失業保険給付額の計算手順と2018年最新の早見表で簡単チェック







失業保険は、会社を自己都合もしくは会社都合によって退職した場合に支給される手当になりますが、正式名称は「雇用保険の失業給付」と呼ばれています。

では、「失業保険はいくらもらえるのか?」巷では給料の7割くらいなどざっくりとした情報もありますが、退職後の生活に大きな影響を与えることから失業保険の金額はできる限り正確に把握しておきたいところです。

そこで今回は、失業保険がいくら支給されるのか計算すると共に早見表をご紹介したいと思います。

失業保険の給付額を計算

上記の図解の通り、失業保険を計算するには大きく4つのステップを踏むことになります。

失業保険の給付額を算出するめの計算

  1. 離職前6ヶ月間の給与総額を算出する
  2. 給与総額を180日で割ることで賃金日額が算出される
  3. 賃金日額を基準に基本手当日額を算出する
  4. 基本手当日額に給付日数を掛ける

ここで疑問になるのが「①:給与総額の算出」において、賞与、残業代、交通費はどこまで何を含めるのか?という点や「③:基本手当日額の算出」については、どのような計算を行うのか?という点が大きな焦点になります。

そこで、手順①〜④に沿って順番に解説を行いたいと思います。

失業保険の用語を整理

用語解説
基本手当日額失業保険1日分の給付額になり給付日数を掛けることで失業保険の総額が算出可能
賃金日額1日あたりの給与=離職前6ヶ月の給与総額÷180によって計算ができる

失業保険給付額の計算手順1.給与総額を算出する

それでは早速、失業保険の給付額を計算するために「給与総額」における考え方をお伝えしたいと思います。まず、給与総額に含める期間は離職前6ヶ月間になります。

さて、この「給与」には残業代、賞与、交通費などどこまでを含めるべきか不明な点も多いことでしょう。そこで、給与に「含まれるもの」、「含まれないもの」をご紹介したいと思います。

給与総額に含まれるもの

  • 基本賃金
  • 残業手当(超過勤務手当)
  • 深夜手当
  • 休日手当
  • 通勤手当(定期券、回数券等)
  • 教育手当
  • 日直手当
  • 役職手当
  • 家族手当(扶養手当、子供手当等)
  • 住宅手当(家賃補助)
  • 技能手当
  • 調整手当
  • 奨励手当(精勤手当、皆勤手当等)
  • 宿直・日直手当など

上記の通り、残業手当や交通費は給与に含めて計算するようにします。その他にも役職手当や家族手当など月給として毎月支給されている手当も総じて給与に含まれます。

では、「給与に含まれないもの」は、どのようなものかも合わせて確認しましょう。

給与総額に含まれないもの

  • 出張手当
  • 宿泊費
  • 賞与(年3回以内)
  • 結婚祝い金
  • 死亡弔慰金
  • 災害見舞見金など

上記をご覧いただければ分かるように、一時金として支払いがされるものは、給与に含まれないと言えます。代表格では、賞与と言えますが、その他にも、結婚祝い金なども対象外になります。

失業保険給付額の計算手順2.賃金日額を算出する

さて、離職前6ヶ月の給与総額が分かったところで、その給与総額を180日で割ることで賃金日額を算出することが可能になります。

賃金日額=離職前6ヶ月の給与総額 ÷ 180日

仮に、6ヶ月間の給与総額が540万円の場合は、賃金日額が3万円となります。

失業保険給付額の計算手順3.基本手当日額を算出する

賃金日額までの算出は大きな問題もなく計算することができると思いますが、失業保険の1日あたりの手当額である「基本手当日額」の計算は非常に複雑と言えます。

年齢や賃金日額によって計算式が異なることから、一般的には基本日額の50%〜80%が「基本手当日額」になると言われています。

とは言え、「もう少し正確に失業保険の給付額を知りたい。」という方は、基本手当日額の早見表を後述させて頂きますのでそちらをご参照頂ければと思います。

失業保険給付額の計算手順4.失業保険の総額を算出する

基本手当日額まで算出が出来たら、あとは、給付期間を掛けることで「失業保険の総額」を算出することが可能になります。

給付期間については、「自己都合の退職」と「会社都合の退職」によって給付期間が異なりますので、以下に退職事由別の期間を掲載させて頂いておりますのでご参照ください。

自己都合での退職

雇用保険の加入期間〜10年10年〜20年20年〜
いつから支給されるか(最短)退職から3ヶ月後
給付期間90日120日150日

会社都合での退職

雇用保険の加入期間〜10年10年〜20年20年〜
いつから支給されるか(最短)退職後すぐに支給される
給付期間90〜240日180〜270日240〜330日

※会社都合で退職する場合は、年齢によって給付期間が異なります。

2018年最新|失業保険の金額早見表

それでは、失業保険の金額の基準となる「基本手当日額」の早見表をご紹介したいと思います。基本手当日額は、毎年8月1日に金額が変更になることから、以下の早見表は平成29年8月1日の最新情報を掲載しております。

離職時の年齢が30歳未満の場合

賃金日額(w円)給付率基本手当日額(y円)
2,290 円以上 4,580 円未満80%1,976 円~3,663 円
4,580 円以上 11,610 円以下80%~50%3,664 円~5,805 円 (※1)
11,610 円超 12,740 円以下50%5,805 円~6,710 円
12,740 円(上限額)超6,710 円(上限額)

離職時の年齢が30歳〜34歳の場合

賃金日額(w円)給付率基本手当日額(y円)
2,290 円以上 4,580 円未満80%1,976 円~3,663 円
4,580 円以上 11,610 円以下80%~50%3,664 円~5,805 円 (※1)
11,610 円超 14,150 円以下50%5,805 円~7,455 円
14,150 円(上限額)超7,455 円(上限額)

離職時の年齢が35歳〜44歳の場合

賃金日額(w円)給付率基本手当日額(y円)
2,290 円以上 4,580 円未満80%1,976 円~3,663 円
4,580 円以上 11,610 円以下80%~50%3,664 円~5,805 円 (※1)
11,610 円超 15,550 円以下50%5,805 円~8,205 円
15,550 円(上限額)超8,205 円(上限額)

離職時の年齢が45歳〜59歳の場合

賃金日額(w円)給付率基本手当日額(y円)
2,290 円以上 4,580 円未満80%1,976 円~3,663 円
4,580 円以上 10,460 円以下80%~45%3,664 円~4,707 円 (※2)
10,460 円超 14,860 円以下45%4,707 円~7,042 円
14,860 円(上限額)超7,042 円(上限額)

離職時の年齢が60歳〜64歳の場合

賃金日額(w円)給付率基本手当日額(y円)
2,290 円以上 4,580 円未満80%1,976 円~3,663 円
4,580 円以上 11,610 円以下80%~50%3,664 円~5,805 円 (※1)
11,610 円超 12,740 円以下50%5,805 円~6,710 円
12,740 円(上限額)超6,710 円(上限額)

※1 離職時の年齢が65歳以上の方が高年齢求職者給付金を受給する場合も、この表を適用します。
※2 y= (-3w 2+69,980w)/70,300
※3 y= (-w 2+18,020w)/16,800,y= 0.05w+4,184 のいずれか低い方の額

引用:厚生労働省

まとめ

失業保険の給付額の計算手順と早見表をお伝えさせて頂きました。

失業保険は退職後の生活を支える重要な収入源と言えますので、退職前にいくら給付されるのかしっかりと把握しておくようにしましょう。

その際は、上記でご紹介した早見表に当てはめて自分自身がいくらの失業保険を給付できるのか計算することをおすすめします。









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