過払い金請求をしてもお金が戻ってこない7つのケースを徹底解説







過払い金請求を行えばお金が戻ってくると意気揚々としている人も、お金が戻ってこないケースがあるのです。それを知らぬまま、手続きを進めてしまうと無駄骨となってしまいます。

そこで今回は、過払い金請求をしてもお金が戻ってこない7つのケースをお伝えします。

過払い金請求について詳しく知りたい方は「過払い金請求とは?仕組み・対象者・計算式・時効を徹底解説」をご参照ください。

過払い金請求ができるケース

まずは、過払い金請求ができるケースについてお伝えしたいと思いますが、上記の図の通り、利息制限法を超える金利から出資法の金利29.2%までのグレーゾーン金利の差分が過払い金請求によって返還される金額です。

この利息制限法を超える金利は、2006年に最高裁判所から払い過ぎた利息は返還に応じる必要がある。と判決が出るまで、多くの貸金業者やクレジットカード会社が利息制限法を超える金利で貸付を行なっていました。

近年の状況は、2006年の改定から金利の見直しを行い、2010年には多くの貸金業者が利息制限法以内での貸付となっていることから、過払い金請求ができる人は、2010年以前に借入をした人が対象になるでしょう。

それでは、上記の点を踏まえた上で過払い金請求でお金が戻ってこないケースをお伝えします。

過払い金でお金が戻ってこない1.銀行からの借入

銀行のカードローン、融資、住宅ローンなど銀行から借入している人は少なくないでしょう。ただ、銀行は2006年以前から利息制限法を超える金利で貸付をしていないため過払い金請求の対象にはなりません。

ただし、銀行からの借入には注意が必要です。総量規制と呼ばれる年収の1/3以上は借入ができない。という制限が貸金業者やクレジットカード会社には適用されますが、銀行には総量規制が適用されないのです。

そのため、カードローンなどで借入し過ぎる可能性があることから注意をするべきと言えます。詳しくは「銀行のカードローンは過払い金請求できる?返済ができないと債務整理」をご参照ください。

過払い金でお金が戻ってこない2.利息制限法内の金利

冒頭でもお伝えした通り、過払い金請求は利息制限法を超えるグレーゾーン金利に適用される手続きとなっております。そのため、利息制限法を超えない金利について過払い金請求の対象外となります。

2010年以降に借入をした人は、基本的には利息制限法内での借入となるので過払い金請求は出来ないと考えても良いでしょう。そのため、過払い金請求ができる人は2010年以前に借入をした人となります。

自分自身が過払い金請求でいくら返還されるか目安金額を知りたい方は「5秒で過払い金診断ができる計算シミュレーターで返還額を1発チェック」で紹介した簡易計算機で算出ができますので、ぜひ活用してみてください。

過払い金でお金が戻ってこない3.ショッピング枠での借入

クレジットカードは「キャッシング枠」と「ショッピング枠」に分かれておりますが、キャッシング枠については、借金と同様の扱いになりますので、過払い金請求が可能になります。

一方で、「ショッピング枠」については、一時的なお金の立替となり、徴収されているのは利息ではなく手数料となります。そのため、借金ではない以上、いくら高金利な手数料が設定されていたとしても過払い金請求はできません。

詳しくは「クレジットカードの過払い金請求をする前に知っておくべき3つのこと」をご参照ください。

過払い金でお金が戻ってこない4.時効が成立している

過払い金請求の時効は、取引終了から10年間と定められております。あくまで、取引終了時点なので、借入して時点ではありません。

よく、過払い金請求のCMを見ていると「過払い金の時効は10年です!」や「過払い金請求の時効が迫っています」などのCMが流れていますが、嘘ではないものの、過払い金請求の時効は人によって異なるので一概に”いつ”とは言えないものです。

詳しくは「過払い金の時効はいつから10年?「一連」と「分断」の考え方を解説」をご参照ください。

過払い金でお金が戻ってこない5.貸金業者が倒産

近年、払い過ぎた利息が戻ってくる。ということで過払い金請求を行う人が非常に増加しております。過払い金を請求する側は、非常に良いのですが、貸金業社にとっては、大きな負担となってしまいます。

そのため、近年は貸金業者の倒産が相次ぎ発生しています。実際に「貸金業者数の推移」を参照すると、2000年には2万社を超えていた貸金業者も2016年には1926社まで減少しています。

そして、過去に借入をしていた貸金業社が倒産すると、時効以前でも過払い金請求が出来なくなりますので、時効を意識する前に、倒産リスクに備え早めに過払い金請求を行なった方が良いと言えるでしょう。

貸金業者大手のプロミスについは「プロミスに過払い金請求をするなら事前に知っておくべき5つの知識」にて、過払い金請求の詳しい手順を解説しておりますのでご参照ください。

過払い金でお金が戻ってこない6.違法のサラ金

貸金業者と聞くと、違法の闇金やサラ金のように見えますが、プロミスを初めてするアコムなどの貸金業者は財務局登録業者として健全に運営がされている会社なので、闇金やサラ金ではありません。

上記のような有名な貸金業者ではなく、そもそも利息制限法も出資法も無視した違法金利で貸付を行うような貸金業者のことを闇金やサラ金と呼びますが、このような所からの借入は、そもそも利息の支払いが不要。というだけでなく、元金すらも返済が不要です。

そのため、過払い金請求自体が発生しない。という考えになりますが、厄介なのは、想像絶するような嫌がらせの嵐でしょう。通常の弁護士も闇金対応は行なっていない弁護士事務所も多く、このような場合は、闇金対応を得意とする専門の弁護士に依頼することになります。

過払い金でお金が戻ってこない7.過払い金の相殺

過払い金請求でお金が戻ってこないケース③でお伝えした通り、クレジットカードのキャッシング枠は過払い金請求を行うことが可能になります。

ただし、返還されたお金は、先にショッピング枠の未返済額の充当されることになります。そのため、過払い金の返還額がショッピング枠の未返済を下回る場合は、過払い金請求を行なってお金が戻ってきません。

さらに、注意が必要なのは、過払い金請求でショッピング枠の未返済額を下回ると債務整理扱いとなりブラックリストに登録されてしまいます。

ブラックリストに登録されると、クレジットカードや住宅ローンが最低でも5年間は契約が出来なくなりますので十分に注意が必要です。

詳しくは「過払い金請求でブラックリストに載ってしまう3つのパターンを解説」をご参照ください。

まとめ

過払い金請求をしてもお金が戻ってこない7つのケースについて解説を行いました。

自分自身が過払い金請求でお金が戻ってくるのかは、事前にしっかりと確認するべきと言えるでしょう。その際、「過払い金の相談前に知っておきたい専門家の選び方とおすすめの弁護士」にて解説したように過払い金請求を得意とする弁護士に相談することをおすすめします。

上記の記事でもご紹介しておりますが、過払い金請求を得意とする弁護士事務所のおすすめは、弁護士法人東京ロータス法律事務所になります。









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