開始する手続きになります。

手続き方法は、「離職票、雇用保険被保険者証、受給延長通知書、本人確認書類、写真2枚、印鑑、銀行口座の確認ができるもの、延長理由の際に提出した延長を証明するもの」を持参しハローワークで手続きを行えば完了になります。

その際、妊娠など「特定理由退職者」に該当する人は3ヶ月間の給付制限は受けずに7日間の待機期間後、すぐに失業保険を受け取ることが可能になります。

まとめ

失業保険の延長について解説を行いました。失業保険の延長には「受給総額を増額できるもの」と「受給総額を増額できないもの」の2種類ある。ということを覚えておきましょう。

受給総額を増額できるケースは「公共職業訓練」に通う場合であり、受給総額を増額できないものは、「病気、怪我、妊娠」などで失業保険の手続き期間を延長させる場合になります。

また、手続きは行わなければ延長することは出来ませんので、忘れずに行いましょう。









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