リバースモーゲージを活用し生活保護を回避|年金だけでは生活できない時代のお金との付き合い方







「年金だけでは生活できない。」そんな声がよく聞こえてきます。実際に夫婦二人世帯の1ヶ月の支出は28万円程度と言われていますが、年金の支給額はおおよそ22万円のため、毎月6万円の赤字であると厚生労働省の調査で判明しています。

従って、年金収入は重要でありながらもそれだけでは生活が困窮し、いずれ生活保護を受給する必要が出てきてしまいます。実際、65歳以上の生活保護受給率は50%を超える状況となり、国の制度だけに依存するだけではなく、自分自身で老後の生活に向けた準備を行い生活保護を回避する取り組みが必要と言えます。

そこで老後に向けたお金との付き合い方を解説することで少しでも生活保護まで陥らない状態を作れるようにしましょう。

老後資金は不安でありながらも準備ができていない

日本FP協会の「老後とお金に関する調査」によると、80%以上の方が老後資金に対して不安を感じている一方で、「年金以外の老後資金の準備」を何も行っていないという方が27.5%もいる状況でした。また、準備をしている人でも41.3%は預貯金に依存している状況で、急な支出などで計画が崩れてしまうケースも出てくるでしょう。

現役世代は目先の支出で余裕がない

老後資金の問題は40歳であれば25年後、50歳の方でも15年後とまだまだ先の話のように聞こえます。では、「子供の大学進学にかかる費用は?」となると数年後先の現実です。どちらを優先するかと言えば、多くの方が子供の教育費に重点をおくでしょう。それ以外にも、自動車や住宅などにもお金はかかりますので、現役世代も目先の支出でいっぱいの状況です。

老後の生活費にいくら必要か知らない人が多い

加えて、漠然と老後資金は3000万円必要。5000万円必要と思いながらも、実際にどのくらい必要なのか?年金はいくらもらえるのか?を把握できている人は少ない現状です。分からないからこそ老後の不安が助長される原因でもありますし、目先の支出でいっぱいいっぱいのため、不安だけが残り準備もできていない。という状況です。結果として、知識不足、準備不足から老後資金が枯渇し老後破産に陥り、生活保護を受給しながら食べることがやっとな老後の生活を送る人が非常に多い現状となっています。

日本人は金融リテラシーを上げる必要がある

このように老後の生活が苦しくなることが想定されつつも、準備ができていない理由に日本人の金融リテラシーの低さという問題があります。実際にアメリカと資産構成がどのように異なるのか日本銀行の調査データをもとに比較をしてみましょう。

まず一番わかりやすいポイントは「預貯金の差」です。先ほど、老後資金の準備に貯金をしていると答えた日本人が多かったのに比べて、アメリカではわずか13.9%しか資産の割合を占めていません。その分を投資信託や株式に回すことで貯蓄を増やす取り組みをしていると言えます。いわゆる資産運用です。やはり、貯金だけに頼るのではなく、資産を運用し効率的にお金を増やす取り組みが必要と言えるでしょう。その中にはNISAやiDeCoなど活用する方法もあります。

なぜ資産運用しないのか

現在は国を挙げてNISAやiDeCoの普及に向けて取り組みをしていますので、以前よりも資産運用を行っている人は増えたかもしれません。ただ、それでも資産運用が普及していない理由はやはり「よく分からない」・「考える余裕や時間がない」「手間・面倒」という意見が根強くあるでしょう。加えて、元本保証されていないため、せっかく運用資金として100万円を用意したが70万円に減ってしまった。ということではなかなか手が出せない状況も理解できます。

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キャッシュプア・ストックリッチな日本

結果として、資産運用をせず「なかなか貯まらない、増えない預貯金」に頼った日本人は「キャッシュプア・ストックリッチ」の状態になっていると言えます。キャッシュプアは現金がない。ということですが、この「ストックリッチ」とは不動産のことです。これは不動産投資ではなく、日本人の90%以上が保有する住宅です。戸建とマンションがありますが、数千万円以上の住宅という資産をただ住むだけに活用している状況は非常もったいない話です。

年金は運用し生活費はリバースモーゲージという選択

高齢者の方で年金生活だけでは生活費が不足してしまう方やこれから老後の生活が始まるが、現在の貯金だけでは不安。という方に生活保護にならないための回避策をお伝えしたいと思います。それは、ストック資産である不動産を担保に金融機関から借り入れを行うリバースモーゲージです。

このリバースモーゲージとは、債務者が生きている間は金利の支払いのみでよく、元本の返済方法は、債務者が死亡後に担保にした住宅を売却して返済を行うことができます。一方で、リバースモーゲージは投資や事業資金として活用ができないことから、現在の年金収入や老後のために蓄えた貯金の一部を資産運用に回し、不足する生活費はリバースモーゲージで賄う方法が良いと考えられます。

リバースモーゲージには金融機関と国が提供する制度がありますので詳しくはこちらを参考にしてください。

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2017.04.14

リバースモーゲージは確実に資金が手に入るがリスクもある

リバースモーゲージは担保にする不動産の評価額の5割から7割程度が融資可能金額となり、不動産を担保にすることから条件に合致すれば比較的審査が通りやすい傾向があります。一方で、リバースモーゲージの3大リスクと呼ばれる「長生きリスク・金利上昇・不動産価値の下落」には注意が必要です。

そのため、先ほど挙げたように年金や貯蓄は資産運用を行い、将来の老後資金を増やすようにします。加えて、目先の生活費はリバースモーゲージで負担することが望ましいと考えられます。

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50歳以下の方は資産運用から始めましょう

リバースモーゲージを活用できる年齢は若くても50歳以上で、多くは55歳から60歳程度から利用できる金融機関が多いのが実情です。そのため、50歳以下の方はリバースモーゲージを行う前に少額でも資産運用を行う方が良いと言えるでしょう。

まとめ

住宅を保有している割合が高い日本だからこそ、リバースモーゲージを活用し生活保護を回避することが可能と言えるでしょう。一方で、資産運用の知識を身につけて、お金を増やす取り組みも必要と言えます。まずは1つずつ少額で始めることをおすすめします。









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老後資金の教科書

老後資金の教科書は老後の生活をより豊かにするために、金融や老後に関する法改正などを中心に解説記事を掲載しています。 リバースモーゲージ、介護保険問題、年金カット法案、高額医療費の自己負担の増加など難しい制度を分かりやすくご紹介します。