老後の貯金は平均2363万円の罠|いつからいくら蓄えれば大丈夫?







お隣の方は老後に向けていくらの貯金をしているのだろう?なんて一度や二度は考えたことがあるのではないでしょうか。ただ、率直にいくら貯金がありますか?なんて口が裂けても聞けないですよね。そこで、総務省の家計調査を参考に老後の貯金は平均でどのくらい準備しているのか解説すると共に「平均」の罠についてお伝えしたいと思います。

老後の平均貯金額は2363万円のカラクリ

 

2016年の家計調査を参考にしてみると二人世帯の高齢者で無職の方の金融資産は合計2363万円保有していることが分かります。通過性預貯金と定期性預貯金を合わせた現金資産(いわゆる貯金)は1539万円の貯金を所持しています。ここで1つの疑問ですが、平均2363万円もの貯蓄、そして1539万円もの貯金を保有している聞くと多くの方はそこまで資産を持っていない。と思うのではないでしょうか。これが「平均の罠」です。貯蓄の多い方が全体を引き上げてしまうのが「平均値」のため、正しい実態を把握するには「中央値」から貯蓄額を確認する必要がありますのでこの点も確認をしてみましょう。

高齢者無職世帯の貯蓄中央値は1567万円

先ほど貯蓄の平均は2363万円とお伝えしましたが、中央値を確認すると1567万円まで貯蓄額が減少しています。やはり富裕層が全体を引き上げていることから安易に平均と比較しても実態は掴めないと言えるでしょう。老後の貯蓄が1500万円と言われるとやや現実味が出てきますね。貯金は全体の貯蓄の65.3%を占めている(通過性預貯金と定期性預貯金の割合合計)ので、貯金の中央値は1000万円程度と想定されます

中央値は貯蓄0円世帯が除外される

※印を確認すると「貯蓄保有世帯の中央値とは,貯蓄現在高が「0」の世帯を除いた世帯を貯蓄現在高の低い方から順番に並べたときに、ちょうど中央に位置する世帯の貯蓄現在高をいう。」と記載があるように貯蓄0円世帯は中央値からは除外されているのです。そのため貯蓄0円世帯を含めるとより低い値となるでしょう。

世帯構成別の貯蓄額調査データ

ここまで、老後の貯蓄と貯金の平均値・中央値を確認しましたが、金融広報中央委員会の「知るぽると」が調査した平成28年の家計の金融行動に関する世論調査を参考にすると、夫婦二人世帯と独身世帯それぞれの貯蓄額の平均値と中央値が掲載されています。家計調査のデータだけでなく複数のデータを比較し実態を探りたいと思います。

独身世帯の年齢別貯蓄額

独身世帯の貯蓄額を確認すると平均値が2642万、中央値が1323万円と家計調査よりも中央値がやや低い傾向があります。この内預貯金が占める割合が48.8%のため、老後の貯金平均額は1289万円、老後の貯金中央値は645万円程度と想定されます。

年代別平均値中央値
20歳代287万円158万円
30歳代957万円500万円
40歳代1,594万円789万円
50歳代2,431万円1,064万円
60歳代2,642万円1,323万円

夫婦二人世帯の年齢別貯蓄額

夫婦二人世帯の60歳の中央値は1500万円と家計調査とほぼ同水準の結果となりました。老後の平均貯金額は2202万円と若干家計調査よりは低い傾向です。夫婦二人世帯の貯蓄における預貯金の割合は55.3%となりますので、老後の貯金平均額が1217万円、中央値が829万円と想定されます。

年代別平均値中央値
20歳代385万円215万円
30歳代612万円410万円
40歳代939万円602万円
50歳代1,650万円1,074万円
60歳代2,202万円1,500万円
70歳以上1,963万円1,110万円

老後の貯金はいくら貯めるべき?

老後の貯金の平均値と中央値が分かったところで、老後の貯金はいつからいくら貯めるべきなのか?この点について解説を行いたいと思います。まず、いくら老後の貯金を貯める必要があるのか。という点においては以下の情報を参考に老後資金の計画を立てるようにしましょう。

老後資金の計画を立てる

老後資金の計画と言っても基本的には、「収入ー支出=老後資金の必要額」によって算出されます。その中に年金はいくら支給されるのか?何歳まで働くのか?など重要な要素を盛り込む必要があることからその点を踏まえ計画を立てるようにしましょう。老後資金の詳しい情報は老後資金の全て|老後の不安を解消するために身に付けたいお金の知識を確認することをオススメします。

老後資金の全て|老後破産を回避するために身に付けたいお金の知識

2017.06.26

夫婦二人暮らし世帯の老後資金の必要額をシミュレーション

夫婦二人暮らしの方はこちらの情報から老後資金の必要額を想定することも可能です。おおよそのイメージをつけたい場合は老後資金は夫婦二人世帯でいくら?必要額をシミュレーションをチェックすると早いでしょう。

老後資金は夫婦二人世帯でいくら?必要額をシミュレーション

2017.06.23

独身世帯の老後資金の必要額をシミュレーション

同じく独身世帯の老後資金の必要額をシミュレーションしています。世帯構成や男女によっても老後資金の必要額が変わりますので事前に老後資金は独身世帯でいくら必要?収入と生活費からシミュレーションをチェックをするようにしましょう。

老後資金は独身世帯でいくら必要?収入と生活費からシミュレーション

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老後資金はいつから貯める?貯め方は?

老後資金の必要額が算出できたら次にその老後資金を貯める必要がありますがいつから貯めるべきかは逆算で算出すると良いでしょう。仮に老後資金の必要額が2500万円であり、毎月の貯金に回せるお金が10万円としましょう。この場合、2500万円の貯金ができるまでに20年間かかりますので65歳から老後の生活を始めようと考えた場合、65歳-20年=45歳から毎月10万円の貯金をしていく必要が出てきます。

ただ、計算式だけで老後資金が貯まるならば誰も苦労はしないでしょう。様々な家計がある中で簡単に貯金ができない世帯もあると思います。そこで、老後の貯蓄はいくら必要なのか?貯金に応じた老後資金の貯め方を解説!でも詳細をお伝えしていますが、「解約返戻率の高い保険を契約する」、「iDeCoなどの資産運用を行う」、「リバースモーゲージを活用する」など複数の方法で貯蓄を増やすことが可能です。

老後資金の貯め方を詳しく知りたい方へ

老後資金の貯め方を解説した記事をご紹介します。老後の保険について詳しく知りたい方は、老後の保険|60歳からでも老後資金が確保できるおすすめの方法をご確認いただき、iDeCoはiDeCoナビ(個人型確定拠出年金ナビ)を確認頂くと詳しい解説が確認できます。加えて、リバースモーゲージについては、リバースモーゲージの全てが分かる!老後資金のプロが制度を徹底解説!を確認頂ければ制度や提供している金融機関などを理解することが可能です。

まとめ

老後貯金の平均値と中央値について解説を行いました。平均の罠に騙され不安になるのではなく、いくらの老後資金が必要なのか、しっかりと計画を立て明確にするようにしましょう。その上で計画的に老後資金の計画を立てコツコツと貯めていけば十分に間に合います。また、50歳を超えた場合はリバースモーゲージの活用を選択肢にいれながら自分に合った貯蓄計画を推進することをオススメします。









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老後資金の教科書

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