大阪信用金庫のリバースモーゲージ「悠々自適」を解説







大阪信用金庫は大阪府に本店を置く信用金庫で「悠々自適」の愛称でリバースモーゲージの提供しております。大阪信用金庫のリバースモーゲージ「悠々自適」は2017年10月10日より提供が開始されたので比較的新しい商品となっております。

大阪府であれば、大阪シティ信用金庫や枚方信用金庫などもリバースモーゲージの提供を行なっているなど、地元の信用金庫が頑張っている一方で、東京スター銀行や三井住友銀行などリバースモーゲージの大手も参入している状況です。

この激戦区の中で、大阪信用金庫のリバースモーゲージ「悠々自適」はどのようなサービスを提供しているのか解説したいと思います。

また、リバースモーゲージの金融機関一覧は「リバースモーゲージとは?全46銀行と社会福祉協議会の制度を徹底解剖」よりご確認頂けます。

大阪信用金庫のリバースモーゲージ「悠々自適」の概要

それでは早速、大阪信用金庫のリバースモーゲージ「悠々自適」の詳細を公式サイトから重要箇所を抜粋し、お伝えしたいと思います。また、公式サイトだけでは不足する箇所については直接金融機関へ問い合わせを行い確認をしております。

項目商品設計
利用年齢50歳以上満80歳までの人
所得条件年金など安定した収入がある人
担保住宅戸建・土地・マンション
資金使途自由
融資極度額500万円以上1億円以内
融資極度額の見直し1年ごとに見直しあり
金利8.0%
返済方法債務者死亡後に一括返済
保証人不要
事務手数料融資極度額の3%(金融機関1.5%、保証会社1.5%)
対象地域大阪府
配偶者への引き継ぎできる

返済は金利のみ!自宅を手放す必要がないリバースモーゲージ

リバースモーゲージの金利は通常2.5%〜3.5%が平均的な数値となっておりますが、大阪信用金庫のリバースモーゲージ「悠々自適」は金利が8.0%と非常に高額になっています。

お、、こんな金利の高いリバースモーゲージなんて絶対契約しないだろう」と失礼ながら思ってしまったのですが、これには裏がありました。

大阪信用金庫のリバースモーゲージ「悠々自適」は、債務者死亡後も住宅を売却する必要がないのです。そして、物件の担保評価額から融資極度額を設定し、その中から自由に借り入れができるのです。

要は、借りたお金は毎月8.0%の金利を返済するものの、元金の返済は不要。ということになります。

事務手数料が高額な点に注意が必要

返済不要と聞くと素晴らしいメリットのように感じますが、注意点としては事務手数料の高さにあります。融資極度額に対して合計3%の事務手数料が発生します。

例えば、1000万円の融資極度額の場合は30万円の事務手数料が発生します。

一般的なリバースモーゲージの手数料は10万円程度が相場になりますので、この点はネックになるかもしれません。それでも、返済不要。というメリットがどこまで利点となるのか?リバースモーゲージの大手である東京スター銀行と比較をしてみたいと思います。

大阪信用金庫と東京スター銀行のリバースモーゲージを比較

それでは、リバースモーゲージ業界NO1の東京スター銀行と大阪信用金庫を比較してみましょう。

東京スター銀行の金利は3.0%になり、大阪信用金庫の金利は8.0%になります。また、東京スター銀行も契約者が亡くなった後は配偶者に引き継ぎが可能になります。

さて、どちらがお得になるのか確認してみましょう。

比較条件

  • 融資極度額:1000万円
  • リバースモーゲージの利用開始年齢:65歳
  • 契約者の死亡年齢:85歳
  • 毎年の借入額:100万円
  • 住宅売却時の価格:1000万円

融資極度額を1000万円として毎年100万円ずつ利用したとします。10年間でリバースモーゲージの融資極度額を迎えることから75歳からは金利のみを支払うことになります。

銀行名累計支払金利(65歳〜85歳)住宅売却累計コスト
東京スター銀行495万円1000万円1495万円
大阪信用金庫1315万円0円1315万円

累計コストで比較すると大阪信用金庫の方がお得に見えますね。では、1000万円を借り入れした時点で月額いくらの金利を支払うのか金額を比較してみましょう。

銀行名月間金利支払額(1000万円借入時)
東京スター銀行2.5万円
大阪信用金庫6.6万円

両行ともに、借り入れした分にしか金利はかかりませんが、1000万円を借り入れすると、大阪信用金庫は、毎月6.6万円も金利の支払いが必要になります。

加えて、この金利は契約者が亡くなるまで支払いが続きますので、75歳以降も10年の間、毎月6.6万円の金利支払いが必要になります。

そもそも老後資金の枯渇により、リバースモーゲージを契約しているのに対して、毎月高額な金利を支払っていては、住宅を結果的に売却せざる負えないという状況になると想定できます。

東京スター銀行も住宅を手放す必要はありますが、契約者が亡くなった後も配偶者は住宅に住み続けることができるので、結果的に東京スター銀行の方が良いと言えるかもしれません。

大阪信用金庫のリバースモーゲージ「悠々自適」がおすすめの人

とは言え、大阪信用金庫がまったくおすすめではない。という訳ではありません。

通常のリバースモーゲージは住宅を売却してしまうので、相続することが出来ませんが、大阪信用金庫であれば住宅を手放す必要はないので子供に相続を考えている方にはおすすめと言えるでしょう。

まとめ

大阪信用金庫のリバースモーゲージ「悠々自適」について解説を行いました。

担保住宅の売却が不要(元本の返済が不要)という新しいリバースモーゲージではありますが、金利が8.0%と非常に高額なので、使い所は慎重に検討するべきと言えるでしょう。

リバースモーゲージは金融機関ごとに金利など商品設計が大きく異なりますので複数の金融機関に確認の上、よく比較するようにしましょう。









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