この記事は、借金を300万円も抱えてしまい返済で首が回らなくなった花輪さん(仮名)のお話をお伺いし執筆をさせていただいております。
花輪さんは、某コンビニチェーンで店長をしており、毎日真面目に仕事をしているのですが、貸金業者5社から総額300万円もの借金を抱えてしまっています。
毎月の返済は利息だけで精一杯の状態で元金は一向に減っていない状態でした。今回は、多額の借金に苦しむ花輪さんが個人再生をし借金を減額させた体験談についてお伝えしたいと思います。
目次
個人再生に至った借金の状態
花輪さんの借金は合計5社から総額300万円の借金をしている状態でした。
借入先 | 借り入れ金額 |
消費者金融A社 | 80万円 |
消費者金融B社 | 100万円 |
消費者金融C社 | 60万円 |
消費者金融D社 | 30万円 |
銀行系クレジットカード会社 | 30万円 |
合計 | 300万円 |
花輪さんの毎月の利息返済は10万円近くになっており収入の大半を借金の返済に充てている状態でした。給料が入り、すぐにATMへ行き返済する。毎月その繰り替えしで、なぜ仕事をしているのか。それすらも分からない状態で精神的にも参っていました。
花輪さんが借金を作った原因
そもそも、なぜ花輪さんは借金を作ってしまったのか?
実は、コンビニチェーンの店長として働く花輪さんは、本部から来るノルマを達成させるために「自己買い」をしていたのです。本来、コンビニチェーンは自分自身で不必要な分の商品購入を禁止しているのですが、ノルマをクリアできなければ、その分だけ昇給も昇格もしない。さらに、激しいプレッシャーがかけられる。
このストレスに耐えられず、花輪さんは「自己買い」を繰り返していました。過去に「自己買い」したものを聞いてみるとボジョレーヌーボーを12ケース、クリマスケーキ15個、おせち、お歳暮、お中元などなど挙げたらキリがないという状態でした。
当然、自分の給料だけでは足りず、借入をしてしまった。とのことです。仕事をするためにお金を使っている状態に信じられない。と感じる人も多いかもしれませんが、花輪さんもプレッシャーから冷静な判断が出来ていない状態だったようです。
それでも、生きていくために仕事をしていた花輪さんですが、さらならキャンペーン商品が控える中で、追加で借金が必要になりました。ただ、このままではいけないと決意した花輪さんは、「自己買い」を辞め債務整理の中でも比較的デメリットの少ない任意整理を進めることを決意しました。
司法書士に任意整理の対応ができないと言われ個人再生を検討
任意整理の手続きを進めることを決意した花輪さんは、ネットで調べた司法書士事務所に面談に行きました。ただ、ここで問題がおきます。司法書士は140万円以上の法律相談が出来ない。と言われてしまったのです。
詳しくは「債務整理は弁護士と司法書士のどちらが良い?双方の違いと選び方を解説」をご参照ください。
加えて、収入と返済のバランスを見ると、任意整理よりも個人再生が良い。というアドバイスがありました。
個人再生について司法書士から詳しく聞いた花輪さんは、そのデメリットに躊躇してしまいましたが、それでも現状の借金苦の生活から脱するためには必要。と考え個人再生の相談を弁護士に依頼することを決めます。
個人再生の詳しい解説は「個人再生とは?メリット・デメリット・費用・手続きの流れを徹底解説」をご参照ください。
弁護士法人アドバンスに個人再生の相談を行う
任意整理の相談の時は、あまり詳しく調べもしないで近くの司法書士事務所に問い合わせを行い、二度手間となってしまった反省から弁護士選びはよく検討するようにしました。
その際、いくつかの情報を調べると料金だけでなく、個人再生の実績がないと、どのような財産を残した方が良いのか?など専門的なアドバイスが受けられないケースがあると知った花輪さんは複数の弁護士を比較しました。
花輪さんが比較した弁護士事務所
事務所名 | 個人再生着手金 | 個人再生報酬金 | 合計 |
弁護士法人アドバンス | 20万円 | 20万円 | 40万円 |
弁護士法人サンク総合法律事務所 | 0円 | 50万円 | 50万円 |
しろき法律事務所 | 26.25万円 | 26.25万円 | 52.5万円 |
リブラ総合法律事務所 | 30万円 | 30万円 | 60万円 |
まず最初に問い合わせしたのが弁護士法人アドバンスです。最初に問い合わせした理由には、「【体験談】弁護士法人アドバンスの匿名チャットを使ってみた」にてご紹介している匿名チャットであれば気軽に相談ができると考えたからです。
また、匿名チャット後に電話で軽く話をした時に、個人再生の相談は何度でも無料であることを知ったので、安心して面談が出来そう。と考えたためです。
実際に面談した結果は非常に好感触。司法書士の時は「あーうちでは出来ませんね」と素っ気ない態度で専門家はそんなものなのか。と少々嫌な思いをしたようですが、弁護士法人アドバンスは対応も良く非常に良い印象を覚えたとのこと。
「もう、弁護士法人アドバンスに決めてしまいたい。」という衝動を抑え、前回の失敗から3社追加で問い合わせを行いました。事前に弁護士法人アドバンスで話を聞いていたことや、時間もなかったので、残りの3社は電話面談のみを行いました。
それでも、最初に比較軸を作るとことによって判断はスムーズに進んだとのことです。
そして、最も実績や弁護士の対応が良かった弁護士法人アドバンスに個人再生を依頼することにしたのですが、料金も3社に比べ安かったのは、契約を後押しする結果になりました。
個人再生の分割払いも可能
弁護士法人アドバンスが、最も費用が安いと言っても、現在は利息の支払いで精一杯であったため貯金などあるはずはありませんでした。
そのため、着手金の20万円の支払いができないことを伝えると、なんと分割払いが可能であることが分かりました。
個人再生を弁護士と契約すると債権者に受任通知を送ることから督促が止まり、借金の返済もストップするため、利息の支払いを弁護士費用に充てられるでしょう。とのこと。
確かに、それであれば弁護士費用は問題なく支払えるので安心材料となりました。詳しくは「個人再生の費用はいくら?弁護士費用が払えない時は分割ができる」をご参照ください。
個人再生によって300万円の借金が100万円に減額
弁護士法人アドバンスと契約してから6ヶ月が経過した頃、無事に個人再生が完了がしたと連絡がありました。結果的に300万円の借金が100万円に減額されたとのことです。
全部で36回払いで毎月の返済額は3万円弱とのことでした。
元々は、10万円近くの返済を行なっていただけに大幅な減額となり問題なく返済ができるようになりました。これでようやく借金地獄から解放される。ただただ安堵しかない。という感情が込み上げました。
ここまでで、花輪さんが個人再生を行なったメリットは、十分に伝わりましたが、メリットだけでなくデメリットもお聞きしました。
個人再生を体験して感じたデメリット
借金減額の喜びの一方で、実際に個人再生をして不便だと感じたのは、クレジットカードが使えない。という点です。
これは、個人再生だけでなく債務整理全般に言えることなのですが、個人信用情報機関に事故情報が登録されるので、5年〜10年はクレジットカードが使えない。というのがデメリットになります。
一方で、官報に掲載されたが、家族、友人、職場には個人再生をしたことはバレていないとのことなので大きなデメリットはそれくらいである。ということを花輪さんは述べています。
これも、事前に弁護士から丁寧に説明があったのでそこまで不安を感じることは無かったようです。
まとめ
個人再生の体験談をお伝えさせていただきました。
今回の個人再生では300万円の借金を100万円まで減額させることに成功しました。現在も花輪さんの借金返済は続いていますが、以前のように借金に苦しむ生活からは解放されているとのことです。
最後に花輪さんより頂いた言葉は「自己買いはしないように(笑)」と冗談を言われましたが、「本当に借金が辛い時には少しでも早く弁護士に相談してほしい。」とのことです。
その際は、匿名チャットで気軽に相談できる弁護士法人アドバンスがおすすめと言えるでしょう。
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