厚生年金の平均受給月額は「男性16.6万円」「女性10.2万円」







平成27年度の「厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参照すると厚生年金加入者数は3,686万人と公的年金加入者の54.9%が加入する年金となり、会社員や公務員の方が対象となっている年金制度です。

この厚生年金は、加入期間と所得に応じて変動する保険料によって将来受け取れる年金額が変わります。50歳を越えれば年金ネットで受給額の予測を算出することが出来ますが、50歳未満の方は受け取れる年金額を正確に知ることは非常に難しいと言えるでしょう。

そこで、「厚生年金の平均受給月額」及び「男女別の平均受給月額」をお伝えすることで、老後にどの程度の収入が確保出来るのかイメージを持てるようにしたいと思います。

厚生年金の平均受給月額は14.7万円

厚生年金の平均受給月額は「2017年最新|年金支給額の平均は国民年金5.5万円・厚生年金14.7万円」にて解説をしましたが、平成29年度で14万7,872円となっております。

厚生年金の受給月額は、冒頭でお伝えしたように加入期間と所得に応じて変動する保険料によって受け取れる老齢厚生年金が変わることから男女別で確認した方が良いと言えます。

その理由は、現在年金を受給している世帯の多くが、結婚や出産をきっかけに仕事を辞める方が多く男女によって受給月額に大きな差が生まれているためです。

まずは、年金月額別の男女の違いを確認してみましょう。

厚生年金は男女での受給月額に大きな差が生まれる

男女別の厚生年金平均受給月額をグラフにすると男女で金額に大きな差があることが分かります。

青色が男性、赤色が女性となりますが、男性は18万〜19万円を受給している方が最も多く83万7,313人、女性は9万円〜10万円を受給している方が79万9,260人と最も多くなっております。

男女の受給月額の差は10万円近くとなりますので、専業主婦の方が熟年離婚をしてしまうと老後の生活が非常に厳しくなる恐れがあると言えるでしょう。

また、厚生年金は標準報酬月額に対して18.3%の保険料が発生しますが、最大でも62万円までとなりますので、所得が高い方でも納める保険料には上限があります

従って、年収が高い方でも受け取れる年金額はあまり変わらないというのが実態です。そのため、30万円以上の年金が受給できる方は非常に希であると理解しましょう。

男性の厚生年金平均受給月額は16万6,120円

男性の厚生年金平均受給月額は、16万6,120円となっております。

男性の場合は、平均で16.6万円、最多の受給額は18万〜19万円となりますので、貯金や退職金なども考慮すれば老後も日常生活を営むことは問題なく出来るでしょう。

もちろん贅沢はできませんが、節約次第では旅行なども行けるかもしれません。詳しくは「老後資金は独身世帯でいくら必要?収入と生活費からシミュレーション」をご参照ください。

女性の厚生年金平均受給月額は10万2,131円

女性の厚生年金平均受給月額は、10万2,131円となっております。

女性の場合は、平均で10.2万円、最大の受給額は9万円〜10万円となりますので、この金額だけでは老後の生活を営むことは非常に難しいと言えます。

結婚されている方であれば夫の年金収入も加算されますので、平均年金月額は26万円から27万円程度になります。貯金や退職金を加算することで生活自体は営むことが出来るでしょう。(毎月の赤字は出てしまう可能性があります

ただ、熟年離婚などで年金受給月額が少ない方は老後破産の可能性もありますので十分に注意が必要です。詳しくは、独身女性の老後資金の必要額についてまとめた「独身女性の老後資金はいくら?必要額をシミュレーション」をご参照ください。

年金だけに頼らない資産形成が必要

国民年金の平均受給額は平成29年度で5.5万円となりますので、厚生年金を受給出来るだけでも老後の生活は安定します。しかしながら、それだけでは不十分であるとも言えます。

そのため、若い内から老後に向けて貯金することや資産運用を行うなど老後資金の準備が必要になると言えるでしょう。50歳未満の方であればiDeCoを活用するなど複数の選択肢があります。

一方で、50歳を超えた場合は、老後資金だけでなく介護や病気などお金意外についても考える必要が出てきますので、50歳以降に発生するリスクについて正しい知識を持ち対策をしていくことが重要になります。









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