国民年金は前納制度を活用し節約すべし!半年・1年・2年の割引額を紹介







国民年金保険料を毎月支払うことが面倒だと感じている人も多いのではないでしょうか。実は、国民年金保険料は「前納制度」と呼ばれる前払い制度があります。

前納できる期間は「半年」「1年」「2年」単位となりますが、前納する期間によって保険料の割引もありますし、社会保険料控除の対象になることから所得税の節約にも繋がるのです。

このように国民年金の前納制度は非常にメリットがあると言えますので詳細について解説したいと思います。

国民年金の前納制度とは

国民年金保険料は月額1万6340円(平成30年時点)となっております。この保険料は口座振替、クレジットカード払い、コンビニ振り込みなどの方法によって毎月納付することが義務になっています。

その際、半年分・1年分・2年分をまとめて納付することができる制度を「前納制度」と呼びます。

冒頭でもお伝えしたように、前納制度を活用することで国民年金保険料の割引や社会保険料控除を受けられることから早速詳細についてお伝えしたいと思います。

国民年金を前納した場合に半年・1年・2年で受けられる割引額

平成30年度最新の保険料を基準に、国民年金の前納制度を活用した場合に受けられる割引額を一覧表にまとめました。まずはいくら割引されるのか確認してみましょう。

国民年金を前納した場合の割引額

前納期間口座振替現金納付・クレジットカード
半年前納9万6930円
(1110円割引)
9万7240円
(800円割引)
1年前納19万1970円
(4110円割引)
19万2600円
(3480円割引)
2年前納37万7350円
(1万5650円割引)
37万8580円
(1万4420円割引)

※口座振替及びクレジットカード支払いは半年(4月〜9月)、1年及び2年前納の申し込み期限は平成30年2月末まで
※現金での前納は4月中まで受付可能

上記の通り、2年前納の場合は最大1万5,650円の割引が得られますので実質1ヶ月分の年金保険料が無料になると言えます。そして、1年前納で4,110円、半年前納で1,110円となりますので、2年前納がもっともお得と言えます。

割引される金額は「口座振替」と「現金・クレジットカード払い」によって異なりますのでご自身が希望する方法で割引額を確認するようにしてください。

国民年金の前納額は社会保険料控除の対象

国民年金保険料の前納した金額は社会保険料控除の対象になります。

控除する年度は「半年前納」や「1年前納」の場合は年度中に社会保険料控除の対象になります。一方、国民年金を2年前納した場合の社会保険料控除を2つの方法で対応することが可能になります。

2年前納した場合の社会保険料控除の方法

  1. 全額を納付した年に控除する方法
  2. 各年分の保険料に相当する額を各年に控除する方法

②の「2年前納した保険料を各年に分割して申告したい人で24ヶ月分をすべて前納した場合」は、3年に渡って分割することになります。では、実際にいくら社会保険料が控除されるのか2年前納を例に計算をしてみたいと思います。

国民年金保険料を2年前納した場合の社会保険料控除額

口座振替で2年前納(平成29年4月分〜平成31年3月分)の37万8320円を納付した場合の社会保険料控除額を計算してみましょう。

口座振替で2年前納した場合の社会保険料控除額

  1. 平成29年度(4月〜12月)の控除額:37万8320円×(9ヶ月÷24ヶ月)=14万1870円
  2. 平成30年度(1月〜12月)の控除額:37万8320円×(12ヶ月÷24ヶ月)=18万9160円
  3. 平成31年度(1月〜3月)の控除額:37万8320円-①-②=4万7290円

次にクレジットカードで2年前納(平成29年4月分〜平成31年3月分)の37万9560円を納付した場合の社会保険料控除額を計算してみましょう。

クレジットカードで2年前納した場合の社会保険料控除額

  1. 平成29年度(4月〜12月)の控除額:37万9560円×(9ヶ月÷24ヶ月)=14万2335円
  2. 平成30年度(1月〜12月)の控除額:37万9560円×(12ヶ月÷24ヶ月)=18万9780円
  3. 平成31年度(1月〜3月)の控除額:37万9560円-①-②=4万7445円

国民年金の前納はクレジットカード払いでよりお得に節約可能

国民年金の前納をよりお得にする方法としてクレジットカード払いがあります。クレジットカードで納付することでポイントが付与されますので還元率によっては口座振替よりもお得になる。という訳です。

ここでは平成30年度の前納金額に沿って、クレジットカード支払いした場合のポイント付与率のシミュレーションをお伝えしたいと思います。

納期間納付額ポイント付与率1%ポイント付与率1.5%
6ヶ月前納9万7240円3,786pt5,679pt
1年前納19万2600円1,926pt2,889pt
2年前納37万8580円972pt1,459pt

上記の通り、2年前納するだけで付与率1.5%のクレジットカードであれば5600ptも獲得することができるため口座振替よりもクレジットカードの方がお得になると言えます。

詳しい解説は「国民年金をクレジットカード払いにするとお得なの?割引率を徹底比較」にて行なっておりますのでご参照頂ければと思います。

国民年金の前納後に厚生年金に加入した場合は還付

もし、国民年金を前納した後に企業に就職することが決まった場合、前納した金額は還付されることになります。

1人1年金の原則に従い、厚生年金に加入すると国民年金保険料ではなく厚生年金保険料を納付することになりますので、前納した期間から厚生年金に加入するまでの期間を除いた金額が還付されることになります。

その際、厚生年金に加入した後、1ヶ月〜2ヶ月程度で「国民年金保険料過誤納額還付・充当通知書」が送付されます。その書類にある「国民年金保険料還付請求書」を年金機構に返送することで還付金請求の手続きが完了となります。

後日、「国庫金振込通知書」が送られてくれば1ヶ月〜2ヶ月程度で払い過ぎた年金の還付を受け取ることが可能になります。

まとめ

国民年金の前納制度について解説を行いました。

国民年金保険料は20歳以上の人は誰しもが納付しなければならないことから前納制度とクレジットカード払いを上手く併用し節約を行うべきと言えます。

加えて、社会保険料控除の対象にもなりますので計画的に納付することで節税効果も期待できます。









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