年金だけで生活できる?家計簿・節約方法・税金など老後の疑問を解説







年金だけで生活は可能なのか?そもそも年金はいくら支給されるのか?

など日々の疑問に加え、確定申告の有無や所得税の発生ラインなど年金生活を送るための疑問は数多く存在します。

そこで、このページでは年金生活の疑問を解消するために年金生活に関する情報をまとめてご紹介しています。具体的なイメージを持つことでどのような老後の生活が送れるのか想定してみましょう。

年金支給額の平均と老後の生活費

まずは年金がいくら支給されるのか?という点ですが、「平成27年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を確認すると国民年金の平均支給額が55,244円となり厚生年金の平均支給額が147,872円となっております。

加えて、世帯別で年金収入を総務省の家計調査年報から確認すると夫婦二人世帯の平均年金支給額が193,051円独身世帯の平均年金支給額が111,375円となっています。

詳しくは「2017年最新|年金支給額の平均は国民年金5.5万円・厚生年金14.7万円」をご参照ください。

年金生活の実態|夫婦世帯は毎月5.4万円・独身世帯は3.6万円の赤字

平均的な年金支給額が分かりましたので、日々の老後の生活費を同じく総務省の家計調査年報から確認すると夫婦二人世帯で267,546円独身世帯で156,404円となっております。老後の年金以外の収入を加えると、夫婦世帯で毎月54,711円の赤字独身世帯で36,311円の赤字となっています。

年金だけでは生活できない

独身世帯も夫婦二人世帯も毎月の収支は年金だけですと赤字となっていることから年金だけで生活することは難しいと言えます。

年金だけ生活するための家計簿

さて、それでも年金だけで生活しようとすると毎月いくらで生活すれば良いのでしょうか。基本的には収入よりも支出を抑えることが安定した生活を送るための必須事項ですので、夫婦世帯は19万円以下、独身世帯は11万円以下で生活する必要があります。

これは非常に厳しい節約が必要になりますが、一般的な家計簿からいくら節約することで上記の水準になるのか内訳と節約ポイントを確認してみましょう。一般的な家計簿の内訳は総務省の家計調査年報を参照しています。

夫婦二人世帯の老後の家計簿と年金だけで生活を送るための節約額

項目一般的な生活費削減後の生活費
食料64,890円55,000円
住居14,737円15,000円
光熱・水道18,778円15,000円
家具・家事用品9,032円9,000円
被服及び履物6,655円5,000円
保険医療14,975円15,000円
交通・通信25,195円10,000円
教育0円0円
教養娯楽26,384円8,000円
交際費28,998円8,000円
その他の消費支出28,048円20,000円
非消費支出29855円30,000円
生活費合計267,546円190,000円

独身世帯の老後の家計簿と年金だけで生活を送るための節約額

項目一般的な生活費削減後の生活費
食料36,134円30,000円
住居12,380円13,000円
光熱・水道12,668円8,000円
家具・家事用品5,470円5,000円
被服及び履物4,175円4,000円
保険医療7,918円8,000円
交通・通信12,524円5,000円
教育0円0円
教養娯楽17,419円5,000円
交際費19,147円5,000円
その他の消費支出16,123円15,000円
非消費支出12445円12,000円
生活費合計156,404円110,000円

年金だけで生活するための節約ポイント

夫婦世帯では毎月の生活費を7.7万円、独身世帯では4.6万円も生活費の削減が必要になります。食費や光熱費・水道費に加え、趣味娯楽、交際費は個人個人が可能な限り我慢し支出の削減が必要になるでしょう。加えて日々の生活費を大きく削減できるポイントをお伝えしたいと思います。

携帯料金は大幅削減可能

三大キャリアと呼ばれるDoCoMo、au、SoftBankの携帯を契約している方は、携帯料金で大きな無駄があると言えます。最近よく聞く方も多いと思いますが、格安携帯と呼ばれるsimフリーの携帯電話を購入することで毎月の通信費は大きく削減可能です。

一般的な携帯キャリアでは安くても5000円、通常のプランであれば利用の有無問わず1万円近くの携帯料金を1人あたりで支払いしています。これを格安sim携帯に変えるだけで毎月の携帯電話の料金は2000円程度まで削減することが可能です。

有料会員系サービスは一度全て解約しても良い

毎月の支出で見落としがちな項目としては「有料会員サービス」です。

例えば、先ほどの携帯電話もですが、新聞、雑誌、スポーツジムの会費、インターネットの有料サービスなど実は数百円単位から毎月定額で口座から引き落としされている支出があります。中にはそもそもこのようなサービスを契約した覚えがないものまで様々な支出が毎月知らぬまに引き落としがされていることから一度全て解約し、本当に必要なものだけ再度契約してみましょう。

特に新聞は現役時代の癖で購読を続けているかもしれませんがネットやテレビで情報収集できますので解約してしまうことは節約ポイントとしても重要です。

保険の見直しも有効

保険は契約するのも解約するのも非常に手間が大きく、保険の見直しを行なっても毎月の支出は数千円程度しか改善できないので、その削減額と手間を考えると放置している方も多いと思います。

ただ、ここに大きな落とし穴があります。年金だけで生活しようと思うとこの数千円単位の節約が大きな影響を与えてきます。加えて、現役時代に加入した保険が老後に本当に必要な保険とは限りません。保障が過度な場合や不足している場合もあるので一度保険の見直しで相談を行うべきと言えるでしょう。

保険の見直しは老後資金や保険の見直しにFPを活用するメリットとおすすめ企業を参照ください。

定年退職前であれば住宅ローンの借り換えも有効

現在は超低金利の状態ですので数十年前の金利の高い状態のまま毎月住宅ローンの支払いを行なっていると、非常に無駄が多いケースが多々あります。

そこで住宅ローンの借り換えがニーズが高まっているのですが、自分自身も該当するのか一度確認をするべきでしょう。

ただ、定年が近いほどローンの借り換え審査が通らなくなるケースも多々ありますので、まずは住宅ローン一括審査申込ができる住宅本舗などでまとめて審査することをおすすめします。

年金だけで生活出来る人と出来ない人の特徴

ここまで平均値をベースに削減額などをお伝えしましたが、年金生活は千差万別なのが実情です。独立開業したがために厚生年金の支給額が低いという方や夫婦共働きで配偶者の方も厚生年金を受け取ることができ裕福な方まで様々なのです。

そこで年金だけで生活できる人と出来ない人の特徴をお伝えしたいと思います。

年金だけで生活できる人年金だけで生活できない人
  • 夫婦共に会社員で満額の年金が支給される
  • 現役時代の所得が高い人
  • 持ち家で住宅ローンを完済している
  • 自営業などで厚生年金しか支給されない人
  • そもそも年金保険料を納めていない
  • 賃貸暮らしのため老後も住居費が発生する人

年金生活者支援給付金に期待

少しでも年金収入が増えるように給付金を活用する方法があります。その中で現在調整が進められているのが「年金生活者支援給付金」です。「年金生活者支援給付金」とは、「年金生活者支援給付金法」に基づいて、年金を受給している高齢者で低所得の方や障がい者の方に支給される給付金になっています。

背景としては、消費税の10%を見据えて低所得者の生活を支えるための給付金という位置づけだったことから10%への増税が延期されたことに関連し「年金生活者支給給付金」も支給が延期されているという状況にあります。

そのため増税が予定される平成31年4月以降の支給が濃厚と想定されますが、こちらは続報を待ちたいところです。

年金生活者の税金と保険料の疑問

現役時代は当然のように支払いを続けてきた税金や保険料。定年し年金生活が始まるとどのように変わるのか年金生活者の疑問について解説を行いたいと思います。

年金収入のみでも確定申告はおこなべきか?

年金収入のみの方で毎年確定申告するのは少々手間であるとも言えます。その際に便利なのが、「確定申告不要制度」を活用することで毎年の確定申告を行う必要がなくなるのです。従って、基本的には年金生活者は確定申告が不要と言えます。

確定申告不要制度の対象者

  1. 年金等の収入金額の合計が400万円以下
  2. 公的年金等の全部が源泉徴収の対象となる
  3. 公的年金等に係る雑所得以外の所得金額が20万円以下

雑所得以外の所得とは

  • 生命保険や共済などで支給される個人年金の所得
  • 給与所得、生命保険の解約返戻金の所得

確定申告が必要になる場合

ただ、確定申告が必要になるケースもあります。上記の所得関連以外にも以下の条件に当てはまる場合は確定申告を行うようにしましょう。確定申告を行うことで所得税の還付など期待できますので少々手間ではありますが申告するようにしましょう。

確定申告が必要になる場合

公的年金支給額158万円が所得税の発生ライン

公的年金を受給する際に、所得税は発生するのか?という疑問を持つ方も多いでしょう。所得税が発生する基準は65歳未満の年金受給者で108万円、65歳以上の年金受給者で158万円までが所得税が発生しないラインとなります。この金額を超えた方はその超えた部分に対して所得税が発生しますので注意しましょう。

65歳未満の年金受給者の控除額

 基礎控除38万円+年金所得による控除70万円=108万円までは所得税が発生しない

65歳以上の年金受給者の控除額

 基礎控除は38万円+年金所得による控除が120万円=158万円までは所得税が発生しない

扶養親族等申告書の提出を忘れてはいけない

上記のように控除を受けるためには「扶養親族等申告書」の提出が必須となります。

こちらは日本年金機構から送付されるものですので無くさないようにしっかりと保管しましょう。ハガキサイズの大きさで送付されますが、青色のハガキは昨年も申請をした方、黒色のハガキは初めて申請をされる方で色分けがされています。詳しくは日本年金機構を参照ください。

年金生活だと住民税は変わるのか?非課税の基準とは?

基本的に住民税はお住いの市区町村によって定められており、計算式も全国統一で定められております。そのため、年金生活だから住民税が安くなることやそもそも支払いが免除されるということはありません。ただし以下に該当する方は住民税が非課税になりますので参考にして頂ければと思います。

住民税が非課税になる場合

  • 生活保護受給者
  • 寡婦、寡夫で前年の合計所得金額が125万円以下(ただし、給与所得者は204万4,000円未満)
  • 前年の合計所得金額が各地方自治体の定める額以下

健康保険料は年金生活でも支払いが必須

国民健康保険はお住いの地域によって支払額が異なりますが、年金生活者でも毎月の保険料支払いは必須となります。老後の移住は老後破産の対策に繋がる|市区町村の”差”を見極め生活費を削減させる方法にて全国の国民健康保険料の安い順のランキングを作成していますが、同じ県でも市区町村が変わると保険料も変わる仕組みになっています。

この市区町村の差を理解し、プチ移住によって生活費を削減する方法などもありますので上手く付き合えると良いでしょう。

年金生活でもふるさと納税はできる

利用者が年々増加している「ふるさと納税」は寄付という考え方のもと運用されている制度ですので年金生活者でも問題なく誰でも行う事ができます。もちろん控除を受けることもできますので安心して活用ください。

その際、便利なのが「ふるさと納税ワンストップ特例制度」です。

通常であれば確定申告が必要になりますが、この「ふるさと納税ワンストップ特例制度」を活用することで、1年間に5自治体までなら確定申告をしなくても寄附金控除が受けられる仕組みです。6回寄付しても5自治体以内であれば問題ありません。

年金生活でもクレジットカードの審査は通るのか?

年金生活者のネックとしてクレジットカードの審査が通りづらくなるという問題があります。これは所得が低下することや万が一亡くなった場合に債務の回収が困難になることから与信が通りづらいというのが一般的です。

とは言え、クレジットカードは支払いも便利ですし、ポイントも貯まるので賢く活用したいところです。ここでは年金生活者でも審査が通りやすいクレジットカードをご紹介します。

顧客満足度NO1.楽天カードで賢くお買い物

楽天カードは年金生活者でも審査が通りやすく、かつ100円で1ポイントが貯まる非常に万能なカードです。

楽天市場や楽天トラベルなどで買い物をするとポイント還元率が高まりますし、日常の生活でもポイントを貯めることができますので年金生活者におすすめしたいクレジットカードです。

例えば、携帯料金や光熱費などは全てこの楽天カードで支払うだけでポイントはすぐに貯まりますし、ビールなどの重たい物は楽天市場で購入することで楽々に買い物ができます。

そして貯まったポイントを楽天トラベルから旅行の宿泊費に充てることでお得に旅行を楽しむこともできるでしょう。

楽天カードの公式サイト:https://www.rakuten-card.co.jp/

年金生活の過ごし方

これまで年金だけで生活していくための方法をお伝えしましたが、年金生活で重要なことはお金だけではありません。

日々の生活を充実させるためには、熱中できる趣味を持つことが非常に重要になるでしょう。

加えて何をするにも元気に健康であることが重要ですので、病気を未然に防げるように定期検診を受けるなど年金生活を楽しむための準備もしっかりと行いましょう。

年金生活を充実させる趣味を持つ

まずは、1つまたは2つ程度の趣味を持つことはおすすめします。

定年後、仕事に使っていた時間が全て空き時間となりますので趣味がないと1日をぼんやり過ごすだけになってしまいます。このような生活が続くと健康面でも影響が出てしまうことから外に出るきっかけになる趣味が持てると有益でしょう。運動系の趣味ならば身体的な衰えにも効果的ですし、運動が苦手な方も美術館巡りや食べ歩きでも良いので楽しみながら時間を使えるようにしましょう。

老後の趣味探しは老後の楽しみ方を見つけよう!老後におすすめな趣味26選を参照ください。

定期的な検診に行くようにする

お金も楽しみも全ては「健康」だからこそでしょう。身体的な衰えは趣味などを通じて改善することができますが、体内から知らぬまに病に蝕まられている可能性もあります。

また、命に影響するほどで無くても通院回数が増えることで年金生活の高齢者にとっては痛い出費となります。

そのため、定期的な検診を受けることで病気を未然に防ぐことがとても重要になります。

年金生活のまとめ

年金生活の疑問を解消するための知識をお伝えさせて頂きました。年金だけで日々の生活を送ることは非常に難しいという現状もありますが、節約をしっかりと行い無駄な支出を削減することで年金だけで生活することも可能になるでしょう。

厳しい時代ではありますが、給付金の調整も行われていますのでお金だけに捉われずに年金生活を楽しむ工夫を行いましょう。









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