任意整理後に住宅ローンの審査は通るのか?フラット35なら大丈夫?







任意整理を検討している人で、「これから住宅の購入を検討しており住宅ローンが組めないのは困る。もし、住宅ローンの審査が通らないとしたらどうするのか?」と不安を感じている方も多いでしょう。

そこで今回は、任意整理後に住宅ローンの審査は通らないのか?また、審査が銀行に比べて甘いと言われるフラット35は、任意整理後でも審査が通るのか解説をしたいと思います。

任意整理の基礎知識については「任意整理とは?メリット・デメリット・料金・手続きの流れを徹底解説」にて解説をしておりますのでご参照ください。

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任意整理をしても住宅ローンの債務を除外すれば住宅は守れる

任意整理は、減額する債務を選択できる。という点が非常にメリットであると言えます。

借金で首が回らず毎日悩まれている方でも、債務整理によって自宅を手放してしまうと住む場所が無くなってしまうケースや仕事でどうしても車を使うため手放す訳にはいかない方など様々でしょう。

その際、任意整理であれば、住宅ローンや自動車ローンの債務を対象外にしてしまうことで手放す必要がなくなるのです。そのため、どうしても自宅を手放したくない。という方は、任意整理の対象から住宅ローンを除外しましょう。

任意整理でも借金が返済できない場合は個人再生を活用

任意整理は、裁判所が介在しない債務整理の一種になりますので、比較的簡易な手続きによって減額交渉が進行します。

一方で、減額できる金額にもある程度の制限があるので、一定以上の借金を抱えてしまい任意整理の減額だけでは到底返済できない。という方は、個人再生を検討することになります。

個人再生も、住宅を残して借金の減額をすることが可能になりますので、詳しくは「個人再生の住宅ローン特別条項とは?再建後はローンは組めるのか解説」をご参照ください。

任意整理後に住宅ローンの審査はいつからできる?

任意整理後は、個人信用情報機関に事故情報が登録される(通称ブラックリスト)ことになりますので、事故情報が削除されるまでは、住宅ローンの審査が通過することは基本的にないと言えます。

個人信用情報機関から事故情報が削除されるまでの期間は5年間となりますので、それまでの間は待つしかない。と言えます。

黙って審査申し込みをすればバレないだろう。」と考えても残念ながら無駄な努力で終わってしまいます。

個人信用情報機関は、住宅ローンの審査だけでなく、クレジットカードの申し込みなどの際も、与信判断の1つとして活用される共有のデータベースとなりますので、任意整理をした事実は必ずバレてしまいます。

詳しくは「任意整理後にブラックリストには何年載る?登録内容と期間を徹底解説」をご参照ください。

任意整理後に住宅ローン審査を通過するための4つのポイント

任意整理の事故情報が個人信用情報から削除されれば住宅ローンの申し込みを行うことは可能になります。

ただし、個人信用情報からは、事故情報のみが削除されるのではなく、過去のクレジットカードの支払い履歴や携帯電話の分割支払いなどの履歴も全て削除されることになります。

従って、あなたの信用情報は白紙の状態と言えるでしょう。

ブラックの状態よりは良いのですが、まったく信用履歴がない人に対して数千万円単位の住宅ローンを貸してくれるケースは稀と言えます。

そのため、任意整理後に住宅ローンの審査を通過しやすくなるポイントをお伝えします。

ポイント1.カード払いなどでクレジットヒストリーを作る

クレジットカードの利用や携帯の分割支払いが当たり前になる昨今では、信用履歴が全くない。という状態では逆に与信判断が低い結果となってしまいます。

そのため、あなたが信用できる人物であることを住宅ローン会社に理解させるために、クレジットカードや携帯電話の分割支払いなどでクレジットヒストリーを作ることが重要になります。携帯電話の審査はクレジットカードに比べると甘いことから、まずは携帯電話を分割支払いすることをおすすめします。

ただ、クレジットカードがないと生活も不便でしょうから「任意整理後はクレジットカードが使えない?いつから作れるようになる?」を参照頂き、クレジットカードが必要な場合は、審査の甘いカード会社に申し込みを行うようにしましょう。

ポイント2.任意整理の対象にした銀行への申し込みを避ける

個人信用情報機関の事故情報は共有のデータベースとなり、一定期間が経過されれば削除されます。一方で、個別企業のデータベースはいつまで記録を残すか、その企業によって異なります。

基本的には、任意整理などの債務整理をした企業は半永久的にその情報を登録し続けることから、任意整理をした銀行に住宅ローンの申し込みをしても間違いなく審査を通過することはありません。

加えて、審査落ちの結果が個人信用情報に登録されてしまいますので、申し込みは行わないようにしましょう。

ポイント3.頭金を融資比率80%返済比率25%以下になるようにする

住宅ローンの与信判断は、端的にお伝えすると貸したお金をちゃんと返してくれるか?という点に尽きます。そのため、頭金をできる限り用意した方が、金融機関のリスクが低くなりますので審査に通過しやすくなります。

目安としては、購入希望の物件に対して80%までの借入であり、その借入金額の返済額が年収の25%以下になることが理想と言われています。

例えば、年収500万円の人が2000万円の物件を頭金400万円、毎月8万円の返済で契約すると融資比率は80%、返済比率は19.2%となり、住宅ローンが契約できる可能性が高まるという訳です。

ポイント4.フラット35で申し込みを行う

フラット35は、勤続年数の条件がないことから②でご紹介した融資比率と返済比率が許容範囲であれば審査に通過しやすい傾向があります。

もちろん、住宅ローンの審査基準を公開している会社は、フラット35を含めて1社もありませんので審査に通るかを確証するものではありません。

とは言え、フラット35は、国がバックアップしている住宅金融支援機構による施策で、住宅購入を推進するための商品であることから、一般的な金融機関よりも住宅ローンの審査が通りやすい傾向にあります。

フラット35なら任意整理後5年間経過しなくても審査が通る?

一部口コミでは、フラット35は任意整理後5年間を経過していないくても審査に通った。という話があります。口コミなので実際にそのようなことがあったことは事実と言えるでしょう。

この要因の1つには、フラット35は上記で述べたように、融資比率と出資比率を重視すると言われております。

そのため、任意整理後5年間を経過していない場合でも、十分な頭金と年収があれば審査が通る場合があります。ただし、このような場合は、極めて稀と言えますので、あまり期待はしない方が良いでしょう。

まとめ

任意整理後は基本的に5年間は住宅ローンの審査が通過することはありません。

また、事故情報が削除された後も慌てて住宅ローンの審査申し込みを行うのではなく、まずは携帯電話の分割払いやクレジットカードの支払いなどでクレジットヒストリーを作るようにしましょう。

上記のように住宅ローン以外でも任意整理に関しては知っておくべき情報が多数あります。そのため、任意整理の専門家である弁護士に一度相談をしてみましょう。

任意整理の弁護士選びは「2019年版|任意整理はどこがいい?と悩む方におすすめな弁護士」にてまとめてありますのでご参照ください。

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