北海道銀行の「道銀活用型リバースモーゲージローン」を解説







今回は、北海道札幌市に拠点を置く大手地方銀行である北海道銀行のリバースモーゲージについて解説を行いたいと思います。広大な土地を有する北海道においてリバースモーゲージの制度がどのように活用できるのか見てみましょう。

北海道銀行の「道銀活用型リバースモーゲージローン」の概要

北海道銀行の「道銀活用型リバースモーゲージローン」はどのような制度設計になっているのか確認を行いましょう。以下は北海道銀行の公式サイトより一部抜粋をしております。

利用年齢申し込み時の年齢が50歳以上であること
所得条件安定的な収入が見込めること
担保住宅
  • 融資期間が10年を超える場合か融資額が500万円を超える場合は、JTIの対象である土地・建物を担保に設定する
  • 上記記載金額以下の場合は担保表記の記載なし
  • 担保設定した住宅の賃料債権を北海道銀行へ譲渡担保として差し入れを行う
資金使途原則自由
融資極度額10万円以上5000万円以内で1万円単位で借り入れ可能
※別途所得条件等の条件あり
融資極度額の見直し毎月返済のため金利の見直しのみ
金利2.825%
返済方法毎月元利均等分割返済という元金と金利を毎月均等に返済を行う
保証人連帯保証人が必要
事務手数料融資期間が10年を超える場合か融資額が500万円を超える場合は、54,000円の手数料が発生
対象地域北海道

 JTI(移住・住み替え支援機構)を理解する

北海道銀行のリバースモーゲージを理解するに当たって、JTI「移住・住み替え支援機構」と呼ばれる組織を先にお伝えできればと思います。JTIは、マイホームの借上げ制度を提供しています。このマイホーム借上げ制度を活用することで、現在お住いの住宅を賃貸した際の無入居期間も家賃保証をしてくれる仕組みになります。マイホーム借上げ措置について深堀をしてみましょう。

JTIが提供するマイホーム借上げ制度の特徴

JTIの特徴

  • 借り手がいない時でも家賃を保証
  • 入居者とは3年間の定期借家契約なのでまた自宅に戻ることも可能
  • JTIが制度利用者に変わり転売を担当してくれる
  • 万が一の時には国からの基金がある 

大きく4点がJTIの特徴といえますが、物件を所有している方なら現在の住宅を賃貸し別の場所に住むこともできるので非常にメリットのある制度と言えそうです。北海道銀行はこのJTIと協業しリバースモーゲージを提供していますのでJTIの制度を理解しながら北海道銀行のリバースモーゲージの解説を行いたいと思います。

 元利均等分割返済のため毎月の返済が必要

元利均等返済とは定められた期間の元金と金利の合計を計算し、毎月均等に返済を行う仕組みになり、住宅ローンで活用される返済方法です。そのため、リバースモーゲージの特徴の一つである債務者が死亡後に返済を行う。という仕組みが適用されませんので注意が必要と言えるでしょう。

住宅は子供への相続も可能

北海道銀行の「道銀活用型リバースモーゲージ」は毎月返済を行い、全額返済を完了させることが前提でありますので、返済さえしてしまえば住宅は契約者の所有になります。従って、今は老後資金が枯渇するやむ得ない事情があるにしても、毎月定額の返済であれば対応可能という方であれば一度リバースモーゲージを活用し全額返済後お子様に自宅を相続させるという選択が可能になります。そのため、「家を継げなくなる」というリバースモーゲージのデメリットは回避できるでしょう。

北海道銀行の「道銀活用型リバースモーゲージ」の活用法

北海道銀行のリバースモーゲージの活用法について大きく2点あります。

道銀活用型リバースモーゲージの活用法

  • 現在の住宅を手放し住み替えを行う
  • 趣味や生活資金として活用する 

住み替え目的でリバースモーゲージを活用する

通常のリバースモーゲージであれば現在の住宅または住み替え先の住宅を担保に金融機関から借り入れを行いますが、北海道銀行の「道銀活用型リバースモーゲージ」はJTIと提携しているため、現在の住宅を賃貸にし、そこで得られる家賃収入を担保に資金を借り入れする制度です。仮に入居者が見つからない場合も、JTIが家賃を保証してくれますので、家賃収入が無い期間でも追加で支出が生まれるようなことはありません。従って、毎月家賃から返済はしているのですが、実質的な返済が発生している訳ではないのでこれもリバースモーゲージの新しい形と言えるでしょう。

趣味や生活資金として活用する

北海道銀行の「道銀活用型リバースモーゲージ」は、住み替えだけでなく資金使途は基本的に自由です。そのため、旅行や趣味から子供の結婚式の費用まで幅広い用途で利用が可能です。一方で毎月返済となりますので返済可能な範囲での借り入れという制約がつくでしょう。返済期間は最短2年から最長35年までの返済期間で借り入れを行うことが可能です。

住み替えが高齢者の生活を救う

住み替え希望者であれば非常にメリットのある北海道銀行の「道銀活用型リバースモーゲージ」ですが、長年住み慣れた自宅や町を後にして住み替えを行うにはやはり抵抗がある方も多いでしょう。一方で住み替えを行なった方がメリットが多いのも事実です。

老後の生活に住み替えを行うメリット

  • 生活必需品が徒歩圏内で手に入る
  • 医療設備が整った病院が多い
  • 過疎化の抑止

生活必需品が徒歩圏内で手に入る

地方在住者にとって、どこへ行くにも何をするにも車は必須でしょう。車を所有する場合、維持費や事故のリスクが高まりますので高齢者が所有し続けるには危険が伴います。加えて、北海道という立地柄、雪などのにより車が故障するリスクや自宅の除雪作業なども高齢者にとっては非常に重労働になることから都心部のマンションなどを借りた方が生活が安定すると考えられます。

医療設備が整った病院が多い

緊急病院も都心部に集中していることが多いでしょう。近くに緊急病院が無い場合、万が一の時に搬送する時間が長引きます。これによって助かる命も助からなくなるという可能性も高いことから都心部に生活の拠点を構える方が安心であると言えます。

過疎化の抑止

高齢者が多く集まり若者がいなくなってしまう地域は徐々に過疎化していきます。住み替えを促進することで若者が地方に行きやすくする制度などもあります。その際に、お得に物件を賃貸できるなどの特典があれば過疎化を抑止することも可能です。加えて、JTIが物件の管理を行うため空き家問題なども抑制できるでしょう。これによって治安維持や不動産価格の担保などに繋がることから非常に重要な取り組みと言えます。

 まとめ

北海道に限定したリバースモーゲージの制度であり、毎月返済が必要なことから一時的な資金不足への対応や住み替え目的での活用がおすすめと言えそうです。通常のリバースモーゲージとは制度が異なりますが、新しい形のリバースモーゲージとして活用の仕方次第では非常にメリットの高い制度と言えるでしょう。









全国320の法律事務所を徹底比較

ABOUTこの記事をかいた人

老後資金の教科書

老後資金の教科書は老後の生活をより豊かにするために、金融や老後に関する法改正などを中心に解説記事を掲載しています。 リバースモーゲージ、介護保険問題、年金カット法案、高額医療費の自己負担の増加など難しい制度を分かりやすくご紹介します。