老後の孤独は交流を増やし成年後見制度を活用することが重要







老後の不安の一つに「孤独」があります。生涯独身として老後を迎える方や配偶者が先に無くなり孤独となる方など家庭環境は人それぞれですが、老後の孤独はしっかり対策する必要があります。そこで重要になことは、「交流を増やすこと」と認知症などによって「判断能力の低下」した場合にどのように対策するべきか。この2点について解説を行いたいと思います。

老後の孤独はお金だけでは解決できない

老後資金はいくら必要なのか?など老後の不安は「お金の問題」が中心ですが、「老後の孤独」はお金だけでは解決できないものです。人との「交流」が途絶えたシニアはお金があったとしても出会いを作る行動をしなければ孤独は回避することが出来ません。また、有り余る資産があったとしても本人が何にどのように使うのか「判断能力が低下」しては、せっかくの資産も活用することができません。そのため、老後の孤独を回避するにはお金だけでなく「交流」と「判断能力」の2点に対してしっかりと対策を行う必要があるのです。

老後の孤独①:交流が減った分は新たな出会いを増やす

老後の孤独1つ目は「交流が減ってしまう」ということです。身寄りがいない方や知人・友人・親族が先に亡くなり誰とも交流が持てず会話をする機会が極端に減るもしくは無くなってしまうというリスクを指しています。この「交流が減る」孤独に対しては「出会いの場」を作ることで回避をしましょう。

老後の趣味を持ち出会いを作る

老後に趣味を持つことは人との出会いを作る貴重なきっかけになります。趣味を通じて共通の話題を持つことや趣味以外でも出掛ける相手を見つけるきっかけにもなるでしょう。趣味探しは、老後の楽しみ方を見つけよう!老後におすすめな趣味26選を参照頂ければと思います。また趣味を通じて「恋愛」に発展することもあるかもしれません。こんな歳で恋愛なんて。と考える方も多いかもしれませんが、シニアの恋愛は生きる活力を与え孤独の対策にも繋がることから非常に重要なことです。自分自身にレッテルを貼らず積極的に行動するようにしましょう。

地域のコミュニティに参加する

地域のコミュニティに参加することで参加者との交流が生まれる。というメリットに加えて、市区町村の職員の方と繋がりを持つことで、突然顔がが見えなくなった方などを心配して自宅訪問などを行なってくれるでしょう。その際、このように地域の職員が自宅に訪問してくれることを「余計なお世話」と突っぱねてしまうシニアも多いようですが、心配してくれる人を受け入れる気持ちを持ちましょう。プライドばかり高い状態では職員だけでなく新たな友人を作るきっかけも失ってしまいます。

収入目的ではない仕事をする

老後資金には不自由していない方も「仕事」をすることは有益です。収入が目的ではないのでそこまで多くの日数が働く必要はありませんが、年齢や性別が異なる人と交流が持てるのも老後では貴重な場所と言えます。老後の仕事探しに困っている方は、老後の仕事を探すのに便利なシニア向け求人サイト7選を活用し仕事を探してみてください。無理せずに人と交流が持てる仕事を探すことがポイントになりますので、アルバイトなど気軽にできる仕事でも十分です。

老後の孤独②:判断能力の低下を成年後見制度で対策する

老後の孤独2つ目は、「判断能力の低下」です。認知症などにより老後に正確な判断が出来なくなった時に配偶者や家族がいる場合は、あなたに変わって不利になるような契約などを回避してくれます。一方、孤独なシニアには重要事項を依頼できる方がおらず不利な契約などによって詐欺の被害に合うなどリスクがあります。その際に活用できる制度が成年後見制度です。

成年後見制度の種類

成年後見制度は、「法定後見制度」と「任意後見制度」に分かれます。それぞれの違いを確認してみましょう。簡単にお伝えすると、判断能力が低下した「後」に活用する制度が「法定後見制度」で後見・保佐・補助の三段階に分かれます。一方、「任意後見制度」は、判断能力が低下する「前」に自身の意思で選任する違いがあります。

法定後見制度正確な判断が出来なくなった方が家庭裁判所に選任の申し立てを行い裁判所の審判によって決定する
任意後見制度正確な判断が出来なくなる前に本人の意思によって選任し登録することができる

法定後見制度と任意後見制度のメリット・デメリット

法定後見制度と任意後見制度のメリットとデメリットをお伝えしたいと思います。双方の異なるポイントとして大きいのは、法定後見人には契約の取消権があるので仮に不利な契約が結ばれたとしても解除が可能ですが任意後見人には、その権限がありません。

法定・任意後見制度のメリット・デメリット

項目法定後見制度任意後見制度
メリット本人の財産を後見人が管理できる本人の意思で任意後見人を選任できる
後見人は不正な契約を解除する権利がある任意後見人の地位は公的に証明される
家庭裁判所が本人の生活を見守ってくれる家庭裁判所が任意後見人の監督者を選任してくれる
デメリット親族でも財産に手を付けることが出来なくなる 本人死亡後の対応は出来ない
法定後見人のように契約の取消権はない

任意後見制度の死後の対策

任意後見制度のデメリットでお伝えした「本人の死後は対応ができない」という点ですが、任意後見制度の契約自体は本人が生きている間のみ有効という決まりがあります。そのため、葬儀の契約や相続などは対応が出来ません。そのため、遺言を事前に準備することなどの対応が必要になることを覚えておきましょう。

まとめ

老後の孤独を回避する方法を「交流」と「判断能力」に分けて解説を行いました。生涯独身の方も夫婦ふたり暮らしの方も誰でも孤独になる可能性があります。また、老後の孤独は【高齢者の社会的孤立】はどのような影響が!?対策しなければ老後破産につながるリスクがあるでも解説したように老後破産の危険もあります。老後破産は老後資金の枯渇によって起こりますが孤独もその原因の一つです。老後破産の可能性が高い場合は、【老後破産】に陥らないために原因と対策を理解するを参照頂き事前の準備を行いましょう。









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老後資金の教科書

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