独身女性の老後資金はいくら?必要額をシミュレーション







生涯未婚のまま一生を過ごす割合が男性23.37%、女性14.06%になることが国勢調査の報告で明らかになりました。おおよそ7人1人の女性は結婚することなく生涯を過ごすことから女性1人でも老後の生活を過ごすだけの老後資金を用意することが非常に重要となっています。そこで今回は独身女性の老後資金の必要額をシミュレーションするために女性が受け取れる年金や独身女性の生活費などを解説したいと思います。

老後資金の必要額をシミュレーションする方法

老後資金の必要額をシミュレーションするために、「老後の収入(貯蓄)」から「老後の支出」を引くことで「マイナス」となった分を「老後資金の必要額」として貯蓄等によって用意する必要があることが分かります。そこで、独身女性の「老後の支出」と「老後の収入」を明らかにしたいと思います。

老後資金の必要額を算出するための計算式

「老後の収入(貯蓄)」ー「老後の支出」=「老後資金の必要額」

独身女性の老後の支出は5700万円発生する

それでは独身女性の老後にいくらの支出が発生するのか?現在女性の平均余命は65歳の段階で24.18年であることから89.18歳で亡くなると仮定できます。シミュレーションを行う上で数値を分かりやすくするために90歳まで生きたとして老後の支出をシミュレーションすると独身女性の老後の支出は5700万円となります。この支出を構成するのは「老後の生活費」と「介護費用」となりますので、それぞれ詳細を確認してみましょう。

老後の生活費はいくらかかるのか?

まず、老後の生活費ですが、家計調査報告(家計収支編)―平成28年(2016年)平均速報結果の概要を確認すると65歳以上の独身女性は毎月151,567円の生活費が発生していることが分かります。詳細の項目を以下の表にまとめましたので確認してみましょう。

65歳以上の独身女性の老後の生活費

項目生活費
食料42,733円
住居12,452円
光熱・水道13,008円
家具・家事用品6,084円
被服及び履物6,111円
保健医療8,433円
交通・通信12,056円
教育15円
教養娯楽19,130円
その他の消費支出31,547円
毎月の生活費151,567円

独身女性の老後の生活費をシミュレーション

毎月の生活費が151,567円であることが分かりましたので、平均余命をベースに65歳から90歳までを老後の生活と仮定し老後の生活費をシミュレーションしたいと思います。

65歳から90歳までの独身女性の生活費

生活費/月老後の生活期間老後の生活費
151,567円25年間45,470,100円

独身女性の老後の生活費は、およそ4547万円程度見積もりする必要がある。

独身女性の介護費用をシミュレーション

老後の生活費は4547万円程度発生することが分かりましたが、上記に加え老後の一番の支出である「介護費用」についても支出として老後資金を準備する必要があります。有料老人ホーム・サービス付き高齢者住宅に関する実態調査によると介護施設への入居期間で最も多い割合は3年から5年が最多であることから5年程度は介護施設に入居しても問題ない貯蓄を用意すべきと言えます。介護費用の目安はいくら?介護施設と在宅介護の相場を比較を参考にすると、入居一時金は300万円程度、入居費用は月額30万として介護の関する費用をシミュレーションしてみましょう。

独身女性の介護費用をシミュレーション

入居一時金月額費用入居期間介護費用
3,000,000円300,000円5年間21,000,000円

独身女性の老後の支出をシミュレーション

それでは、独身女性の老後の支出が5700万円となるシミュレーションをお伝えしたいと思います。老後の生活費は4547万円、介護費用が2100万円とシミュレーションしましたが、85歳から90歳までの5年間は老後の生活費と介護費用が重複しますので差し引きを行います。

老後の支出をシミュレーション(老後の生活費は65歳から85歳までで算出)

老後の生活費介護費用老後の支出
36,376,080円21,000,000円57,376,080円
  • 介護がなく健康な場合:45,470,100円
  • 介護が必要となる場合:57,376,080円

独身女性の老後の収入は3240万円

次に独身女性の老後の収入をシミュレーションしたいと思いますが、老後の主な収入は「年金」となることから、老後資金は独身世帯でいくら必要?収入と生活費からシミュレーションを元に独身女性の年金収入をシミュレーションしたいと思います。

独身女性の年金支給額は10.8万円が平均

年金は、定められた期間(25年から平成29年8月より10年に短縮)保険料を納めることで受給資格を得ることができる「国民年金」と会社員の方が加入する「厚生年金」、企業が独自で年金制度を用意している「企業年金」の三階層になっていることはご存知の方も多いでしょう。独身女性であれば、仕事をしながら生計を立てているでしょうから「国民年金」と「厚生年金」が支給されると仮定し、厚生労働省の厚生年金保険・国民年金事業の概況を確認すると10.8万円/月の支給額が平均であることが分かります。

独身女性の年金支給額をシミュレーション

年金収入/月老後の期間老後の収入
108,000円25年間32,400,000円
  • 老後の収入は3240万円程度を見込むことができる

独身女性の老後資金の必要額はいくら?

独身女性の老後の支出と収入が判明しましたので、前段でお伝えした「老後の収入(貯蓄)」ー「老後の支出」=「老後資金の必要額」の計算式に当てはめて老後資金の必要額をシミュレーションしたいと思います。

独身女性の老後資金の必要額をシミュレーション

状態老後の収入老後の支出老後資金の必要額
介護なし32,400,000円45,470,100円-13,070,100円
介護あり57,376,080円-24,976,080円
  • 介護がない場合の独身女性の老後資金必要額:1300万円
  • 介護がある場合の独身女性の老後資金必要額:2500万円

シミュレーションに加算するべきこと

独身女性の老後資金が1300万円から2500万円程度を用意する必要があることが分かりましたが、現在の貯金、保険返戻金、iDeCoなどの資産運用における収入などが老後の貯蓄として加算されます。仮に、500万円の金融資産を保有していたとすれば老後資金の必要額を500万円減らし分で計画を立てることができます。(上記の必要額の場合は800万から2000万円で計画を立てることが可能)

老後資金の貯め方は3つの方法がある

40歳から老後資金を貯金すれば毎月8.3万円で間に合うと言われても簡単に貯金が出来れば苦労はしないでしょう。そこで、老後の貯蓄はいくら必要なのか?貯金に応じた老後資金の貯め方を解説!で解説した中からおすすめの老後資金の貯め方をご紹介します。

独身女性におすすめしたい老後資金の貯め方

  • 解約返戻率の高い保険商品を契約する
  • iDeCoを契約する
  • リバースモーゲージを契約する

解約返戻率の高い保険商品を契約する

保険は日本で最も契約している方の多い金融商品の一つです。老後に向けて保険を選ぶポイントは「解約返戻率」の高い保険を契約することが重要です。老後の保険|60歳からでも老後資金が確保できるおすすめの方法でも解説しましたが「終身保険」から選択をすることがおすすめです。ただ、「終身保険」でも様々な保険がありますので選びきれない方は、老後資金や保険の見直しにFPを活用するメリットとおすすめ企業を参考に保険のプロに相談することをおすすめします。

iDeCoを契約する

iDeCoは自分で貯める年金とも言われている遠り運用益は60歳からしか受け取れない制度です。掛け金が全額所得控除となる素晴らしい制度ですので50歳未満の方は必ず契約した方が良いとも言えるでしょう。iDeCoの詳細を確認したい方は、iDeCoナビ(個人型確定拠出年金ナビ)を確認することで詳細を確認できます。

リバースモーゲージを契約する

独身女性の多くは住宅を購入するか否かで非常に悩まれると思います。老後の住まいに賃貸住宅を選ぶ3つのメリットとデメリットでも解説しましたが、老後の賃料負担などを考慮すると住宅は購入した方が良いと考えられます。その際65歳までに住宅ローンを完済できるように計画を立てましょう。

また、購入した住宅があればリバースモーゲージの活用が可能です。住宅を担保に老後資金の借り入れを行うことが出来るのですが、返済方法が通常のローンと異なり、契約者死亡後に住宅を売却し返済することで毎月の元金返済が不要という制度です。

基本的には住宅の土地を担保にすることが一般的ですが、独身女性で戸建を建てるケースは希だと思います。そのためマンションをリバースモーゲージの担保にできる条件をリバースモーゲージがマンションに適用される条件を解説を参照して頂ければと思います。

まとめ

独身女性の老後資金の必要額は1300万円から2500万円程度必要であることが分かりました。気軽に貯金できる金額ではないだけに40代などなるべく早いタイミングで老後資金を貯めるようにしましょう。すでに老後の生活が始まっており住宅をお持ちの方はリバースモーゲージの契約も含めて自分に合った老後資金の貯め方を検討しましょう。









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老後資金の教科書

老後資金の教科書は老後の生活をより豊かにするために、金融や老後に関する法改正などを中心に解説記事を掲載しています。 リバースモーゲージ、介護保険問題、年金カット法案、高額医療費の自己負担の増加など難しい制度を分かりやすくご紹介します。