傷病手当金はいつもらえる?支給が遅れる原因と対策について解説







傷病手当金は病気や怪我で会社で労務不能な状態であり会社から給料が支給されない場合に、標準報酬月額の2/3を健康保険から給付される非常に頼もしい制度になります。

ただし、1つ受給者にとってネックになるのが「いつ支給されるのか?」という点です。実は、傷病手当金は給付を受けるまでに当初想定していた期間よりも遅れてしまうことがあります。

そこで今回は、傷病手当金はいつもらえるのか?支給が遅れてしまう原因と対策についてお伝えしたいと思います。

傷病手当金はいつもらえる?

傷病手当金はいつもらえるのか?と疑問に感じる人も多いと思いますが、これは個別ケースによって様々であり1ヶ月程度で受給が出来る人もいれば3ヶ月、4ヶ月など時間がかかってしまう人もいます。

では、なぜ傷病手当金の支給日が遅れてしまうのか原因を確認してみましょう。

傷病手当金の支給日が遅れる原因

傷病手当金の支給が遅れてしまう原因は大きく3点あります。

傷病手当金の支給日が遅れてしまう原因

  • 医師の証明に時間にかかる
  • 傷病手当金は手続きがが多い
  • 健康保険の審査が長い

原因1.医師の証明に時間にかかる

傷病手当金の受給には医師から「労務不能であった日」を証明してもらう必要があります。その際、給料の締め日を過ぎていないと証明することが出来ません。

要は、8月1日から労務不能となった場合も給料の締め日が8月31日の場合、9月1日以降に労務不能であった日を医師に証明してもらう必要があります。

さらに、医師によってはこの証明を作成するのに1週間程度の時間を有する場合がありますので、仮に9/1に医師に証明書の発行を依頼しても9月8日まで証明が出来ない状態になってしまいます。

この時点で約1ヶ月の遅れとなります。

原因2.傷病手当金は手続きがが多い

傷病手当金の申請は手続きが多いのも支給日を遅らせる原因の1つです。そこで、傷病手当金の申請手順を確認したいと思います。

傷病手当金の申請手順

  1. 医師の診断を受ける
  2. 勤め先に報告し待機期間を完了させる
  3. 申請時に必要な添付書類を用意する
  4. 医師に証明してもらう
  5. 会社に証明してもらう
  6. 申請書を提出する
  7. 健保の審査
  8. 支給開始

先ほど原因①でお伝えした「医師の証明は④に該当」しますが、この時点で1ヶ月程度の遅れが発生していると言えます。

さらに会社に「給与の支給がないことを証明してもらう」必要がありますので、人事や労務担当者が多忙により証明が遅れてしまった場合はさらに支給日が遅れてしまうでしょう。

原因3.健保の審査が長い

医師や会社の証明が完了し健保に書類を提出したのでいよいよ支給がされるだろう」と考えてしまうと思いますが、ここでも傷病手当金の支給を遅らせる原因があります。

健保は申請を受け取った後に審査を実施しますがこの期間が長い場合だと1ヶ月〜2ヶ月の期間を有する場合があります。一体何をそこまで時間を掛けて審査しているのか?と疑問に感じてしまうものです。

健保によって審査期間が変わるため一概には言えませんが、仮に1ヶ月〜2ヶ月の審査期間を有した場合は、傷病手当金が支給されるまでに3ヶ月〜4ヶ月程度の時間が発生してしまうのです。

傷病手当金を早くもらう方法

傷病手当金が受給出来るまでの3ヶ月〜4ヶ月も収入がないと生活が出来なくなる人も非常に多いことでしょう。そのため、少しでも早く傷病手当金を受給するための対策をお伝えします。

対策1.傷病手当金の書類を早めに郵送してもらう

傷病手当金の書類は会社から受け取るケースが多いと言えますので、労務不能の状態になった場合はすぐに会社から申請書類の郵送を行なってもらいましょう。

会社によっては、現在働いている従業員を優先し傷病によって労務できない従業員を後回しにするケースもあるのでいつまでに届くのかしっかりと確認することをおすすめします。

対策2.医師の証明を早めてもらう

医師の証明も時間がかかる1つの原因になりますので、給料の締め日を過ぎたらすぐに医師に申請書の記入を依頼するようにしましょう。

また、事前に申請書を医師に渡しておき「締め日後にすぐに受け取りに行きます」と伝えておけば1週間の証明書の作成期間を省くことが可能と言えます。

もちろん、上記の対応を必ず医師が行なってくれる訳ではないので事前に事情を説明し納得してもらう必要があります。

対策3.人事などの担当者に急いでもらう

最後に、申請書類の一式が揃った場合も「会社の担当者が多忙のためいつまでも健保に申請書類を提出していない場合」は、いつまで経っても傷病手当金を受給することはできません。

会社によっては、健保等々の「申請関連は毎月○日行う」と社内規定がある場合もあるでしょう。この場合、その期日を過ぎて申請すると翌月まで待たなくてはいけません。

このような事態を避けるためにも「早めに傷病手当金が受給できないと生活ができない」と担当者に伝えて申請書の提出を早めてもらうようにしましょう。

まとめ

傷病手当金はいつもらえるのか?支給日が遅れてしまう原因と対策について解説を行いました。

早ければ1ヶ月程度で傷病手当金が受給できるケースもありますが、3ヶ月〜4ヶ月程度も時間が掛かる場合もありますので最悪の場合に備えて一定の貯蓄は用意しておくようにしましょう。

また、面倒な手続きも多いと思いますが事前に申請手順を把握しておくことも重要になりますので「傷病手当金申請書の記入例や書き方から申請手順について解説」を参照頂きしっかりと準備を行いましょう。









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