失業保険受給中に病気やケガで働けないと支給停止?傷病手当は請求可能







失業保険の手続きを行なった後に病気やケガによって働けなくなった場合は失業保険の支給は停止されてしまいます。

失業保険の支給が停止される基準は15日以上働けない場合となりますので14日以下であれば継続的に支給はされます。しかしながら、15日以上働けない場合に貴重な収入源が無くなってしまうのは非常にリスクがあると言えます。

そこで頼りになるのが、失業保険の代わりに受給できる傷病手当です。今回は、病気やケガで働けない場合に請求できる傷病手当について解説を行います。

失業保険は病気やケガで働けない場合は貰えない

失業保険は再就職までの生活を支援する目的で支給がされておりますので、働く意思がない人や働くことが出来ない人は支給停止となってしまいます。

改めて、失業保険の受給条件について確認をしておきましょう。

失業保険の受給条件

  1. 雇用保険に所定の期間加入していること*
  2. 働く意思があり求職活動を行なっていること

*自己都合退職の場合の雇用保険加入期間

自己都合による退職受給条件
正当な理由がある場合離職前1年間に被保険者期間が通算し6ヶ月以上あること
正当な理由がない場合離職前2年間に被保険者期間が通算し12ヶ月以上あること

*会社都合退職の場合の雇用保険加入期間

自己都合による退職受給条件
正当な理由がある場合離職前1年間に被保険者期間が通算し6ヶ月以上あること

15日以上働けない場合は支給停止だが14日以下なら継続受給が可能

この際、病気やケガで働けない場合は②に反しているとされ失業保険の支給が停止されてしまいます。

冒頭でもお伝えしたように、「働けない基準は15日以上」となりますので、14日までであれば特に手続きも必要なく失業保険を受給し続けることが可能になります。

失業保険が病気やケガで貰えない場合は傷病手当を請求する

では、病気やケガで15日以上働けない期間が出来てしまい失業保険の支給が停止した場合はどのように生活すれば良いのか。という点ですが、実は「傷病手当」と呼ばれるものを請求することが可能になります。

これから傷病手当の申請方法と受給できる金額をお伝えしたいと思いますが、もし、治療期間が30日以上となる場合は失業保険の受給を最大4年間まで延長することも出来ます。

受給期間の延長を行う場合は「受給期間延長申請書」をハローワークに提出しましょう。

傷病手当の申請方法

傷病手当の申請方法はお住いの地域を管轄するハローワークで手続きが可能になります。その際、以下の必要書類を準備しておきましょう。

傷病手当の申請に必要な書類

  • 傷病手当支給申請書
  • 雇用保険受給資格者証

傷病手当支給申請書には、受給期間の記入と担当医師の証明が必要になります。

わざわざ医師の証明を得るのも面倒…」と感じるかもしれませんが、傷病手当を受給している期間は、求職活動が免除されますので病気やケガが事実なのかしっかりと確認する必要があるのです。

そして、病気やケガが治癒したら最初の失業認定日までに書類を作成しハローワークに提出しましょう。手続きは代理人でも可能になります。

傷病手当の受給額はいくら?

傷病手当は失業保険の金額を替えて支給するものになりますので受給金額は変わりません。

病気やケガだから受給額が増えるだろう」「すぐに働けないから受給額が減らされてしまうのでは?」など期待や不安があると思いますが、受給金額は変わらないと覚えておきましょう。

傷病手当と傷病手当金はまったくの別物

傷病手当によく似た名前に社会保険から支給される「傷病手当金」があります。「傷病手当」と「傷病手当金」は非常に似た名前ですがまったくの別物であると覚えておいてください。

社会保険の傷病手当金は、協会けんぽや企業が加入する社会保険組合が運営する健康保険制度から支給される手当となり、失業保険は雇用保険から支給されていることを考えると、まったく性質が異なるものだとお分り頂けると思います。

まったく異なるもの。とお伝えしておりますが、「傷病手当」と「傷病手当金」は両方を同時に受給することは出来ませんので、「傷病手当」の申請をしている場合は「傷病手当金」の請求は行わないようにしましょう。

まとめ

失業保険受給中に病気やケガで働けない場合に受給できる傷病手当について解説を行いました。

傷病手当のポイント

  • 病気やケガで15日以上働けない場合は失業保険から傷病手当に変わる
  • 受給できる金額は変わらない
  • 申請書には医師の証明が必要
  • 傷病手当と傷病手当金は全くの別物であり併給は出来ない

現在、病気やケガでハローワークが求める求職活動も出来ないような場合は、管轄するハローワークに相談し傷病手当の受給に切り替えるようにしましょう。









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