老後資金を貯めている時間がない!という方にオススメしたい6つの方法







マネー雑誌などを見ると「現役時代に老後資金を”しっかり”貯めよう」と書かれていますが、現役世代もそんな余裕のあるものではありません。住宅ローンの返済に教育費の確保、仕事をはじめとした環境の変化もあります。その結果、一般的に老後とされる60歳までほんの僅かな時間しか残っていない。という状況も。

そんなあなたにお伝えしたい、今回は「老後資金を貯めている時間がない方におススメしたい方法」です。いずれの方法もメリットとデメリットがあります。また、老後資金を得る代わりに投資元本を失う可能性が生じます。その「リスクの違い」も踏まえたうえで、それぞれ方法を見ていきましょう。

老後資金を貯める方法①:リスクの低い株や投資信託

リスクの低い株や投資信託の特徴:リスク:低い・リターン:低い

まずは「投資」といえば代表的な株や投資信託について。これらの投資は、リスクの高低によって2種類に分かれます。リスクの低い株投資と、リスクの高い株投資に区分けして説明します。

100万円の元本から110万円や120万円を目指す方法として、証券会社(ネット証券含む)を通じて自分自身で投資を行う上場株投資のほか、証券会社の設置した投資チーム(ファンド)を信用してお金を出し、増やすことを期待する投資信託という方法があります。投資信託自体、リスクの低い投資方法ではありますが、そのなかでも上場株(公開株)に限定して投資することでリスクを抑制するETF(上場投資信託)があります。

リスクの低い株や投資信託のメリット

上場株や投資信託は、証券会社を通じて誰でも投資することができます。投資する場所も、東京などの証券取引所を介して「公開」で行われます。その特徴もあり株価が上下する変動性(ボラティリティといいます)が低く、投資初心者のリスクは低い位置づけとなっています。

リスクの低い株や投資信託のデメリット

本来、株や投資信託は長い期間をかけて投資をするもの。投資をする時間が短いなかで高いリターンを狙うことは、本来の投資方法ではありません。よって、「老後までの時間がない!」という方は、これらの投資に集中しても大きな利益が出る可能性は低いといえます。老後資金を確保するには、このリスクの低い投資を中心に据えながら、次項目のリスクの高い株投資、そして後述する不動産投資などの方法を「組み合わせる」ことが大切です。

老後資金を貯める方法②:リスクの高い株や投資信託

リスクの高い株や投資信託の特徴リスク:高い・リターン:高い

100万円を150万円や200万円にするという大幅な利益を見込むことを目指した投資方法です。一方で元本が50万円や70万円になってしまうリスクも可能性はゼロではありません。

株や投資信託のなかにも、高いリスクが介在する前提でリターンが期待できるものがあります。日本以外の企業への投資信託です。このほか、商品(金・銅など)や先物取引(小麦や大豆など)、新聞などでよく耳にするデリバティブ商品(金融派生商品)もリスクの高い投資方法としてここに含みます。

日本以外の企業への投資はアメリカやヨーロッパなどの先進国はリスクが低い一方で、前項にてお伝えしたボラティリティも低めです。一方でアフリカなど新興国への投資はボラティリティも高く、高いリスクを介在する一方で、高いリターンも期待できます。

リスクの高い株や投資信託のメリット

これらの方法のメリットは、ボラティリティの高さによって利益を生み出しやすいこと。100万円の投資が150万円や200万円といった高額のリターンになることも珍しくはありません。

リスクの高い株や投資信託のデメリット

反面、これらのリスクの高さは投資をするうえで大きなデメリットです。何に投資するかによっても異なりますが、もともと投資した額(投資元本)を割ってしまう可能性が高くなります。

老後資金を貯める方法③:不動産投資

不動産投資の特徴リスク:極めて高い・リターン:極めて高い

不動産投資、というと富裕層に限定した投資方法と思われがちですが、老後資金を貯めたい会社員にとっても身近な方法が2つあります。ワンルームマンション投資と、J-REIT(不動産投資信託)です。

ワンルームマンションは一人用マンションの一室を個人投資家が購入し区分所有します。その部屋を貸し出し、得た収益を購入した時のローン返済に当て、超過した分を利益として受け取るものです。一棟買いの不動産購入や、先祖代々引き続いた土地への賃貸マンション建築と比べると費用は安くなるものの、入居率は100%(入居時)か0%(空室)のため、区分所有も高いリスクを持ちます。

不動産投資のメリット

不動産投資のメリットは、きわめて高いリターンを期待できるという点です。不動産購入用のローンを返済した後も引き続き収益が得られる点もメリットです。

不動産投資のデメリット

不動産投資はリスクも高く、購入費用もローンを借りて支払うため株や投資信託とは比較になりません。また借り入れる際の金利が発生するのもデメリットのひとつ。

老後資金を貯める方法④:J-REIT

J-REITの特徴:リスク:低い・リターン:低い

J-REITは、不動産を証券化して少ない金額で投資するというもので、現物の不動産ではなく証券を購入することで、購入時の費用を減少させることができます。

J-REITは、ファンドへの投資を通し複数の投資先(ポートフォリオ)を組みます。それらの特徴によって、リスクを下げることができますが、期待できるリターンも低減します。不動産投資の初心者やリスクを取りたくない方には相対的にはお勧め。ただ、2020年の東京オリンピック開催などで不動産投資のボラティリティも高まっていると予測され、その風向きも判断しながらの投資にすることが大切です。

最近は銀行や証券会社を通さず、投資家がインターネットのサービスを使って不動産投資をするソーシャルレンディングも注目されています。

 J-REITのメリット

REITのメリットは通常の不動産投資と比べて費用がかからないこと。またファンドに投資をすることで複数の投資となり、特定の不動産の額が下がっても比較的影響が少ないことです。

J-REITのデメリット

複数の不動産に投資することはデメリットとなる要素も含まれています。特定の不動産物件が値上がりしても、証券として所有しているためリターンを十分に受け取ることができないという点です。リターンが小さい一方でリスクも低いことから、本格的な不動産投資の前段階として活用することをお勧めします。

老後資金を貯める方法⑤:リバースモーゲージ

リバースモーゲージの特徴:リスク:高い・リターン:極めて高い

居住用住宅を所有している方はリバースモーゲージもお勧めです。リバースモーゲージは、住宅を担保して金融機関などから老後資金を借りるという方法です。死亡後、遺された家族は住宅を金融機関に引き渡すことで、借入金の返済とします。

リバースモーゲージは投資とは異なり借り入れになりますが、月々の返済は金利のみとなり老後資金を確実に増やす方法としては非常に有効です。一方で3大リスクと言われるデメリットもあるので注意も必要です。

リバースモーゲージのメリット

リバースモーゲージの最大のメリットは、何よりも現金での借入金返済が発生しないこと。あらかじめ不動産の評価額に応じて、「いくら借りることができるか」を把握できるため、老後資金の計画が立てやすいでしょう。また投資ではないので元本割れをするという可能性は低くなるでしょう。(借入後、融資額の引き下げにより元本割れの可能性はあります)

リバースモーゲージのデメリット

リバースモーゲージのデメリットは、契約者が死亡した後に住宅を引き渡さなければならないこと。遺族は代わりの住宅を見つけなければいけません(リバースモーゲージのなかには配偶者の死亡後まで物件の引き渡し時期を伸ばすことのできる商品もあります)。

リバースモーゲージのリスクを徹底解説!長寿化・金利上昇・不動価値下落の3大デメリットと対策方法を理解する!

2017.04.04

居住用住宅のある場合は、リバースモーゲージを検討するようにしましょう。金融機関によって借入金の額や、そもそも借入できるか(住宅に担保価値が認められるか)が異なるため、複数の金融機関に問い合わせることも大切です。

老後資金を貯める方法⑥:ビットコイン

ビットコインの特徴:リスク:極めて高い・リターン:極めて高い

「ビットコイン」というものをご存じでしょうか。現在急激に価値を上げている仮想通貨の一種です。円やドルと自由に替えることができます。

1単位ごとのビットコインの価格(1BTC)は17万円に到達しています(2017年5月現在)。約半年前、2017年の1月には約15万円。半年で2万円上昇するということは、上昇率にして110%以上。きわめてリターンの高い投資といえるでしょう。

ただ、ビットコインを始め仮想通貨のボラティリティはとても高いもの。15万円から17万円になるときも、いったん数万円以上値を下げたり、1日で大きく上下したりという特徴は、なかなか投資初心者では手を出しにくいものです。もし興味のある場合も、十分に情報を集めてから投資を始めるようにしましょう。

ビットコインのメリット

半年で15万円が17万円まで値上がりするボラティリティは、短期間で資金を貯めたいニーズに合致しています。今後も引き続き値上がりする予測もあり、これから「投資を始める」人も参画できる投資方法です。

ビットコインのデメリット

短期間で2万円上昇したということは、今後、突然数万円レベルで値下がりする可能性も潜んでいます。「大幅値下がりのリスク」は常に意識しながら、ビットコイン投資と向き合うことが大切です。

まとめ

マネー雑誌を読むと、老後資金には7000万円が必要とか、1億円が必要だという話を聞きます。老後資金を貯めることはとても大切です。ただ、老後が始まるにあたって7000万円のお金が準備できなくても、老後に目立った無駄遣いをせず、やり繰りをしている人はたくさんいます。

老後資金を貯めている時間はない!と慌てて短期間で貯める方法はどうしてもリスクが介在するもの。お金を使わないような生活を送ることもひとつの老後対策として大切なことです。老後資金を貯める方法と合わせて検討するようにしましょう。









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ABOUTこの記事をかいた人

工藤 崇

株式会社FP-MYS代表取締役社長兼CEO。ファイナンシャルプランニング(FP)を通じて、Fintech領域のリテラシーを上げたいとお考えの個人、 FP領域を活用して、Fintechビジネスを開始、発展させたいとする法人のアドバイザーやプロダクトの受注を請け負っている。Fintechベンチャー集積拠点Finolab(フィノラボ)入居企業。執筆実績多数。東京都千代田区大手町。