老後資金の準備はいつから?毎月の貯金額を必要額からシミュレーション







老後資金はいつから準備するべきなのか?一般的には「なるべく早く」と回答されるケースが大半だと思いますが、知りたいのはこの「なるべくがいつなのか」という部分かと思います。そこで今回は、老後資金の必要額に応じて何歳から準備する必要があるのかシミュレーションしたいと思います。

貯金額の目安は給与の10%が目安

一般的に手取り金額の10%程度を貯金に回せると良いと言われています。そこで世代別の平均年収から10%を貯金に回した場合の月額の貯金額をシミュレーションしたいと思います。

年代別平均年収男性女性
年収貯金額/月年収貯金額/月
20歳から24歳265万円2.2万円226万円1.9万円
25歳から29歳371万円3.1万円295万円2.5万円
30歳から34歳438万円3.7万円294万円2.5万円
35歳から39歳499万円4.2万円297万円2.5万円
40歳から44歳568万円4.7万円290万円2.4万円
45歳から49歳638万円5.3万円292万円2.4万円
50歳から54歳649万円5.4万円281万円2.3万円
55歳から59歳629万円5.2万円275万円2.3万円
60歳から64歳460万円3.8万円221万円1.8万円

年代別に5年間で貯金できる金額

こちらは先ほどの平均年収と理想の貯金額から5年刻みで貯金できる金額の一覧表になります。5年間しっかりと毎月の収入の10%を貯金した場合にいくらの貯金ができるのか確認してください。

 年代5年間で貯金できる額 
男性女性
20歳から24歳132.5万円113.0万円
25歳から29歳185.5万円147.5万円
30歳から34歳219.0万円147.0万円
35歳から39歳249.5万円148.5万円
40歳から44歳284.0万円145.0万円
45歳から49歳319.0万円146.0万円
50歳から54歳324.5万円140.5万円
55歳から59歳314.5万円137.5万円
60歳から64歳230.0万円110.5万円

20歳から毎月の給与の10%貯金を続けると65歳までに男性で2000万円、女性で1000万円程度の貯金ができることが分かります。一方この貯金全額を老後資金にすることは難しいでしょう。実際は、40代、50代付近で老後資金用に10%以上の貯金を行う世帯が一般的かもしれません。

老後資金の必要額は夫婦・独身でいくらになる?

老後資金はいくら必要なのか?これは世帯によって様々ですので一概には言えません。老後資金の全て|老後破産を回避するために身に付けたいお金の知識を参照頂くことで自分に合った老後資金の計画を立てることができますが、ここでは一般的な夫婦世帯と独身男女世帯の老後資金の必要額をこちらの表にまとめました。今回は65歳からの老後資金を貯金するためにいつから準備を進めるべきかお伝えしたいと思います。

世帯構成老後の生活を始める年齢
60歳65歳
夫婦二人世帯5,000万円3,000万円
独身男性世帯1,600万円7,00万円
独身女性世帯3,800万円2,800万円

【夫婦世帯】3,000万円の老後資金はいつから準備すべきか?

まずは夫婦二人暮らしの場合、65歳までに老後資金を3000万円程度用意する必要があります。貯金で用意する場合、いつから準備すべきなのか確認をしてみましょう。夫婦の場合は、夫婦共働きと専業主婦の2つのパターンでシミュレーションを行います。以下は退職金を想定していないため、退職金が支給される企業にお勤めの方は必要な貯金額を減らして頂ければと思います。

夫婦共働き夫婦の老後資金必要額3,000万円を準備する

夫婦共働きの場合は、男性で1950万円、女性で1050万円を30代から緩やかに夫婦合わせて毎月2万の貯金から始めましょう。老後資金用の貯金のピークは50歳から64歳の15年間に集中させます。特に60歳から64歳は年収に対しての貯金の割合は20%近くとなりますが、多くの世帯で子供が独り立ちをし住宅ローンの完済も見えてきた世代でしょうからラストスパートをかけましょう。

夫婦二人世帯の男性の貯金額

年代別平均年収男性
年収月収毎月の貯金額貯蓄割合
20歳から24歳265万円22.1万円0.0万円0.0%
25歳から29歳371万円30.9万円0.0万円0.0%
30歳から34歳438万円36.5万円1.0万円2.7%
35歳から39歳499万円41.6万円1.5万円3.6%
40歳から44歳568万円47.3万円2.0万円4.2%
45歳から49歳638万円53.2万円4.0万円7.5%
50歳から54歳649万円54.1万円8.0万円14.8%
55歳から59歳629万円52.4万円8.0万円15.3%
60歳から64歳460万円38.3万円8.0万円20.9%
老後資金の準備額1950.0万円

夫婦二人世帯の女性の貯金額

年代別平均年収女性
年収月収毎月の貯金額貯蓄割合
20歳から24歳226万円18.8万円0.0万円0.0%
25歳から29歳295万円24.6万円0.0万円0.0%
30歳から34歳294万円24.5万円1.0万円4.1%
35歳から39歳297万円24.8万円1.0万円4.0%
40歳から44歳290万円24.2万円2.5万円10.3%
45歳から49歳292万円24.3万円2.5万円10.3%
50歳から54歳281万円23.4万円3.5万円14.9%
55歳から59歳275万円22.9万円3.5万円15.3%
60歳から64歳221万円18.4万円3.5万円19.0%
老後資金の準備額1050.0万円

世帯主のみが仕事している世帯の老後資金必要額3,000万円を準備する

次に世帯主の方のみが仕事をしている場合です。30代のうちから月収の4%程度は老後資金の貯蓄にする方が良いでしょう、加えて、60歳から64歳まで40%近くを貯金する設定としています。50代から均等に割り振りたいところですが、子供の大学進学などと重なると到底貯金はできないでしょう。そのためにも60歳から65歳が重要になります。

年代別平均年収男性
年収月収毎月の貯金額貯蓄割合
20歳から24歳265万円22.1万円0.0万円0.0%
25歳から29歳371万円30.9万円0.0万円0.0%
30歳から34歳438万円36.5万円1.5万円4.1%
35歳から39歳499万円41.6万円1.5万円3.6%
40歳から44歳568万円47.3万円3.0万円6.3%
45歳から49歳638万円53.2万円5.0万円9.4%
50歳から54歳649万円54.1万円12.0万円22.2%
55歳から59歳629万円52.4万円12.0万円22.9%
60歳から64歳460万円38.3万円15.0万円39.1%
老後資金の準備額3000.0万円

【独身世帯】の老後資金はいつから準備すべきか?

独身世帯の場合は、男性と女性によって老後資金の必要額が異なることからそれぞれいつから老後資資金を準備すべきかシミュレーションをおこないたいと思います。こちらも退職金は含めておりませんので必要に応じて老後資金の必要額を差し引いて頂ければと思います。

独身男性の老後資金必要額700万円を準備する

独身男性は年金収入が平均18万円ありますので老後の生活もそこまで困窮しないでしょう。40代あたりから毎月2.5万円程度貯金していくことで十分に老後資金を用意できますのでそこまで不安に感じる必要はないので、逆に早期に貯蓄をしてしまい老後は悠々自適な生活を送るのも一つの選択肢でしょう。

年代別平均年収男性
年収月収毎月の貯金額貯蓄割合
20歳から24歳265万円22.1万円0.0万円0.0%
25歳から29歳371万円30.9万円0.0万円0.0%
30歳から34歳438万円36.5万円0.0万円0.0%
35歳から39歳499万円41.6万円0.0万円0.0%
40歳から44歳568万円47.3万円2.5万円5.3%
45歳から49歳638万円53.2万円2.5万円4.7%
50歳から54歳649万円54.1万円2.5万円4.6%
55歳から59歳629万円52.4万円2.5万円4.8%
60歳から64歳460万円38.3万円2.0万円5.2%
老後資金の準備額720.0万円

独身女性の老後資金必要額2,800万円を準備する

独身女性は男性よりも平均年収が低いことから毎月の貯金額は非常に重たくなります。また給与が年齢に比例することなく横ばいであることも影響をしています。ただ、最近は女性管理職の方も増えたので一概には言えません。男性よりも給与が高いことも一般的です。非正規雇用やパートタイマーの割合が高いのでどうしても平均年収が下がってしまう背景があります。

年代別平均年収女性
年収月収毎月の貯金額貯蓄割合
20歳から24歳226万円18.8万円0.0万円0.0%
25歳から29歳295万円24.6万円0.0万円0.0%
30歳から34歳294万円24.5万円5.0万円20.4%
35歳から39歳297万円24.8万円5.0万円20.2%
40歳から44歳290万円24.2万円8.0万円33.1%
45歳から49歳292万円24.3万円8.0万円32.9%
50歳から54歳281万円23.4万円7.0万円29.9%
55歳から59歳275万円22.9万円7.0万円30.5%
60歳から64歳221万円18.4万円7.0万円38.0%
老後資金の準備額2820.0万円

老後資金の準備は30代から開始しピークは50歳から64歳

様々なケースでの老後資金の準備期間をお伝えしましたが、総じて30代から緩やかに貯金をすることが理想です。無理する必要はなく毎月1万円から2万円程度でも準備を進めてみてください。ピークは50歳から64歳までになりますが、早婚で子供が早く巣立つ場合は早めに準備しても良いでしょう。年の差婚の方はさらに老後資金の準備が大変になりますので、詳しくは、年の差婚の老後リスクと対策|定年後の生活に備えるために必要なことを完全網羅をご参照ください。

老後資金が貯められない

とは言え、貯金だけでは老後資金が貯められないというケースも多々あるでしょう。年金支給額、家族構成、現在の収入などによって老後資金の必要額も変わることから簡単に準備できないのも老後資金です。そこで資産運用やリバースモーゲージなどを活用し老後資金を調達する方法もあります。老後資金の貯め方は老後の貯蓄はいくら必要?貯金額に応じた老後資金の貯め方を解説を、リバースモーゲージは、リバースモーゲージとは|1から理解し使いこなすための全知識をご確認頂くことで不足する老後資金を用意する方法が分かります。









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老後資金の教科書

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