常陽銀行のリバースモーゲージ「住活スタイル」を解説







常陽銀行は茨城県に本店を置く地方銀行で「住活スタイル」の愛称でリバースモーゲージの提供を行なっております。常陽銀行のリバースモーゲージは通常のリバースモーゲージとは制度が異なり住宅を賃貸しその家賃収入を担保にする方法です。今回は、この常陽銀行のリバースモーゲージ「住活スタイル」について解説を行います。

常陽銀行のリバースモーゲージ「住活スタイル」の概要

常陽銀行のリバースモーゲージ「住活スタイル」はJTI(移住・住み替え支援機構)と提携していますが、どのような制度になっているのか常陽銀行の公式サイトより重要事項を抜粋しお伝えします。

利用年齢借入時の年齢が20歳以上
所得条件常陽銀行の審査によって変動
担保住宅移住・住みかえ支援機構の借り上げ対象となる住宅の賃債権を担保に設定
資金使途原則自由
融資極度額5000万円まで
融資極度額の見直しなし(賃料の見直しが発生する可能性あり)
金利3.575%
返済方法元利均等返済※ボーナス返済の併用は不可
保証人推定相続人1名の保障が必要
事務手数料
  • 事務手数料:17850円
  • 耐震診断:30000円程度
対象地域茨城県

常陽銀行のリバースモーゲージの仕組み

リバースモーゲージと言えば高齢者向けの制度であることが一般的ですが、常陽銀行のリバースモーゲージ「住活スタイル」は、20歳から利用ができ、担保が賃貸中の賃料収入に設定がされるなど通常のリバースモーゲージとは制度が異なります。特徴を抜粋しお伝えします。

常陽銀行のリバースモーゲージ「住活スタイル」の特徴

  • 20歳から利用できるので高齢者だけの制度ではない
  • 担保は不動産ではなく不動産を賃貸した賃料収入に設定される
  • 返済は毎月元金と金利を均等で返済
  • 融資額の見直しは発生しないが賃料の見直しが発生する可能性がある

20歳から利用できるので高齢者だけの制度ではない

まずは、年齢制限ですが20歳以上の方が、リバースモーゲージ「住活スタイル」を活用できますので高齢者だけの制度ではなく幅広い方が利用できます。そのため、住宅を購入したがまとまった資金が必要になった若い世帯など様々な家庭の事情に対応できると言えます。

担保は不動産ではなく不動産を賃貸した賃料収入に設定される

常陽銀行のリバースモーゲージ「住活スタイル」は住み替えが必要になります。なぜなら、現在お住いの住宅を第三者に賃貸し、そこで得られる賃料収入が担保に設定されるからです。通常のリバースモーゲージは「転居不要」という点をメリットとして打ち出ししているケースが多いのでこの点は制度が異なる大きな特徴でしょう。

返済は毎月元金と金利を均等で返済

返済方法も異なります。通常のリバースモーゲージの返済方法は、契約者死亡後に住宅を売却し一括返済を行いますが、常陽銀行のリバースモーゲージ「住活スタイル」は、元金と金利を毎月返済するため「住宅ローン」と同じ返済方法となります。基本的には賃貸収入がありますのでそこから返済を行なうということになるでしょう。

融資額の見直しは発生しないが賃料の見直しが発生する可能性がある

毎月定められた金額の返済を行いますので融資額の見直しは発生しないでしょう(金利の見直しはあります)。一方、いくらで自宅を賃貸させるのか?この賃料部分は物件や周辺環境によって変動する可能性があります。これはプラスに転じることもあればマイナスに転じることもありますが、基本的には徐々に賃料が下がってしまう可能性があると考えた方が良いでしょう。

JTIが空室期間の賃料を保証

賃貸をしているとどうしても入居者がいない空室期間が生まれてしまいますが、この期間をJTIが家賃保証をしてくれますので収入が無くなってしまうというリスクは回避できるのが安心材料と言えるでしょう。

3.575%と金利は高めの設定

常陽銀行のリバースモーゲージ「住活スタイル」は、金利3.575%と比較的高めの金利となっています。茨城県をリバースモーゲージの対象エリアとしている、りそな銀行、群馬銀行、栃木銀行の銀行と金利を比較してみましょう。

茨城県をリバースモーゲージの対象として金融機関で金利を比較

銀行名金利
常陽銀行3.575%
群馬銀行3.475%
栃木銀行3.250%
りそな銀行担保不動産の評価額の60%の場合:2.975%
担保不動産の評価額の50%超60%以下の場合:3.475%

茨城県の中では非常に高い金利

上記の比較表を確認すると金利が最も低いりそな銀行とは、0.6%も金利に差があることが分かります。1000万円を借り入れすると年間の金利の支払額は6万円も多く支払うこととなります。その他、リバースモーゲージの担保にマンションを設定できるなど制度が充実している群馬銀行などと比較しても金利の設定が高いのはデメリットと言えるでしょう。

住み替え・空き家対策に有効

常陽銀行のリバースモーゲージ「住活スタイル」の制度を解説しましたが、通常のリバースモーゲージとは制度が異なることからどのような人が向いているのかお伝えしたいと思います。

「住活スタイル」が向いている方

  • 住まなくなった住宅があるが売却はしたくない
  • 相続などにより自宅の扱いに困っている
  • まとまった資金が必要になった

「空き家」は窃盗や強盗から老朽化まで様々な問題を引き起こす原因となることから社会問題となっています。一方でやむ得ない事情から自宅を売却できない方も多く、管理費ばかりが発生しているという方も。このような時に常陽銀行のリバースモーゲージ「住活スタイル」を活用すれば空き家を賃貸し収入が得られるのでメリットがあると言えます。

また、マイホーム借り上げ制度と内容が近いので混同する方も多いと思いますが、マイホーム借り上げ制度の収入は毎月家賃が振込されますがまとまった資金は手に入りません。一方、住活スタイルは先に金融機関からまとまった資金を借り入れしそれを家賃収入で返済するため緊急の資金が必要になった方などは重宝する制度と言えます。

まとめ

常陽銀行のリバースモーゲージ「住活スタイル」を解説しました。通常のリバースモーゲージと制度が異なりますが、空き家を抱えている方は一度検討しても良いかもしれません。管理費ばかりが発生している不動産が安定した収入を得るきっかけに変わることは非常にメリットがあると言えるでしょう。









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